チプカシ『MQ−24』カスタマイズfor昆虫採集【今年はこの腕時計をして昆虫採集に行こう】
この記事では、チプカシことチープカシオの文字盤を当ブログオリジナルのものにカスタマイズしたことについて記述させて頂きます。
はじめに
以前SNSの方では少しだけ触れさせて頂いたことがあるのですが、私は『チプカシ』が好きでして、ざっと20本近く持っています。
今回ふと思い立ちまして、しょうもないのですが文字盤をオリジナルのものにしてみました。
文字盤の下部に『オオクワガタのシルエット』がワンポイントとして入っておりまして、さり気なく虫屋であることをアピールしつつ、昆虫採集に行く際に着用すればモチベーションを高めてくれるという寸法です。
今回記事はいつにも増して自己満足記事になります。
あと一応お断りさせて頂くのですが、私は時計のことに関して何の知識も技術もございませんのでお見苦しいかと思いますが、ご了承頂ければ幸いです。
まず『チプカシ』とは
チプカシとは先にも触れましたが、『チープカシオ』の略称になりまして、一時期Instagramなどでもちょっとしたブームがありましたので、私がご説明するまでもなくご存知の方も多いことと思います。
私は元々G-SHOCKが好きなcasio党でしたので(但しG-SHOCKはあまり所有していません)、チプカシにも魅了されてしまいました。
チプカシの魅力についてはまたの機会があればご紹介させて頂くこととしまして、当記事では一言で言い表しますと、やはり『安価なのに高性能で様々な機種がある』ということになるかと思います。
本当に1,000円とか2,000円で色々な種類を選ぶことができますし、その機種ごとに性能やデザインの魅力があります。
性能に関しましては、数年前に確かイギリスにおきまして、自宅の庭で紛失したチプカシを20年振りに泥塗れの状態で発見したところ、時計は動いており、かつ7分しかズレていなかったという逸話があります(本当かは知りませんし、違ったらすみません)。
確かに私自身も海に行く時も山に行く時も使っていますが、壊れたことはありません。
その信頼感に加え、むしろ『万が一壊れてしまっても仕方がない、安価だから』という安心感も加わり、そういう意味では最強の時計であると感じています。
ちなみにチプカシを購入する時は雑貨屋さんやサブカルチャーショップのような、チプカシ を定価で販売しているような所で購入してはいけません。
買うならホムセンかネット、あるいは取り扱いがあれば家電量販店です。
『MQ−24』を使うことについて
Instagram等でチプカシ人気に火がついた際、いくつか特に人気があった機種の内1つが、今回使用する『MQ-24』になります。
この機種はシンプルで無駄がなくそれでいて見やすいというハイセンスなデザインが魅力です。
強いて言えばデイト機能があったら便利なのかもしれませんが、それが無いことがむしろ潔いデザインとも言えます(ちなみにデザイン少し変わりますがデイト機能がある類似機種もあります)。
あとはもちろん『実売900円台』の価格も魅力です。
「定価¥2,900+税」等とパッケージに書いてありますが、チプカシの定価はあってないようなものです。
今回さすがに私も文字盤を変えるためだけに分解を思い立ったわけでなく、ちょうど使っていたMQ-24の電池が切れていましたので、電池交換を兼ねて作業しようと思い立ったのでした。
当然うまくいくかわかりませんでしたので、当初は「やっぱりまずは100均の腕時計でやってみようかな…」とも考えました。
しかし今回のコンセプトの1つであります『昆虫採集に行く時につける腕時計』を意識しますと、やはり信頼のチプカシをベースにしたいと思いました。
先述のとおり私自身、チプカシが海でも山でも使えることを実証済みですし、MQ-24の場合でも『日常生活防水』であることも嬉しいところです。
あとは最悪失敗しても損害は1,000円以下ですので、チプカシでやってみることにしました。
なお、おそらく他の機種でも難易度が変わらないものがあるかと思うのですが、やはり昆虫採集(野外活動)ならゴムバンドのモデルが良いかと思いましたし、あとはデイト機能がある機種ですと、(分解したことがないのでわかりませんが)きっとムーブメントが複雑になって、分解して元に戻すことができるか自信がありませんでしたので、この機種を選ぶこととしました。
チプカシ『MQ−24』カスタマイズfor昆虫採集
ということで、私の悪い癖がでまして前置きが長くなってしまいました。
誠に申し訳ございません。
今回作業工程について簡単に写真をアップさせて頂きますが、これらの写真だけでは作業の詳細はわからないと思います。
