JB の ワイドアンドシャロー

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植物、クワガタ、マラソン、登山など趣味について綴るブログです。

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パキポディウム・グラキリスと僕【実生約4年目のグラキリスの成長と植え替え】

 我が家では、細々と「パキポディウムグラキリス」を育てています。

 現地球のグラキリスの他、種から播種したグラキリスもあるのですが、小さな実生苗として購入したものもあるのです。

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はじめに

 今回記事において触れさせていただく我が家のグラキリスについては、以前記事にさせていただいたこちらです。

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 こちらは購入間もない頃の画像です。

 ご覧の通りヒョロヒョロの小さなものです。

 上記記事のとおりですが、これらの画像で2020年のものです。
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2022年、夏

 さて、今夏の状態はこちらです。

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 なお、こちらの株は、購入時のわずかな情報と、株の大きさなどから判断しまして、播種から3年経過(4シーズン目)というところと思われます。

 私自身で播種したわけでなく、正確なことがわかりかねますので、そう仮定して進めさせていただければと思います。

 ご了承いただければ幸いです。

 

 さて、こちらの株は、当初の状態よりは塊根部が太ってくれているかとは思います。

 現地球のように丸々としたフォルムになるのはいつのことかと考えてしまいますと気が遠くなってしまいますが、それでも成長が見られ嬉しいです。
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 また、今夏感じられた新たな成長としましては、先端部の枝分かれが始まった点です。
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 今後どのように変化していくか楽しみです。

実生約4年目のグラキリスの植え替え

 さて、購入時から3号ブラックポットに植えっ放しになっていたグラキリスですが、今回植え替えてみようと思います。

 おそらくもう1〜2年くらい特に問題はなかったかと思いますが、植え替えたい気持ちになってしまったら、もう止めることはできません。

 

 早速抜いてみます。

 しかし根がびっちりで、ここから抜くことができません。

 良かった、植え替えの正当性が出てきました。

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 鉢底の穴から突いて抜き出します。

 いわゆる根鉢状態です。

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 根の状態も悪くなさそうです。

 根をカットして整理します。

 また新しい根が張ることを祈ります。
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 今回は、信頼の「プレステラ105深鉢」を使用します。

 通常のプレステラよりも深さがあり、より根を張って成長してくれることを期待します。
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 私自身、プレステラシリーズは利便性が高いだけでなく、それ自体格好良いと思って使っているのですが、今回は自作ステッカーを貼り付けて、少しだけ気分を上げてみました。
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実生グラキリスの成長は早いか遅いか

 さて、今回参考までに我が家の実生グラキリスをご覧いただく形となりました。

 今回、たった1株の話でなんら参考にはならないことは前提で申し上げるのですが、播種から、あるいはヒョロヒョロの状態から2022年までにこの程度の成長を見せるという一例であります。

 これが早いと感じますでしょうか、遅いと感じますでしょうか。

 もちろん、観葉植物としてはかなり遅いです。

 一方、コーデックスとしては「意外とこんなものか。」というレベルなのかもしれません。

 

 多肉植物、とりわけコーデックスを育てているのは、あくまで必ずしも大きくしたくて育てているわけではないわけで、むしろそれよりも、いかに自生地に近いかとか、美しいかとか、珍奇植物らしいかとか、それぞれの価値観やトレンドに沿うよう育てていると言えるかと思います。

 しかし一方で、成長が目に見えるのはやはり嬉しいものです。

 また、「少なくとも今育てている方法、環境は間違っていないな」と確認できる面もあるのです。

 

 今回、やや大きめのプレステラに植え付けましたので、しばらく植え替えは我慢して、成長を見守っていきたいと思います。

※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。

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プレステラと僕【なんとか生産し続けていただけないものでしょうか…?】

 私は、108つの広く浅い趣味を持ち、細々と園芸を楽しんでいるのですが、植物を鉢に植え付けるにあたり、平素大変お世話になっている商品があります。

 それは、「プレステラ」シリーズです。

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はじめに

 最近、やらなければならないことがあって忙しく、ブログ更新を控えておりました。

 これが一旦落ち着きましたので(また忙しくなるのですが)、このタイミングを利用させていただきまして、1つ前々から当ブログでも取り扱いたいと思っていたことに触れさせていただきたいと思います。

 それは、「プレステラ生産終了の件」です。

生産者様への要望

 今回記事の目的、結論から申し上げます。

 日本ポリ鉢販売株式会社様、引き続きの販売お待ちしております。

 アップルウェアー株式会社様、なんとか引き続き生産していただけないでしょうか。

プレステラは金型故障により生産制限・生産終了の危機に瀕している

 以前から、市場のプレステラが少ないことにお気付きの方もいらっしゃったのではないでしょうか。

 そうなりますと、どうもプレステラが作れていないとか、生産中止だとかいう噂も目にするようになりました。

 その後、改めて情報を探しておりまして、行き着いたのがこちらのにっぴー様のブログでした。

 こちらの記事では、直接生産者様に問い合わせてくださった結果が記述されております。

 詳細はお読みいただくとして、こちらの記事も踏まえまして、各社コメントを抜粋させていただきますと、

・日本ポリ鉢販売株式会社様

「プレステラ90型・105型」の各色は現在、新規受注を停止させていただいております。

昨年秋頃からの金型故障により供給・流通が限られている状態であり、金型の修理を進めてまいりましたが順調な生産には至らず、提供を制限した次第です。

商品存続をご希望されるありがたいお声をいただいていることを踏まえ、リニューアル商品の開発に着手しております。

初夏頃の予定となっており、商品の形状など変更は限りなく抑えた設計で進行中です。

kpot.co.jp

・アップルウェアー株式会社様

このたび長年に亘りご愛顧いただいておりました園芸資材「プレステラ 90型・105型10ケ組」につきまして、2021年12月をもって製造を終了とさせて頂きました。

この度の製造終了につきまして、ご迷惑をお掛け致します事を深くお詫び申し上げます。
売店様での販売につきましては、市場にある在庫がなくなり次第、取り扱いが終了する予定です。

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https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=486601999840127&id=110728247427506

 

 この文章だけでは、プレステラ自体の製造を終了するのか、あるいは「10ケ組」の製造販売を終了するのか、わかりにくい部分があります(下記のとおり「深鉢」もあることですし)。

 しかし、先にご紹介のブログではアップルウェアー様に確認してくださっておりまして、あろうことか、「プレステラは完全生産終了につき市場在庫で終了」ということなのです。

 

プレステラ・イズ・グッド

 プレステラほど有名で多くの方が使用しているプラ鉢のことを私如きが長々と語る必要はなかろうかと思いますので詳細は割愛させていただきますが、プレステラの魅力をざっと申し上げますと、

・安価(10個1組で200円切るくらい)

・スリット入り

・整然と並べられる

・使わない時はスタッキングできる

・見た目が格好良い

というところかと思います。

 