この記事では何か殊更レクチャーをしようというわけではなく、個人的に楽しんだことを記事にさせて頂いたに過ぎませんので、この程度とさせて頂いております。
いらっしゃらないと思いますが、チプカシ好きな方で「同様のことをしてみたいのでJBに聞きたいことがある」という方が万が一いらっしゃいましたら、当ブログお問い合わせフォームか、SNSのDMでお問い合わせ頂ければということでご了承頂ければ幸いです。
※ 念のため申し上げておくのですが、今回の作業は専門性はありませんので、私のように時計の知識や技術が全くない者を含め誰でもできる程度のものです。
しかし一方で必ずしも「簡単」というわけでなく、精密ドライバーとピンセットによるそれなりの慎重な作業を要するものでして、いらっしゃらないと思いますが万が一同様の作業をなさるという方がいらっしゃいましたら自己責任でお願い致します。
文字盤の作成
そもそも今回使用する文字盤ですが、使えそうな素材画像を用意しまして、今回も当ブログのロゴ等を作成する際に使用した『Canva』を使用しました。
文字盤デザインは人それぞれの好みということになりますので、制作過程に関しては割愛させて頂きます。
ちなみに今回の私自身のコンセプトについてだけ触れさせて頂きますと、先述のとおりさり気なくクワガタ好きであることを主張するデザインです。
又、読みにくいですがブログ名なども入れています。
実は今回採用しなかった別の案では、もっとオオクワガタのシルエットを極端に大きくしたものもあるのですが、今回はまずこの程度に主張にしてみようと思います。
今回の文字盤は、しょうもなくて申し訳ないのですが、PDF化してセブンイレブンのネットプリントでプリントアウトした紙製ものになります。
紙製ですのでよく見るとショボいのですが、一方で厚みのあるものですと最後に裏蓋が閉まらなくなってしまうと思います。
なお、少なくとも『MQ-24』ではということになりますが、文字盤のサイズは『28mm程度』でしたので、それに合わせてカットしています。
裏蓋取り外し〜竜頭取り外し
「生活防水」でありながら、裏蓋はビス留めなどはありません。
隙間にマイナスドライバーを差し込めば容易に外すことができます。
ムーブメントが見えました。
プラスチックの枠も、上に引っ張るだけで外せます。
ちなみに電池交換も同様の手順でできます。
電池交換でしたらここで電池を交換して作業終了です。
なお電池は『SR626』です。
そして3ヶ所ビスを外します。
これが小さくて、精密ドライバーで回した後にピンセットで摘まないとどこかに飛んで行ってしまいます。
さらに部品を外します。
これらはビス留めされていません。
ここまでくれば、竜頭を引き抜くことができます。
竜頭が刺さっている先の部品がこれまた小さくて、ビス同様紛失のおそれがあります。
それにしても、文字通り素人目に見ましても、チプカシのムーブメントは安価な時計とは思えないレベルです。
「さすがだな」となぜか嬉しくなります。
文字盤取り外し〜針取り外し
竜頭を引き抜きますと、文字盤を(ムーブメントごと)外すことができます。
そして針を外すのですが、ここがちょっと簡単にいかず手こずってしまいました。
結論から申しますと、ピンセットでくいくいと引っ張って外しました。
上から「秒針→長針→短針」の順に重なっていまして、外してみるとわかるのですが、秒針の結合部分に突起がありまして、秒針で蓋をしている感じです。
針を外しましたら、いよいよ文字盤設置です。
しょうもないことに、元の文字盤に直接糊付けです。
竜頭を刺す関係で、文字盤の角度は調整できませんので、貼り付ける段階で極力真っ直ぐ貼らなければなりません。
復元する
バラバラになった部品を見ますと、「これ元に戻せるのか…?」と不安になります。
作業工程は画像やムービーで収めておくのが無難と考えます。
又、この程度の作業なら時間も短いですし、記憶にある間にサッサと復元してしまった方が良さそうです。
ということで、ほぼ分解した時の逆の手順で復元します。
ここまできまして、電池をはめますと、ちゃんと針が動いているか確認できることとなります。
針が動いていましてホッとしました。
あとは裏蓋をはめて作業終了です。
そして完成へ
文字盤には紙1枚貼っただけですので、さほど厚みは増しておらず、裏蓋は無事締まりました。
裏蓋をはめて完成品を見てみます。
よく見ますと文字盤の印刷物感が半端ないです。
又、アルファベットで入れたブログ名なども潰れてしまっています。
この辺りは、本来何度もプリントアウトして調整すべきところですが、セブンイレブンのネットプリントで1枚60円もしましたので、ケチって試作することができませんでした。
しかし収めて風防越しに見ますと、ぱっと見はそう悪くありません。
購入時の箱に収めてみます。
もうギャグですね。
最後に
今回も長々と書いてしまい申し訳ございませんでした。
以前名刺を作った時や、言ってしまえばクワリウムを作っている時なんかもそうですが、せっせと作業している最中にふと「一体何を作っているんだろう…?」と我に帰ることもあります。
しかしながら、総じて今回も個人的に楽しむことができました。
もし気が向いたら違う機種や違うデザインでまた作ってみたいです。
少なくともデジタルのモデルを1つ作りたいとは思います。
気が向いたら。
昆虫が好きなことをさり気なく主張するこの腕時計をして、昆虫採集に行ける時を楽しみにしています。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。
養老孟司著『虫の虫』を読んでの所感【もう一度、『少年の旅』に出かけよう】
この記事では、養老孟司著『虫の虫』を読んでの所感について記述させて頂きます。
はじめに
当ブログをお読みくださるようなマニアックで奇特な皆様はすでにご存知のことと思いますが、解剖学者の養老孟司先生は非常にヘビィな虫屋でいらっしゃいます。
私はクワガタ・カブトムシ飼育を始める前から養老先生の著書や雑誌等を通じて、養老先生が虫屋、とりわけゾウムシ研究の第一人者でいらっしゃることは存じておりました。
今回は、養老先生の著書『虫の虫』についてほんの少しだけ読後の所感を記述させて頂きます。
こういう生き方にも憧れる
私は結構なんと言いますか、ミーハーなところがございまして、「この人みたいな生き方憧れるな〜」ということがよくあります。
それはスポーツ選手だろうと研究者だろうとよくありまして、養老先生の生き方もその1つです。
私自身が平凡な生き方をしておりますので、無い物ねだり的に人の生き様に憧れを抱いてしまうのだと思います。
養老先生は解剖学者としてや作家としてご活躍される一方、ゾウムシの研究に励んでおられ、鎌倉にさながら研究施設とも言える別荘をお持ちです。
正に憧れる人生です。
又、もう1つ励みになりますのは、そんな養老先生も在職中はかなり長く虫から離れ、50代後半にして虫屋に復帰されているということです。
幼少の頃から当然昆虫や自然に親しんでこられ、大学職に入って仕事が忙しく昆虫から離れてしまいます。
その後、東大医学部教授を定年前に退職され、現在のような活動に専念されているのです。
私も現在行なっているような趣味はどれも「もっと若い頃からやればよかったな」「結婚する前に始めればよかったな」「子どもが生まれる前に始めればよかったな」と感じるものばかりなのですが、養老先生のように50代から現在(80代)に掛けて精力的に活動できることをお示し頂きますと、我々も遅すぎるということはないのだと大変励みになるわけです。
『虫の虫』で感銘を受けた主な箇所
とはいえ私も、今の生活を捨てて1つのことを研究することを主にした人生に急に切り替えることはできません。
この辺りも私が凡人であるが故です。
しかしながら私のような凡人でも、凡人だからこそ、こういった本から感じることもあります。
今回の記事では主に感銘を受けた2箇所だけ触れさせて頂きます。
「退屈」なのは「同じ自分で止まっているから」
私自身、特に歳をとってきますと、何かにつけて物事が慢性的、惰性的になってしまったり、「最近面白いことないなぁ」と感じてしまいがちです。
しかし、以下の部分を読みますと、それは面白いことがない(起きない)周りが悪いのではなく、「同じ自分」で止まっている自分自身の問題なのだということに気付きます。
自分がいつも同じなら、同じことをやっていれば、飽きるに決まっているではないか。でも、自分が変われば同じことが違って見える。(中略)ときどき若い人が「退屈だ」という。退屈なのは、どこまで行っても「同じ自分」で止まっているからである。(中略)でも、虫採りは違う。同じ山に虫を採りに行ったらわかる。なぜ、同じところに行くのかといったら、そのつどいる虫が違うからである。(中略)それだけではない。山は行くたびに気分が違う。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」。鐘は剛体である。剛体は固有振動数があって、叩けば同じ周波数で振動する。つまり、同じ音がする。じゃあなぜ、諸行無常なんだ。聞くほうの気分が、そのつど違うからであろう。
思い込みを壊す『発見』をすると生まれ変わり、歳をとらない
歳をとると頭が固くなるとよく言いますが、自分自身もそう感じることがあります。