 種類も実は結構あるのですが、普通に園芸店やホームセンターで販売されているのは、

・プレステラ90

・プレステラ105

かと思います。

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 これらに加え、私の生活圏では普通に店頭販売しているのを見たことがないのですが、「深鉢タイプ」もあります。

 やや背が高くなっており、これがまた使い勝手が良いのです。

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 また、深鉢タイプの場合、「90」「105」に加えて「120」があります(これの背の低いやつも欲しいくらいです)。

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 これらがなかなかどうして、ネットじゃないと入手が難しいです。
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 なお、デザイン的には「90」の深鉢が1番好きではありますが、他の2種も良いです。
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 深鉢ですと、「オペルクリカリア・パキプス」のようなパワータンクを形成するような種もいけます。

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 根張りが旺盛な種なども適しているものと思われます。

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 「120」ですと、ある程度のサイズのパキポディウムの類いもいけます。

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最後に

 さて、ここまで記述させていただいたとおり、プレステラシリーズには様々な魅力があり、それに加えて「入手が容易(園芸店でもホムセンでも買える)」ということがあったのですが、今後もしかして入手困難となってしまうかもしれません。

 

 もちろん、こういったプラ鉢は他にもあるのですが、私個人としましては、やはりプレステラがしっくりくるのです。

 

 生産者様、なんとか生産し続けて頂きますよう、どうかよろしくお願いします。

 

 

※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。

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サボテン実生接ぎと僕【シャコバサボテンの実生接ぎが成功すればサボテン実生が捗ること間違いなし】

 私は、サボテンの実生も少々嗜んでいるのですが、成長の遅いサボテンを早く育てる「接ぎ木」という方法があります。

 また、実生の小さなサボテンを接ぎ木する「実生接ぎ(実生接ぎ木)」という方法があるのですが、先日、それを「シャコバサボテン(デンマークカクタス)の葉挿し」に接ぎ木できるということを知ったのです。

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我が家はどうも実生がうまくいかない

 当ブログで度々触れているのですが、私はどうも実生がうまくいきません。

 大概の場合、発芽すらしないというわけでなく、発芽率や発芽から数ヶ月程度は割に調子は良い方でないかと思うくらいなのですが、なかなかどうして大きくならないのです。

 途中で成長が止まってしまうと言いますか、とにかくうまくいかないのです。

 

 原因は偏に私の実力不足です。

 何か環境が良くないのだと思うのですが、自宅で細々とやっている趣味なものですから、改善と言ってもなかなか劇的には対策を打てないというのが正直なところです。

 

 猫の額に犬小屋を建てた我が家ですので、十分なスペースもなく、実生といってもほんの少ししかしていないわけですが、そのうちの1つが「アストロフィツム」です。

 購入時の情報になりますが、いわゆる

「スーパー兜」

「ミラクル兜」

と呼ばれる品種の実生をやっているのですが、ご多分に漏れず、昨春に播種して、碌に成長していないわけです。

 播種から7ヶ月でこの体たらくです。

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 発芽からこのあたりまでは結構順調なのです。

 いつも。

実生接ぎというものがある

 サボテンは成長が遅いものばかりです。

 えてして我々が好きで育てるような種が、よりによってさらに遅い部類に入ることが多いのです。

 

 そんな中、王道か邪道かは私如きはわかりかねるのですが、成長の早いサボテン(台木)に成長の遅いサボテン(穂木)を繋ぐことにより、穂木の成長を早める「接ぎ木」という育成方法があります。

 さらに、実生で発芽から間もない株を接ぎ木する「実生接ぎ」という方法があるそうなのです。

 

 細々とサボテンの実生を楽しんでいた私ですが、これについてこちらの愛読書に興味深いことが書いてありました。

 こちらは、約300種のサボテンが紹介され、それだけでなく、コラムでサボテン育成を取り巻く歴史や、偉人、自生地のことなどにも触れられた良書です。

 言うまでもなく、紹介される株は立派なものばかりです。

 

 この書籍において、実生接ぎ木のことも説明されているのですが、そこに興味深い一文があったのです。

本書に掲載したほとんどはこの方法で育成した。

シャコバサボテンの葉挿しに実生接ぎできるらしい

 ある日、ふと、また「実生接ぎ」のことを考えていました。

 これまでにも何度も調べていたのでした。

 

 実生接ぎ木のことをお調べすると、「キリンウチワ」に接ぎ木する方法が多くヒットします。

 ネット上でもそうですし、先の私の愛読書でも紹介されていたのはキリンウチワを使用した実生接ぎ木でした。

 なるほど、キリンウチワは細いので、実生サボテンのサイズにお誂え向きです。

 しかしながら、私自身は園芸店やホームセンター等でキリンウチワなるサボテンが販売しているのを見たことがありません。

 

 いつかキリンウチワを発見した時には実生接ぎを試してみよう、これまではそう思っていたのでした。

 しかし、もう少し粘っていますと、どうもシャコバサボテンに実生接ぎできるらしいということに行き当たりました。

 それも、一節ぷちっと取ったものに接ぎ木できるというのです。

www.kakliden.comwww.youtube.comwww.youtube.comwww.youtube.com

 こちらでは私如きのシャコバサボテンの詳細な説明は割愛させていただきますが、「デンマークカクタス」の名で、よくホームセンターで販売されています。

 開花期に合わせ秋頃から販売されているのを非常に多く目にし、キリンウチワより入手はかなり簡単です。

 

 また、冬になりますと大概かなり格安になっています。

 今回使用するシャコバサボテンも、十分なサイズですが、わずか200円で購入することができました。

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 もう一回り大きいもので300円でした。

 今後もっと安くなるものと思われます。

 まるで一年草のような扱いですが、サボテンですから1年で終わりなどということはありませんし、毎年花も咲かせてくれます。

 なお、開花させるためには短日処理が必要ということはお聞きしておりますが、私の祖母が長年育てているシャコバサボテンは、ただ玄関先に置いているだけで毎年開花しているような気がします(あるいは私が知らないだけで毎年適切な作業をしているのでしょうか)。

 

 さすがに、本来よく台木として使用されるような太いサボテンと同じだけの実力があるとまでは思えませんが、なんせ簡単に手に入り、取り扱いが簡単です。

 寒さにも比較的強く、このような冬季における実生接ぎにも耐えてくれそうです。

 私は、見たことがないキリンウチワより、迷わずシャコバサボテンで実生接ぎを試してみることにしたのでした。

 

シャコバサボテンに実生接ぎしてみる

 改めまして、今回購入したシャコバサボテンです。

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 花が終わったため半額以下になっていますが、生育は問題なさそうです。

 また、これだけの葉が節ごとに葉挿しできる(接ぎ木できる)と思うと、かなりの数をこなせることになります。

 我が家では十二分です。

 

 もちろん、道具も特殊なものは必要ありません。

 カッターとピンセットだけです。

あとできればカッターを消毒するためにアルコールかライターがあった方が良いのかと思います

 ピンセットについては、実生のサボテンも掴みますので、今回はネイルアート用で、先端が尖っていないもの(画像一番したのものです)を使用します。
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 ナイフについては、普通のサイズの接ぎ木をする時はカッターナイフを使用しますが、今回は対象が小さいので、デザインナイフを使用します。
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 その他の道具についてですが、今回は接ぎ木した後、いったんこちらで保存したいと思います。