それはやはりある程度様々なことを経て良くも悪くも『経験則』が効くようになり、経験則により問題に対処することができることもありますが、一方で時に思い込みから「どうせこうだろう」という思考に陥ってしまうことも多々あります。
しかし色々な興味を持ち、興味を持っていることを掘り下げていき『発見』や『気付き』を繰り返すことでいつまでも少年の心を忘れずに生きていくことができると思いますし、その方が人生も豊かになると思うのです。
そして様々なことに興味を持って『発見という生まれ変わり』を繰り返すことによっていつまでも若々しくいられると思うのです。
思い込みが壊れるのも発見の一つである。発見とはじつは、常に自分に対する発見なのである。思い込みとは、要するに「自分の考え」だからである。思い込みが壊れるとは、自分の考えが変わることである。自分の考えが変わるということは、自分が変わる、それまでとは違う自分になる、ということである。極端な場合はそこで「生まれ変わる」。思い込みが壊れる経験を何度もしていると、歳をとらない。そのつど「生まれ変わる」のだから、当然であろう。私はそう思う。老人になると頑固になるのは、思い込みがひたすら強くなるからである。そんな思い込みは、自分で壊してしまえばいいのである。
堅い話は抜きにして、昆虫採集に行きたい!
ということで、また夜中に記事を書くと内容がよくわからなくなってしまいました。
お読みくださっている奇特な方には、本当に申し訳ございませんでした。
堅い話は抜きにしまして、今年はクワガタ・カブトムシのブリードを精力的に行うのは家庭の事情からいささか難しそうなのですが、採集には行きたい!
クワガタ・カブトムシ採集はもちろんなのですが、広く『昆虫』の採集に行きたいなと思いますね。
クワガタ・カブトムシを飼育し始めてから、昆虫に対する嗜好みたいなものも少しだけ確立されてきまして、今シーズンは是非採集したいと考えている昆虫もいます。
なかなか時間が確保できず、しょっちゅう採集に行くというのは困難ですので、狙いの種を絞って、是非子どもも連れて積極的に行きたいですね。
もう一度、『少年の旅』に出かけよう
若干養老先生の話に戻るのですが、私は以前『Free&Easy』という雑誌(株式会社イースト・コミュニケーションズ発行、2016年休刊)を結構愛読していました。
その雑誌で「もう一度、『少年の旅』に出かけよう」という特集の号(2012.7)がありまして、この号が特に好きです。
この号の中で養老先生のことが紹介されておりまして、当時はまだクワカブ熱が再燃していなかった私ですが、「あ〜また子どもの頃みたいに昆虫採集に行ってみたいな〜」と思ったものです。
幸いにして、今こうして昆虫のことにまた興味を持ち、そのおかげでクワカブ飼育を通じて新たな発見があったり、色々と調べ物をして発見があったりしています。
昆虫採集も非常に勉強になるし、自然と触れ合えるし、安易な表現をお許し頂きますととても『おしゃれ』だと思うんですよね。
『少年の旅』に出ることができる人は、人間として豊かだと思いますし、得てしてそういう人は仕事もできるし、一方で育児なんかも積極的だったりするような気がするんですよね。
最後に
さて、ということで今年ももう4月に入ってしまいました。
仕事も私生活も慌ただしく忙しい(休みも碌にない…)ですが、昆虫採集の計画を今から立てておかないとですね。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。
オオクワガタ用クワリウム製作-中編(レイアウト編)【流木と100均フェイクグリーンでテラリウムを作る】
この記事では、以前から計画しておりますクワリウム計画の作業を実施したことについて記述させていただきます。
- 新元号『令和』
- はじめに
- 今回のクワリウムのコンセプト
- 今回使用する材料
- クワリウム製作-中編【レイアウト編】
- オオクワガタを投入してみる
- やってみたら一瞬でできた-費用は
- まだ完成とは言えない-経過観察してみる
新元号『令和』
今し方遂に新元号が発表されましたね。
『令和』ということで、『レイワ』と聞いた瞬間は、「また『和』使うの?」と思いましたが、字を見て、出典を聞いて、なんだか良いような気がしてきました。
出典は『万葉集巻五梅花の歌三十二首序文』で、中国古典でなく、国書(日本古典)から採用したのは確認できる限り、初めてということです。
『初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。』
なんか美しい気がしてきました。