 プラスチックのコップに、水を含ませたコットンパフを敷きまして、プラポットを入れます。

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 穂木がくっついて安定するまで、という思いですが、シャコバサボテンなので下手したらすぐに発根してくれないかなという思いも含んでいます。

 

 さて、実生のアストロフィツムを抜いてみましたがこんな感じです。
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 かなり小さいです。

 多少差はありますが、どれもこの程度です。
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 シャコバサボテンの葉は、手でプチっと容易に取ることができます。
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 先端の若く柔らかい葉ですと、挿す時に安定しなさそうですので、その1つ下あたりを使用することにします。

 

 葉の上部をスパッといきます。f:id:jbwideandshallow:20220208125743j:image

 この真ん中あたりに維管束があるのだと思いますが、いまいちよくわかりません。

 いずれにしましても、穂木の方がかなり小さいですから、私如き素人は「真ん中あたり」でいくしかありません。

 

 穂木の方もスパッといきまして、直ちにくっつけます。

 お互いの水分があるため、結構容易にくっつきます。

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 さすがに衝撃を加えれば外れてしまうと思いますが、普通に持っている分には大丈夫そうです。

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 接ぎ木したものを、容易したカップに入れます。
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 見た目にはちゃんとくっついています。

 しかしながら、当然くっついている=接ぎ木成功なわけではありません。

 これで数日様子を見てみたいと思います。
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実生接ぎしたシャコバサボテンを葉挿しする

 数日様子を見ましたが、さすがのシャコバサボテンも発根はしていません。

 元々こんな薄い葉が台木ですから、なんだか発根するかしないかわからないまま放置して、穂木の方が乾燥してくるのが不安になってきましたので、用土に挿してしまうことにしました。

 

 もし上手く行った暁には、しばらく同じ鉢で触らないつもりですので、

下層:鹿沼土

中層:多肉植物用用土

上層:赤玉土(細粒)

とし、発根さえしてくれればそのまま育てることができるようにしました。

 鉢は信頼の「プレステラ105」です。

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 爪楊枝で穴掘りして、シャコバサボテンを挿しました。
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 一見して穂木は活着していますが、成功しているかはわかりません。
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 もう1セットも同様に挿します。
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 なお、1つだけ何かの拍子に取れてしまいましたので、マスキングテープで止めました。

あれ?萎んできてる?

 発根するかしないかわからないまま放置して、穂木が乾燥するのが嫌で早めに形にしたつもりだったのですが、それが仇となったのか翌日には穂木が萎んできてしまいました。

 「あ!これサボテンが枯れる時のやつだ!」と思いました。

 

 私は温室も持ち合わせていませんので、なんとかならないものかと考えた結果、クワガタ飼育に使用していた「クリアースライダー」を使うことにしました。

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 これですと、湿度も保ちつつ、適度に空気穴も空いているので丁度良さそうです。

 ミストスプレーで霧吹きしつつ、様子を見たいと思います。

もしかして発根させてから接ぎ木すれば良いのでは?

 ここで思ったのは、「もしかして台木(シャコバサボテン)を発根させてから接ぎ木すれば良いのでは?」ということです。

 考えてみれば、竜神木などは、普通に鉢植えのものを切って接ぎ木しています。

 

 今後、さらに実生接ぎしてみようかなと控えているものがありますので、それにそなえてシャコバサボテンの葉を先行して発根させることにしました。

 蓋付きのプラコップにコットンパフを敷き、シャコバサボテンを入れておきます。

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 シャコバサボテンは、店頭で販売されているものを見ましても節の間から気根のようなものが出ていたりして、いかにもすぐに発根しそうですが、ちょっと1週間やそこらでは発根しないようです。

 数週間かかかるのでしょうか。

 発根したら次の実生接ぎをやってみたいと思います。

最後に

 大変恐縮ですが、いろいろ記述させていただきましたものの、まだ成功が確認できたわけではありません。

 しかしながら、これで、こんな簡単なことですくすくと成長してくれるなら、こんなに楽しいことはありません。

 また良いご報告ができることを祈っております。

※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。

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チレコドン・レティキュラータスと僕【万物想発根管理の失敗とリセットと多分成功】

 どうも私は実生、発根管理(挿し木含む)での失敗が多い気がします。

 こればっかりは経験を重ねてより良い管理方法を模索していくしかないのですが、いつもその代償はあまりに大きく、1人咽び泣いているのです。

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チレコドン・レティキュラータス【万物想】

学名:Tylecodon reticulatus

   チレコドン・レティキュラータス

和名:万物想

 

 チレコドンの一種で、冬型です。

 秋になり涼しくなる頃から春にかけて成長します。

 比較的耐寒性があり、安定した場所なら屋外越冬も可能とお聞きしますが、他の冬型チレコドンも含め、それだとさすがに安定して成長してくれない気がします。

 これに限らず、私もできる限り屋外に置いておきたいと思っているタイプですが、やはりある程度温度が安定した室内の日当たりが良い場所が無難な気がします。

万物想の切り枝を購入

 さて、今回某フリマアプリで万物想の切り枝を購入しました。

 万物想を購入するのは今回が初めてです。

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 購入時の画像では切り口も新しく、「いけそう」でしたので、思い切って購入したのでした。

 

 ご存じのことと思いますが、万物想の輸入株は、それなりのサイズで発根済みであれば数万円は下りません。

 今回の株も小さいものですが、もししっかり発根したものであれば、15,000〜25,000円はするだろうと(個人的感覚としては)思います。

 

 植物って高いですね。

 なんとかならないものでしょうか。

万物想の挿し木発根管理【1回目】

 できるだけ新鮮なうちが良かろうということで、我が家に届いた日の夜には作業を開始しました。

 なぜ夜かと申しますと、もちろん仕事から帰宅した後であるということもありますが、家族()から白い目で見られるのを避けるため、夜な夜な1人で作業するのです。

 

 まずは、オキシベロン水溶液に浸け置きします。

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 濃度としましては、1Lに対して約10ml(1,000倍)というところにしております。

 時間としましては、丸一日です。

 

 こちらが取り出した状態です。

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 この時、というか届いた時から切り口がやや傷んでいることが気になってはいました。
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 しかし、枝全体の感じなどは、至って新鮮な感じを呈していました。

 また、なにより私のように「小さい株をできるだけリーズナブルに購入して大きく育てたい」と考えている人間にとりましては、ほんの少しであろうとも切り詰めることに抵抗があるのです。

 よって、そのまま用土に植え込み発根管理することとしました。

 

 鉢は平素から愛用している「プレステラ90」でいきます。

 優秀なプラ鉢ですから、もちろん発根管理用として信用できるということもありますし、また、今回の万物想の頭でっかちな形に、コンパクトなプレステラ90がベストマッチングしているように感じたのでした。
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 なお、我が家の管理場所の環境について一応ごく簡単に触れておきます。

・室内

・暖房の影響で常時20〜22℃程度

・USBファンにより24時間送風

・水やりは概ね2日に1回(腰水はしない

植え込みから1ヶ月…腐ってる…!【発根管理リセット】

 上記のように発根管理に入りましてから1ヶ月間、静かに見守りました。

 と言いますか、どうしても毎日気になって眺めておりました。

 しかしながら、全く動きがありません。

 

 多かれ少なかれ、皆様同様かと思いますが、これが非常に難しいところです。

 本当は思い切って抜いてしまって発根しているか確認したいところですが、それでもし意外と無事に発根していようものなら、後悔すること間違いなしです。

 かといって、うまくいっていないのであればすぐに対処すべきです。

 

 目安はやはり1ヶ月なのかなと思います。

 そして、今回も1ヶ月間、心を鬼にして静観しておりましたが、もしかして取り返しのつかないことになってもいけないと思い、抜いてみることにしました。

 

 すると、懸念していたことが現実のこととなりました。 

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 く…腐っている…!
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 こういうのは、何度見ても本当に嫌なものです。

 絶望的な気持ちになります。

 しかし、こうなってしまってはもうどうしようもありません。

 早急に傷んでいないところまで切り詰めていくしかありません。

 先述のとおり、ただでさえ小さい株を切り詰めるのは気が引けますが、致し方ありません。

 

 その結果、小さくはなってしまいましたが、致命的とまでは言えない状況に留まりました。

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 切り詰めはしましたが、決して恥ずかしくはないサイズかと思います。

 切り口も問題なさそうな部分に辿り着くことができました。

 これです。

 万物想の正しい切り口といえば、この肉々しい感じですね。
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 そして、この時切り詰めた影響で、脇に伸びていた小さな枝も切断することになりました。

 これが1本あるかないかで、この株の印象が大きく変わると思いましたが、こちらも致し方ありません。
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 こちらの方は、幸いダメージはなさそうです。
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リセットから発根管理へ【2回目】

 仕切り直しです。

 上記のとおり発根管理をリセットして切り詰めた株を、再度オキシベロン浸けにします。

 濃度も時間も概ね同じです。

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 そして、プラ鉢も信頼の「プレステラ90」続投です。
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 小さい枝の方はかなり可愛い感じになってしまいました。

 これはこれで良しとするしかありません。f:id:jbwideandshallow:20220131080532j:image

万物想発根管理の成功(と思われる

 リセット→再セットから、1ヶ月が経過しました。

 購入して最初にセットしてから2ヶ月です。

 さすがに2ヶ月間も、毎日眺めては動きがないことを確認するのも嫌気が差していました。

 いや、嫌気が差しながらも毎日眺めていました。

 

 ご覧の通りほとんど変わりがありません。
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 しかし、よく見ますと…
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 葉が展開し始めています!
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 小躍りしたくなる嬉しさです。

 というか小躍りして喜びました。

 

 これで一先ずは安心でしょうか。

 本当に発根しているかどうかは、あくまで目視しないとわかりませんし、少なくとも枯死しているということはなさそうです。

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 葉が展開しだしたならすくすくと成長して欲しいものですが、毎日眺めていますと、「成長してる?」という程度のゆっくりペースです。

 

 なお、ミニ万物想の方も無事に葉が出てきました。
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 しかしながら、挿し木した植物は発根と関係なしに、挿し穂に残された体力で発根せずとも葉が出てくるということを何処かで目にしたことがあります。

 また、冒頭にも記述しましたが、どうも私は実生や挿し木がうまくいかないのです。

 葉が展開したものの、「これ本当に発根しているのか?」と首を傾げたくなるほど勢いのないセンナ・メリディオナリス(挿し木)や、涼しい季節になり葉が展開しだしたと思ったらそこでぴたりと止まってしまうパキコルムス・ディスカラー(実生)など、私を不安にさせる植物が我が家には大勢いるのです。

 

 もうこればかりは、偏に私の実力不足ですので、適切な環境にする方法を模索していくしかないことは重々承知です。

 とにかく今回、この万物想はなんとか無事に発根していて欲しいものです。

 

 いずれ、「あの時の万物想がここまで成長しました!」とご紹介できる日がくることを祈りながら、大切に育てたいと思います。

発根管理まとめ

 さて、1度リセットする羽目になっておいてなんですが、最後に一応まとめさせていただきたいと思います。

 あくまで、今回の管理を通じて私が個人的に思うところと受け取っていただければ幸いです。

 

・室内

・加温又は暖かい場所で管理

・USBファンにより24時間送風

・水やりは概ね2日に1回(腰水はしない)(カビたり腐ったりが恐い気がします

・用土は問わない(いつもの多肉に使っている培養土でよい

・用土に挿す前に新しい断面が出る箇所まで切る

・1ヶ月を目安に、全く動きが無かったらリセットする

※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。

 

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エケベリア・ルノーディーンと僕【晩秋の冷たい雨に泣いたルノーディーンは復活するか】

 エケベリアは原種から園芸種まで美麗種が多いですが、数多ある美しいエケベリアの中で、「エケベリアルノーディーン」はそのトップランカーと言って差し支えなかろうかと思います。

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エケベリアルノーディーン

Echeveria ‘Lenore Dean’

ベンケイソウ科

エケベリア

別名「コンプトン カルーセル

 

 クリーム色にグリーンの美しいラインが入った葉が特徴的な春秋型のエケベリアです。

 この美しい葉は、さらに秋になると先端がピンク色に紅葉します。

 

 このように文句なしに美しいのですが、葉が薄く繊細で、蒸れや強い直射日光を苦手としています。

 成長は、エケベリアとしては遅くはないと思います。

 

 なお、私自身は挑戦したことがないのですが、一般的には胴切り・葉挿しによる増殖は難しいとされています。

誰もが惚れる美しさ

 エケベリアルノーディーンの魅力ですが、やはりなんと言っても葉色の美しさです。

 これが薄く繊細な葉の形状と非常によく合っています。

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 エケベリアルノーディーンは、いつでもどこでも売っている普及種というわけではありませんが、やはり人気がありますので稀に店頭に並んでおり、私自身ルノーディーンには何度か出会ったことがあります。

 

 いずれも一見してカクタス長田苗で、3.5号のミニラン鉢に植わっているもので3,000円弱くらいでした。

 私の感覚としましても、店頭では概ねこのくらいが相場な気がします。

 

 この時は、他に欲しいコーデックスがあったので、後回しになってしまい、気を逸したルノーディーンは結局購入を見送ってしまったのでした(確か1度は妻が同行していて、私も尚のこと警戒していたのでした)。

 