良い時代になるといいですし、良い時代にしていかなければならないですね。
はじめに
ところで今回は、現在製作中のクワリウムについてになります。
当ブログをお読みくださっている奇特な方でも、私が【100均商品+流木】クワリウムを製作するつもりであったことは忘却の彼方になっていることと存じます。
私も決して失念していたわけではないのですが、色々あってなかなか重い腰を上げることができていませんでした。
今回記事におきまして、レイアウトまではできたつもりでいるのですが、簡易的なクワリウムになりますので作業してみたら一瞬でできました。
さっさとやれば良かったです。
今回のクワリウムのコンセプト
詳細は過去記事のとおりとなります。
私は自宅において極めて小規模なクワガタ・カブトムシ飼育をしているため、クワリウムも小規模で簡易的です。
100均フェイクグリーンを使用したクワリウムは過去に小さいものは製作しました。
今回も小規模とは申しましても、一応これらよりは大きいものになりまして、オオクワガタ用と考えています。
今回のコンセプトもこれまでの低レベルなものと同様でして、
・簡単に製作できること
・メンテナンスフリーであること
・安価であること
になります。
高価でハイレベルなものでしたら、やはりガラス製のケースを購入してじっくり作るべきかと思うのですが、今回も気軽にできることが前提条件です。
今回使用する材料
透明収納ケース
今回オオクワガタ用のクワリウムを製作しようと思ったきっかけになった商品です。
前回記事におきまして、蓋をカットして縦置きケースにできるようにしました。
流木
ペットショップの観賞魚のコーナーで700〜800円位だったかなと思います。
本当は樹洞とかがいいんですけどね…高いので今回のコンセプトとも合わないし、そもそも売っていないんですよね。
でもその内樹洞を使ってクワリウムを作ってみたいです。
ちなみにこの流木の形状はたまたまですがクワガタの大アゴをイメージしていまして、先述のケースに入れてみたら思った以上にサイズがギリギリでやばいと思いました。
シェルター
このシェルターは、私としてはどうしても置きたいものでして、理由としましては『レイアウト破壊を防ぐため』になります。
生体はどうしてもマットに潜ろうとしてレイアウトを破壊したりしてしまうので、入る穴があるとそれを防ぐことができると思うのです(本当は流木でなく樹洞なら必要ないのですが)。
但し、これだけはどうしても100円では見当たりませんでした。
何らかの100均商品を使用するなら、何らかの加工が必要になりそうです。
ちなみにこの商品は500円位だったかと思います。
フェイクグリーン
先述しました以前のクワリウムでも使用したのですが、こちらは『セリア』で購入したものです。
これが見た目もマシで、使い勝手が良さそうでこれにしました。
安っぽいですが、グリーンを入れないとクワリウムっぽくならなそうなので、そういう意味では今回重要なアイテムです。
クワリウム製作-中編【レイアウト編】
シェルター加工
加工と言う程ではないのですが、2点だけ、『床材の接着』と『フェイクグリーンの接着』だけやります。
まず床材ですが、今回のシェルターはケースに直置きしますし、シェルターの中がツルツル滑ることになってオオクワガタが使いにくいと思いますので、薄いコルク板を貼ってみます。
フェイクグリーンの方は、シェルターの見た目が岩っぽくてミスマッチなので、ちょっとだけ接着します。
接着は、これまた100均商品のグルーガンを使用します。
一応木工ボンドとかも試したのですが、やはりうまくいきませんでした。
グルーガンなら簡単にしっかり接着できますし、熱を加えない限りベタつかないので、万が一クワガタの足がくっついてしまうということも無さそうです。
流木加工
シェルターを加工しましたら、『こんな感じのレイアウトにしようかな』というのが定まりました。
仮置きしてみて雰囲気を見ます。
流木に直接グルーガンで接着します。
シェルターも同様なのですが、フェイクグリーンをあまり多様すると一気に『嘘臭く』なってしまうので、程々にしておきます。
マットについて
ちなみにマットについてなのですが、以前の記事でいわゆるジャングルマットの使用を考えている旨を書いたかと思います。
ですが検討の結果、後々の交換のしやすさ等を考えまして、まずはいつも通りハスクチップ を使用させていただこうと思います。
ちなみにハスクチップは皆様ご存知のとおり普通に5Lとかの容量で売っていますが、100均(私が把握している限りでセリア)で手に入らなくもありません。
レイアウト
フェイクグリーンを接着した流木とシェルターをケース内に置いてみますとこのような感じになりました。
ハスクチップ を入れてみます。
こんな感じです。
しかしやはり縦にはそれなりに広いですが、生体が動ける面積は狭いです。
裏の蓋を開けるとこんな感じです。
オオクワガタを投入してみる
一応レイアウトができましたので、オオクワガタを投入してみます。
こんな感じになりました。
いきなり不慣れな所に入れられてピクリとも動きませんでしたので、何枚でも写真を撮ることができました。
大丈夫かな…でも元々入っていたクリアスライダーよりは空間は広いはずです。
やってみたら一瞬でできた-費用は
先にも書きましたが、ご覧の通り全然大した作業はしていませんので、いざ作業をしてみますとすぐにできました。
色々あってモタモタしておりましたことと、もっと接着やレイアウトに時間がかかるような気がして億劫になっていたのですが、早く作業してしまえば良かったですね。
なお費用について、当然使用する素材や量によって前後すると思うのですが、今回のクワリウム製作の場合はということで材料だけ概算で一応申し上げますと、
・ ケース→300円
・ 流木→約800円
・ シェルター→約500円
・ フェイクグリーン→100円
・ ハスクチップ→100円
の【合計約1,800円】ということになります。
まだ完成とは言えない-経過観察してみる
今回【中編】というう記事にさせて頂いたのですが、と言いますのはやはり生体を入れてみて様子を見てみないと完成とは言えないかなという思いからです。
又、ゼリーの設置をどうするか、まだ決定していないのでまた検討したいと思います。
なお、一晩置いてみましたところ少なくともシェルターは自分で見つけて使い始めてくれたみたいです。
これまでシェルターを使用してきた経験からして、離れた所にゼリーを置きでもしないとずっと入りっ放しで姿を見せてくれないですね…。
でもまあオオクワガタ自身がそうしたいなら、それでもいいのです。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。
羽毛恐竜と巨大昆虫【ナショジオ『史上最大のティラノサウルスと判明』との記事を受けて】
この記事では、昨日報じられました『史上最大のティラノサウルスと判明』との記事を受けまして、そのことと、『羽毛恐竜と巨大昆虫』について記述させて頂きます。
はじめに
私はこれまで平凡な人生を送ってきまして、何ら専門的に勉強や研究をしたことなどなく、生物や科学に関する知識などありません。
そういった知識は皆無であることを前提に言わせて頂きますと、私は趣味として甲虫が好きですし、又、子どもの頃は恐竜なども人並みに好きでしたので、今でもたまに関連書籍を読んだり、恐竜に関する報道などがあると、つい目が止まってしまいます。
ところで昨日(2019.3.28)、『史上最大のティラノサウルスと判明、約9トン』との報道がなされました。
史上最大のティラノサウルスと判明、約9トン: 体重は9トン弱、年齢は28歳と思いのほか長生き。骨にはたくさんの傷跡があり、その生涯は気楽でなかったと研究者は言います。 https://t.co/mN9YtOavo9 #ナショジオ
— ナショナルジオグラフィック日本版 (@NatGeoMagJP) 2019年3月28日
史上最大のティラノサウルス『スコッティ』
このティラノサウルスに関することの詳細は私ごときが説明することではございませんので、上記記事をお読み頂ければと思います。
当記事では少しだけ触れさせて頂きます。
『スコッティ』は1991年にカナダで発掘された恐竜化石で、これまで見つかったティラノサウルス・レックスのもので最も重く、推定8.85トンということです。
推定28歳ということですから、結構長生きですね。
こんな巨体が生存競争を勝ち抜いて、これ程長生きできることも驚きです。
又、『スコッティ』というニックネームは、「Tレックスを発見した研究者たちが乾杯しようとしたところ、現場にはスコッチウイスキーが1瓶しかなかった」ことに由来するそうです。
オシャレですね。
このスコッティの記事では、「さらに大きな標本が見つかっても驚きません」とされていますし、さらに大きな獣脚類がいた可能性も十分あるということですので、今後もスター恐竜が発見される可能性があるかと思うとその点も楽しみです。
それにしても、恐竜に関する発表を気に留めていますと、色々と見解が変わることが多く、私のような素人でも、恐竜などについてまだまだわかっていないことが(当然と言えば当然ですが)多く、がっかりすることもあれば、逆にロマンが残っているように感じることもあります。