 しかし、やはり逃した魚は大きく感じるもので、日に日にルノーディーンへの思いは募っていきました。

 「THE・植物あるある」です。

 植物は既製品ではないので、販売されているものは同じ種でも1つ1つ違います。

 かつ、いつでもその種が出回っているわけでないので、「やっぱり買おう!」と思い立ったところで売っていないわけです。

 そういったことも鑑みると、やはり見つけて「欲しい!」と思った時が買い時かなと思います。

 例え妻にイニシアチブを取られることになろうとも…。

性格は気難しく、必ずしもきれいに育たない。

 ルノーディーンは、ご覧のとおり比較的葉が薄いタイプのエケベリアです。

 あまりいたずらに「難しい難しい」と言いたくないのですが、やはり光量や風通しなどを気遣って環境を模索しているうちに形を崩してしまったりすることがありがちなように思います。

 

 また、実際育てている感覚としましては、意外と「エケベリア七福神」にも似ている気がします。

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 いや、難易度で言うと七福神の方が容易だと思うのですが、少なくとも葉の形状が似ていますし、ちょっと油断していると、なんだかきれいに育たなかったり、形を崩してしまったりするあたりなんかも似ている気がするのです。

 実際、七福神の亜種や斑入りなのではないかという話もあるそうです。

 

 強い直射日光にも弱いなんてよく言うものですから、特に夏場などはなかなか置き場が定まらなかったりして、そうなってきますとなかなかルノーディーンが元気にならなったりしまして、我が家の株においても「今いい感じだなー調子いいなー」という時期は少ないです。

 気付くといつも葉は細くなり、ロゼットは崩れ、思うような状態になってくれません(私の育て方が悪いのですが)。

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 この手のエケベリア全般に言えることかもしれませんが、あまり塩梅がよろしくないと、徒長まではしないまでも、葉がすかすかになって間伸びしたようになります。

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 そこまで至ってしまいますと、植物は残念ながら勝手に治癒したり回復したりしてくれませんので、仕立て直し、つまり、葉がそっくりきれいに生え変わるのを待つしかなくなります。

 しかし、ルノーディーンの成長は遅いわけで、なかなか気の長い話になってしまうのです。

 

 それにしても、よく考えてみると、七福神も自信を持って調子が良いと言える時期ってそんなにないような気がします(私の育て方が悪いのですが)。

 

 さて、「そっくりきれいに生え変わる」と、間伸びしてしまった株も少しは見られるようになってきました。
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 冬に入る頃に、少しは見られるなという状態まで持って来れますと、「もう1サイクルしたら結構いけそうだな」などと、次の春の成長が楽しみになるのです。
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晩秋の冷たい雨に泣いたルノーディーンは復活するか

 今季は、「11月中はできるだけ屋外管理で粘ろう」という方針でいました。

 すると、11月中旬に1日、気温が極端に下がり、雨風が強い日がありました。

 

 その日は1日、仕事中も屋外管理の植物が気になり、何度も窓の外の雨を睨みつけていました。

 

 そして、帰宅した際に確認したところいずれもなんともなかったので、もう一晩なんとか堪えてもらおうと判断しました。

 しかしそれが間違いで、翌日私は晩秋の冷たい雨に泣いたのでした。

 
 
 
 
 
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 寒いだけでなく、やはり雨風に晒されたのが良くなかったと思います。
 とりわけ深いダメージを負った植物の1つがルノーディーンでした。

(ちなみに七福神も同様のダメージを負いました。)
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 見た時には、「せっかくここまでになったのに…いや、これは再起不能だな」と思いました。

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 その後の週末、私は屋外管理していた植物を、猫の額に建てた犬小屋である我が家に押し込み冬支度をしたのでした。

 「もう1週早く取り込んでいれば」と思いながら…。

 

 しかし、屋内管理にしてから2ヶ月強というところですが、ルノーディーンは少しずつ成長して、少しずつ美しい姿を取り戻してくれているように感じます。

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 ダメになった下葉は取り除いてしまったのですが、中心の成長点から少しずつ成長してきてくれているように見えます。

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 ルノーディーンは繊細でか弱いイメージがありますので、この力強さは意外でしたが、こんな嬉しいことはありません。

 

 今後、成長期を迎え、秋頃にはまた美しく復活した姿をご紹介できることを祈って大切に育てていこうと思います。

※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。

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斑入りナツメグゼラニウムと僕【いつかペラルゴニウム・ミラビレみたいに…】

 珍奇植物を愛する者誰しもが憧れる冬型植物「ペラルゴニウム・ミラビレ」。

 私ももちろん憧れるのですが、一方で、ざっとその100分の1の価格で購入した「斑入りナツメグゼラニウム」と呼ばれるペラルゴニウムを、私は結構気に入っているのです。

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ペラルゴニウム・フレグランス・バリエガータ

学名:Pelargonium'Fragrans Variegatum'

耐暑性:あり

耐寒性:あり

開花期:春〜晩秋

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 これは5月頃の写真でして、手前味噌になりますが実に美しい姿です。

 

 ナツメグゼラニウムは、正直に申し上げまして私も詳しいことまではわからないのですが、「マーブルレモン」と呼ばれる品種などとも同じか、あるいは極めて近い種かと思います。

 ペラルゴニウム(ゼラニウム)は種類が余りに多過ぎて私如き素人にはさっぱりわかりません。
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 姿形はペラルゴニウムらしいですが、葉も花も小降りで、あくまで控えめです。

 また、「アロマティカス」ほど強烈ではないかと思いますが、葉を触りますと良い香りがします。

 その名に”ナツメグ”とつくくらいですから、ナツメグに似た香りということですが、私は「ナツメグ」の匂いもどんなだったか思い出せないので、なんとも申し上げることができません。
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 そして、この種の最も大きな特徴の1つかと思いますが、どういうわけか葉が緑色のものと斑入りのものが丁度良い塩梅で混在しているのです。

 非常に安価の割に、実に観賞価値が高いものと感じます。
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 花を終えますと、葉もやや傷んできますので、少し剪定といいますか、葉を間引いてやりました。

 それでもこれはこれで美しさを感じます。
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雪に埋もれてもそう簡単には死なない強健種

 さて、私としましてはもう1つ、この種の大きな魅力があります。

 それは「強健である」ということです。

 

 私は、真冬にはしっかり雪が降る地方在住でして、冬場の植物の管理については非常に苦心しているところです。

 そんな中、「斑入りナツメグゼラニウム」の管理は非常に楽で助かっています。

 

※なお、斑入りナツメグゼラニウムに関してお調べしますと、色々出てくるかと思いますので、以下はたまたま私が所有している株がそうだということで参考程度にお聞きいただければと思います。

 

 まず、私が居住する地域ですが、1月前後の平均気温が概ね「最高7℃」「最低0℃」というところです。

 10cm〜20cmというまとまった積雪が、シーズンに数回は見込まれます。

 今年もすでに2〜3回はその程度の積雪があり、除雪に追われました。

 

 若かりし頃、ウィンタースポーツをやっていた頃は、雪が降れば「やっとスキー場に行けるなー」などと喜んでいましたが、近年はめっきりご無沙汰ですので、生活圏内に雪が積もったところで雪害としか感じられません。

 