例えばティラノサウルス・レックスについても、足が速かったとか遅かったとか、最強だったとか屍肉を漁っていたとか、諸説ありますし見解が変わっていきます。
羽毛恐竜について
私が恐竜についての見解が変わったことで驚いたのは何と言っても『羽毛恐竜』です。
これについては以前読んだナショナルジオグラフィックのこの本が勉強になりました。
スーパービジュアル再現 羽毛恐竜と巨大昆虫 7つの謎で解き明かす太古の世界
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ところで私は福井県立恐竜博物館が大好きなのですが、この本は福井県立大学恐竜学研究所が日本語版監修をしているそうです。
恐竜の羽毛のことについても私ごときが語ることではないのですが、羽毛を持つ恐竜がいたことなどは、近年では広く知られているところです。
少しだけ上記書籍から引用させて頂きますと、ティラノサウルス類としましても、2012年に遼寧省において発掘され『ユウティラヌス』と名付けられたティラノサウルス類の獣脚類には、羽毛が生えていた痕跡があります。
あの恐竜の王様ティラノサウルスにも鳥類のように羽毛が生えていたのでしょうか(ただしティラノサウルス・レックスにはまだ羽毛の痕跡は見つかっていない)。
又、印象的な記述としましては、『ティラノサウルス・レックスは形態、遺伝の両面でディプロドクスよりもスズメに近い』という部分です。
これも近年よく言われることですが、現代に生きる鳥類は「恐竜の親類」と言うより『恐竜そのもの』だというんですね。
ですから専門家は「6600万年前に『恐竜の絶滅』があった」とは言わなくなり、「『非鳥類型恐竜の絶滅』があった」という表現を使うのだそうです。
巨大昆虫『メガネウラ』と『アースロプレウラ』
巨大昆虫としてよく知られているのは巨大なトンボのような生物『メガネウラ』かと思います。
これも上記ナショジオの書籍を少しだけ引用しますと、
・ 翅開長65cm
・ 鋭いアゴと鉤爪
・ 翅を個別に動かすことによる俊敏な飛行
・ 巨大な複眼による空間認識
・ 最大時速70km
・ 毎秒5mで上昇可能
など、現代に生きていれば最強スペックの昆虫です。
又、アースロプレウラは巨大なヤスデ類で全長は2mもあったそうです。
きっと他にも巨大な最強昆虫がいて、さながらナウシカの腐海のようであったのではないかとついつい想像してしまいます。
風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」
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その後昆虫は小さくなっていくわけですが、この記事を書いていて、そういえば昆虫はいつ頃から現在のような姿になったのか、あまり考えたことも勉強したこともありませんでした。
このナショジオの書籍にも諸説が書かれていたのですが、今度勉強してみたいと思います。
現代の『巨大昆虫』も十分不思議に思う
私が所有している『美しすぎるカブトムシ図鑑』を読んでいますと、「なるほど僕もそう思っていたんだ」と共感する記述がありました。
それは現代の巨大昆虫ヘラクレスヘラクレスのことが書かれた部分でした。
“しかも凄いのは、こんな最強の体が、朽ち木を食べて出来上がり、樹液や果物を舐めて生きていられるという事実だ。
飛翔時間も含め、恐ろしいほどのエネルギー効率である。
また体のサイズに比して強大な力を生み出す筋組織がとても軽い。”
※引用元
まさにそう思います。
飼育下ではゼリーを食べているだけですものね。
『昆虫は地球上で進化したのでなく、宇宙から飛来した』なんて説もありますし、不思議なことだらけです。
クワガタやカブトムシを飼育したり、昆虫のことを考えていると、こんなわけのかわらないことまで考えてしまいます(特に深夜帯は)。
最後に
ここまで書いていて自分自身でもよくわからなくなってきました。
お読みくださっている奇特な方々のご迷惑となりますので、この程度とさせて頂きたいと思います。
よく深夜帯にダダダーッと書いた記事は、後日自分でも「こんなこと書いたっけ…」となってしまいまして、今回の記事は特にそうなりそうです。
いずれにしましても、クワガタ・カブトムシ飼育を通じまして、また今後も自分自身が(趣味的に)興味を持つ生き物などのことを勉強していければと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。
オオクワガタ菌糸ビン3本目投入後約3ヶ月の状況について【オオクワガタ2018】※ひろパパさん幼虫生きてます!