 そんな地域で育てる「斑入りナツメグゼラニウム」、お調べしますと「半耐寒性」と記載されており、過度の信用は禁物ですが、基本的に屋外越冬は可能です。

 

 この画像で、すでに何度か雪を被った後です。

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 さすがに心配になり、現在は軒下に置いていますが、屋外管理であることに変わりありません。

 軒下に置いたことで直接雪を被ることは少なくなりましたが、最低気温は度々0度を下回っています。

 

 こちらが近影ですが、特に問題ありません。

 むしろ落葉とかしないんですね。

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いつかミラビレみたいに…

 最後に、これは戯言と思っていただきたいのですが、いつかは「ペラルゴニウム・ミラビレ」のように…とまでは言いませんが、ちょっとした低木的佇まいに育ってくれないものかと期待しているのです。

 

 ここまでお読みくださった奇特なお方は、前出の画像でお気付きになられたかもしれませんが、この「斑入りナツメグゼラニウム」の幹も黒いのです。

 まるでミラビレのように(は言い過ぎですね)。

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 別に、まさかミラビレにようになってくれるとは思っていませんが、なんだか成長してもっと魅力的になってくれるポテンシャルがあるように感じてしまうのです。

 この度、ネットでもちょっと探してみたのですが、この種を長く育てたという記述が見当たりませんでした。

 ずっと大切に育てると、いくらか立派になってくれるでしょうか。

 

 そうでなくても、前述のように、葉も花も美しく、良い香りがし、冬場も安心の本種、ミラビレの100分の1の価格で購入できますので、おすすめです。

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【ネタバレあり】「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」を観賞★★★★【考察とかじゃなく観賞直後の気持ちを熱いうちに書きたい!】

 私は25年来のスパイダーマンファンです。

 先日、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」を観賞してきました。

 仕事の都合、家庭の都合、そしてコロナ禍であることなど複合的要素から、好きな映画と言えど観賞することが必ずしも容易でない中、無事公開され、観賞できた状況にまずは感謝したいと思います。

 今回、私如きが映画の考察や批評をすることなどありませんので、観賞当日の感想と言いますか気持ちを、いまだ熱いうちに記述させていただきます。

 いつも以上にまとまりのないものになろうかと思いますが、ご了承頂けましたら幸いです。

 

 なお、以下いわゆる「ネタバレ」を含みます

 観賞前に情報を入れることをお控えになられる方は、是非観賞後にお読み頂けましたら幸いです。

通常当ブログでは「ネタバレなし」で早めに記事をUPし、後日ほとぼりが冷めた頃に「ネタバレあり」の記事を書かせていただいているのですが、今回は特に思いを書いてしまいたいのです

 

 あともう1点、念の為申し上げるのですが、この記事は、特に観賞直後に書いてしまいたいという思いもあり、裏取りもせずに記述している箇所も結構ございますので、(いつもどおり大したことは書いていないのですが)不確かな部分がある可能性もございますので、「JBの主観的にこう思っているという程度のものだ」ということでご了承頂けましたら幸いです。

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まずは…ありがとう「親愛なる隣人スパイダーマン

 冒頭でも申し上げましたが、まずは本作が制作、公開され、無事観賞できた状況に感謝申し上げたいと思います。

 ありがとうございます。

 本当に最高の映画でした。

 子供達と観賞しましたが、皆大変喜んでおりました。

 

 また、劇場は非常に若い人が多く、MCUマーベル・シネマティック・ユニバース)によって、新たなファン層を獲得できているものと思いました。

 一方で、杖をついて歩いておられるご高齢のご夫婦もおられ、老若男女、劇場に足を運んでいる様子が伺われました。

www.spiderman-movie.jp

私のスパイダーマン偏愛歴

 当ブログでは、2年半ほど前に「アメイジングスパイダーマン」シリーズについて記事を書かせていただきました。

 私のスパイダーマン偏愛歴については、こちらの記事で書かせていただきましたので割愛させていただきますが、私がスパイダーマンに惚れた頃は今のようにスパイダーマングッズが溢れかえっておらず、翻訳されたコミックスを書店で探し出して購入したりしていたのでした。

 

 スパイダーマンの60年以上の歴史において、日本におけるスパイダーマンの歴史も古いです。

 1970年台には東映スパイダーマンが制作され、その特撮技術は後のスーパー戦隊シリーズなどに継承されていっているのです。

www.toei-video.co.jp

 それでも、近代においてスパイダーマンが今日ほどの市民権を獲得したのは、やはりサム・ライミ版実写版映画が公開されたことによるところが大きいように感じます。

 …申し訳ございません。

 ここまで書き出しておいてなんですが、このままでは、なかなか本題の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」に入れませんので、この辺りにしておきます。

 今度こそ、以下ネタバレを含みますので、ご注意頂ければと思います。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の考察とかじゃなく熱いうちに書きたい観賞直後の気持ち

ストーリーはやはり私が危惧したとおりになった

 まず、本作のストーリーですが、やはり私が2年半前に前記ブログ記事に記述させていただきましたように危惧していたようなニュアンスのものでした。

    お断りしておきますが、これは批判ではありません。

 私の好み上、できればそういった要素を主題レベルにまではして欲しくなかったなーとちょっと思うというだけの話です。

 上記記事で私自身が記述させていただいたものを抜粋引用させていただきます。

   スパイダーマンの主な特殊能力は、『スパイダーセンス(第六感)』と『壁などに吸い付くクモの吸着力』あとはざっと『その他肉体的強さ』ということになります(サム・ライミ版では糸の発出も能力)。

    ソーやキャプテンマーベルみたいなスーパーパワーは無いですが、その代わり特にマイナス面もありません。

    『大いなる力には大いなる責任が伴う』というだけです。

    ですから、とかくスパイダーマンは暗部にスポットを当てて描きがちかもしれません。

    確かに原作 は何十年も前の当時としては極めて珍しくそういった、ヒーローである主人公が葛藤する部分も描いた画期的な作品です。

    後の世界中のコミックなどに多大な影響を与えたことは間違いありません。

    しかしながら私個人としましては、実写映画版のスパイダーマンはリアリティを持って現代に求められた形に適合しながらも、明るく描いて欲しいなと思ってしまいます。

    『スパイダーマン3』ではヴェノムに心を乗っ取られはしましたが、自己解決し、ハリー・オズボーンとの仲も修復して最後には共闘していました。

    約2時間のスパイダーマンの映画で描かれる暗部は、この程度の“スパイス”でいいかなと思ってしまうのです。

    ヒロインが死んでしまって悲しい気持ちで終わるなど、スパイダーマン映画では嫌です(個人的に)。

 スパイダーマン映画、とりわけトム・ホランドゼンデイヤが出演する朗らかな印象の本シリーズでは、あくまでも特に爽やかに描いてほしかったという思いが、多かれ少なかれ私の思いとしてあります。

 前作「ファー・フロム・ホーム」のラストでスパイダーマンの正体がピーターであることが晒された時、間違いなくヒーローとしてのピーターの葛藤がテーマになるであろうことは容易に予想されました。

 これについても前作公開時の当ブログの記事で言及させて頂いています。

jbwideandshallow.hatenablog.com

    そしてエンドロール後の映像で、スパイダーマンの正体がピーターであることが暴露されてしまいました。

    それにしてもここである意味ピーターの最大のヴィランとも言うべき(?)デイリー・ビューグル社のJ・ジョナ・ジェイムソン編集長が登場したことにも驚きましたが、何よりサム・ライミ監督版『スパイダーマン』シリーズで同役を演じていたJ・K・シモンズだったことに驚きました。

    確かにJ・K・シモンズの同役は完璧でしたので、他の俳優さんだとしっくりこなさそうです。

    きっと次作からも登場してくるのでしょう。

    ピーターの正体が世間に知られることとなるのはコミックでもある展開です。

    きっと次作からピーターに様々な不幸が降りかかることと思います。

    これをフューリーらシールドが何か対処することになるのでしょうか。

    スパイダーマンはその明るいキャラクターのイメージ(ですよね?)とは裏腹に、不幸な展開が付き物です。

    実は私は、上記過去記事『やっぱり『アメイジングスパイダーマン2』でグウェン・ステイシーが死ぬのは納得できない【映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(6.28世界最速公開)】』にも書かせて頂いたのですが、映画版スパイダーマンにおける不幸な展開は、スパイス程度で“ほどほど”にしておいて欲しいなという思いを持っています。

    特に非常に爽やかで好感の持てるピーター=トムとMJ=ゼンデイヤの恋愛が始まっていくのだという、こちらも爽やかな気持ちになったところに水を差された思いも正直なところありました。

    是非次作以降、(おそらく降りかかる)苦難を2人で“爽やか”に乗り越えて欲しいです。

 スパイダーマンの正体が敵に知られたり、公表されたり、それによってピーターが苦悩するという展開は、原作でも何度も描かれてきた展開であり、これが実写版映画で何度も描かれることも致し方ありません。

 「大いなる力には大いなる責任が伴う」という言葉を取り巻く苦悩は、スパイダーマンとは切っても切れないテーマです。

 「スパイダーバース」では、マイルズ・モラレスがこのセリフを言おうとしたのをピーターが苛立ちながら制止している描写がありましたが、そういうものなのです。

 

 今回の展開、そしてラストも含めましてやはりピーターがいささかかわいそうかなと思いますね。

 特に前2作の学園もの的要素のことを考えますと、尚更切なくなります。

 不憫でなりません。

 

 ただし、そこはやはりMCUですから、今後ドクターストレンジの続編などで、このあたり、つまりMJやネッド、アベンジャーズまでもがピーターのことを知らないという展開について、何か変化があるのかもしれません。

 物語最後のピーターは、スターク社製のスーツでなく、お手製のスーツに身を包んでおり、リセットというかリボーンされた感じです。

 前向きに解釈するのであれば、何らかの形で仲間達との関係が概ね元通りになるのかもしれませんし、これからまた新たなストーリーが描かれるのかもしれません。

 私の希望的観測では、前者であって欲しいとは思いますが。

トビー・マグワイヤとアンドリュー・ガーフィールドの登場

 私は劇場で観たいと決めている映画の場合いつもそうなのですが、今回は特に本作について事前情報を入れないように努めていました。

 というのは、いつ頃だったかは覚えていないのですが、かなり早い段階で、トビー=ピーターとアンドリュー=ピーターが登場するのではないかと囁かれていました。

 また、トム・ホランドを含めた3人が写った撮影風景の画像なども流出していました。

 こういったものは、SNSなどで、事前情報を入れないよう努めている私でも偶然目にしてしまっていたのでした。

 

 私は「そんなはずはないさ」と自分に言い聞かせ、忘れようとしていました。

 そんなことをしてしまってはストーリーの収拾がつかないと思いつつも、2人が出演してくれたならどんなにか楽しいだろうという思いも持ち合わせていました。

 

 そんな私ですが、今作で(アメイジングスパイダーマンがマスクを外してアンドリューのご尊顔が現れた時、涙が溢れてきました。

 「本当に出た!」と思いましたし、大変嬉しく思いましたが、自分でもよくわからない反射的な涙でした。

 少なくとも「仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」に佐藤健が登場した時の100倍は驚きました。

 一方で、純粋に疑問なのですが、このマルチバースな展開について、前シリーズに馴染みの無い方や、お若い観客の方はどのようにお感じになられているのでしょうか。

 スパイダーマンマルチバース設定については、映画「スパイダーバース」を観賞したりだとか、コミックスの「スパイダーバース」をお読みになっていないと、いささか唐突なのではないかと心配してしまいます。

 話は若干逸れるのですが、前作「ファー・フロム・ホーム」公開後、マーベルとソニーが金銭面で折り合いがつかずに揉めて、続編はMCUから離脱するのではないかと言われていました。

 簡単に申し上げますとスパイダーマンはマーベルのキャラクターですが、映画化権はソニーが有しています。

 前作では並行宇宙はむしろ否定的に描かれていたと言えなくもないと思いますし(ミステリオは並行宇宙からきたと嘘をついていたわけですから)、今回のマルチバース化はいささか唐突に感じなくもないのです。

 もしかしたら、マルチバース化はソニー側から持ちかけたのであり、そのあたりもマーベル側と折り合いがつかなかった要素の1つだったのではと邪推してしまいます。

 

 しかしながら、いずれにしましても、今回前2シリーズのスパイダーマンが登場したことは、純粋に喜んでいいことだと断言します。

 個人的に、私は本当に感激しました。

 私はもう前シリーズのお2人が好き過ぎて、おそらくもう純粋な気持ちで見られていませんので、この展開がお気に召さなかったという方がおられましたら恐縮です。

アンドリュー=ピーターがMJを助ける場面について

 ところで、前記当ブログ記事で、アンドリュー=ピーターがグウェン・ステイシーを助けられなかったことに触れておいて、このことに言及しないわけにはいきません。

 グリーンゴブリンのせいで高所から落下するヒロイン(MJ)を、今度は見事に救出し、アンドリュー=ピーターは涙ぐむのでした。

 これはある種お約束だったのかもしれないのですが、私はやはり純粋に嬉しかったです。

 アメイジングスパイダーマンシリーズは、興行成績が振るわず、言わば打ち切りのようになってしまっており、誤解を恐れずに申し上げますと、「アメイジングスパイダーマン2」でわざわざグウェン・ステイシーを殺しておいて、そのままになっていたわけです。

 このことがフォローされる日が来るなんて、これまで想像したこともありませんでした。

 短いシーンでしたが、本当に嬉しかったですし、涙が溢れました。

アンドリュー=ピーターが「印象に残った敵」

 あと1つアンドリューについて追加で触れさせて頂くのですが、3人のピーターの会話で「今まで戦った強い敵」みたいな話になって、トムはサノス(紫のエイリアン)のこと、トビーはヴェノム(黒いエイリアン)のことを言っていました。

 ここでアンドリューは「大したことがない」と小さくなりながら、「ロシア人。サイのスーツを着てた。」と言うのです。

 これは「アメイジングスパイダーマン2」のラストに登場した「ライノ」のことですが、これも嬉しかったですね。

 ご覧になられた方はおわかりだと思いますが、ライノは登場したものの、スパイダーマンがマンホールをライノにぶつけたところで映画が終わるのです。

 ここも非常に良い場面で、グウェンを失ったピーターは一時活動休止するのですが、そんなニューヨークにライノが現れます。

 このライノに立ち向かうスパイダーマンの格好をした少年、そこにピーターが復活。

 (グウェンが死んだのは許せませんが)非常に前向きな終わり方をしてくれたのに、結局その後半ば打ち切りになってしまったのです。

 ですから、結局描かれなかったライノとの戦いのことに触れてくれたのは嬉しかったですね。

メイおばさんの死と「大いなる力には大いなる責任が伴う」

 これも前述の、要はあまり暗い話にしないでほしいという件と被るかもしれないのですが、今作でメイおばさんの死が描かれてしまいました。

 前述のとおり、こういった悲しい要素は少なくしてほしかったという思いもありますし、しかも今シリーズのメイおばさんは若く朗らかに描かれていましたので尚更です。

 しかしながら、この場面は「大いなる力には大いなる責任が伴う」の展開がありましたので、もうこればっかりは受け入れざるを得ないのかなという思いもあります。

 

 グリーンゴブリンの爆弾が爆発した時、「まさか、メイおばさん…」と思いました。

 しかし、生存していたことで、正直なところ私は一旦安心してしまいましたので、急に死に転じることとなり、大変驚きました。

 

 映画「スパイダーバース」でも、それぞれのスパイダーマンは、それぞれ大切な人を失っていました。

 悲しいかなスパイダーマンが大切な人を失うエピソードは、切っても切れない運命なのです。

ドクターストレンジのミスから始まるストーリー

 私は観賞前は、トレイラーなどの情報(できるだけ事前情報を入れないようにしている私ですが、トレイラーは繰り返し観ます)から「ドクターストレンジの魔術は成功して人々から記憶を消すことに成功するものの、これをきっかけに並行宇宙のヴィランを呼び寄せてしまった」とか、なんなら「マルチバース化してしまった理由は、実は裏で手を引く強大なヴィランがいた」とか、ドクターストレンジの過失が極めて小さいものとするストーリーになっているのではないかと思っていました。

 タイムストーンを失ってしまったとは言え、至高の魔術師のドクターストレンジがこれ程のミスを犯すとは到底思えませんでした。

 魔術の途中でピーターが色々条件付けしたのが悪かったと言えばそうなのですが、こんな条件付けくらいあって当然なわけですから、「魔術を始める前にちょっと確認しておけばよかったんじゃない?」とツッコミたくならなくもありません。

 ただ、原作においてもスパイダーマンとドクターストレンジの関係は古く、1970年台にはすでにそれぞれの物語に登場するなど、旧知の仲だったようです。

 こういった背景を知っていれば、あるいはピーターがすぐにドクターストレンジを頼る展開もすんなり受け入れることができたのかもしれません。

 

 ドクターストレンジの魔術は意外と融通が効きそうでしたので、最後の魔術ももうちょっとなんとかしてあげて欲しかったと思ってしまいます。

 

 まあMCUヴィランは結構トニー・スタークを取り巻くところからヴィランが発生していますから、内輪が原因であるのはファンからすれば慣れっこですね。

過去ヴィランが今回のヴィラン

 過去のヴィランが、当時のキャストのままで登場したのは素直に嬉しかったです。

 ただ、この人達が今回のメインヴィランとまでは思っていませんでした。

 

 まあこれまでもスパイダーマンは同じ敵と何度も戦っているわけですからなんら問題はないのですが、誰か新たな敵が出てくるのかなと勝手に思っておりました。

 

 こうなってきますと、グリーンゴブリン(ウィレム・デフォー)の果たす役割は本当に大きいですね。

 ヴィランであって、哀愁があり、二重人格を演じられる人でないと無理なわけですが、ウィレム・デフォーはピッタリです。

 そもそもサム・ライミスパイダーマンの時も、スパイダーマンが単なるコミックの実写化に留まらなかったのは、彼が与えた深みによるものと言っても過言ではありません。

 スパイダーマンに敗れた死に際に、「ハリーには言うな」と言って死んだのはなんだか強烈に覚えています。

 

 あとは、アイアンスパイダーマンVSドクターオクトパスも面白かったですね。

 

今作は前提として「マルチバース」を受け入れなければ楽しめない

 私は昔からスパイダーマンが好きで、多かれ少なかれ盲目的になっているのですが、実際過去のスパイダーマンヴィランが登場する展開はいかがでしたでしょうか。

 受け入れられたでしょうか。

 

 並行宇宙に様々なスパイダーマンが存在するという考え方はかねてから存在します。

 この画像はスパイダーバースのコミックスのチラシですが、これまで多くのスパイダーマンが登場しています。

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 この考え方があらかじめできていますと、今回他のスパイダーマンが登場することを割にすんなりと受け入れられるはずです。

 

 さもなければ、「なんで前のスパイダーマンなんか出すの?」となってしまいそうです。

 

スパイダーマンという作品は、元々そういうのがアリなんだ」と、そういう認識がないと純粋に楽しめないのではと考えてしまうのですが、大丈夫でしたでしょうか。

 私はアンドリューがマスクを外した途端に感激モードに突入していました。

 

 ストーリー自体は非常にシリアスな要素が多かっただけに、過去のスパイダーマンヴィランが登場、共闘した展開は、素直に皆で喜べたらと思います。

最後に

 もしか、万が一ここまでお読みくださったという方がいらっしゃいましたら、本当に奇特なお方です。

 ありがとうございます。

 

 私自身、本記事を書きながら、「こんなもの、一体誰が読むのか」と思いました。

 いくら自己満足でやっている私でも、何をやっているのかわからなくなるところでした。

 

 それでも、まだまだ思ったことがいっぱいあったので、もし気が向いたら追記させて頂くかもしれません。

 

 さて、今後のスパイダーマンについてですが、どうも契約満了とされたトム・ホランドが新たに契約を締結し、次作以降もピーター役を演じる模様です。

 大変嬉しいです。

 

 先述しましたが、今作最後のピーターは、スターク社製のスーツでなくお手製のスーツを着用しており、かつ誰も彼の正体を知らない状態となったということになりますと、言わばスパイダーマンは正体不明の、孤高のスーパーヒーローであるという初期設定に戻った形です。

 今作のピーターはあまりに不憫であると言わざるを得ず、今後この状態からなんらかの形でうまいことやるか、ドクター・ストレンジの続編などMCU映画でうまいことやるかということなのかと希望的観測をしております。

 

 私にとって25年以上”親愛なる隣人”であるスパイダーマン

 これからも応援していますし、世界の憧れであってほしいです。

 

 

※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。

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