この記事では、オオクワガタ幼虫を3本目の菌糸ビンに投入してから約3ヶ月経過した状況について記述させて頂きます。
はじめに
我が家では極めて小規模なクワガタ飼育・カブトムシ飼育をしておりました、わずかながらオオクワガタ幼虫も飼育しております。
私自身でブリードした個体もいたのですが、私の管理力不足から個体数もどんどん減り、「このままでは我が家のオオクワガタ飼育が終わってしまう…」という状況になってしまったところ、日頃ブログやSNSでお世話になっております『ひろパパ』さんにご無理を言いまして、1ペアだけお譲り頂いたのでした。
ひろパパさん、その節は本当にありがとうございました。
そしてこの度、少なくとも生存が確認できました!
嬉しい!
※ひろパパさんのブログです。
3本目投入後約3ヶ月の状況
当該幼虫の3本目投入の状況については過去記事のとおりとなります。
参考までに当記事でも触れさせて頂きますと、3本目投入時の体重は27gでありました。
小型種に見慣れてしまった私にとっては十分『巨大幼虫』です。
菌糸ビンは我が家の発泡スチロール簡易温室にて管理です。
2019.1中いっぱいくらいは我が家の常温(16〜18℃くらい)で管理していました。
その後はマルチパネルヒーターをスイッチオンしまして、23〜25℃くらいで管理です。
以前は菌糸ビン内で幼虫が生存しているのか気になって仕方がなく、なんとか確かめる良い方法はないかと思い、100均商品で聴診器まで作ってしまった始末でした。
今シーズンは特に大切な幼虫ですので、私も極力触るまいと思っていたのですが、ぱっと見でも食痕が全く出ていないのは明らかで、その生存がずっと気になっておりました。
ですがこの度、約3ヶ月が経過したということで、一度手にとってまじまじと状況を見てみることにしました。
すると…
食痕があるじゃないか!
嬉しいというのももちろんですが、ホッとしました。
なにせ今シーズンのオオクワガタ飼育の希望を一身に背負っている個体です。
もしかしたらそろそろ蛹室を形成しようとしているのでしょうか。
もうほとんど初めてオオクワガタ幼虫飼育をした時と変わらない気持ちです
一応私も、先輩方とは比べ物にならないごくごく小規模ながら、オオクワガタの幼虫飼育、羽化、ペアリング、産卵等を経験しまして、又、他の種のブリードなども少しだけ経験できたのですが、今はもう、またほとんど初めてオオクワガタ幼虫飼育をした時と変わらない気持ちです。
初めての時のように、何かと心配です。
恥ずかしながらブログ記事にさせて頂きましたが、現在クワガタ飼育は終息に向かっており、今後またブリードを再開できるかどうかは不透明となっております。
そんな中、これらの個体が生存してくれるかは非常に重要です。
又、もし私がブリード再開をすることができる時が来たら、これらの個体で回すことになるかもしれません。
以前の記事にも似たようなことを書きましたが、オオクワガタ飼育ってなんかちょっと特別ですよね。
オオクワガタだけは万が一失敗しても『うーん、まいっか』とはなかなか思えない、一応何種か飼育している中でもオオクワガタが根幹と言えます。
ただし生き物ですから、いつ何があるかわかりませんし、万が一のことがあればひろパパさんには申し訳ないですがそれはもう仕方のないことです。
とにかく、我が家ではこれらのオオクワガタ幼虫がいるからクワガタ飼育を楽しめているなぁという話です。
無事生育してくれていれば、羽化まであと2ヶ月前後でしょうか。
楽しみです。
うまいこといって欲しい!
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。
初めてのオオクワガタ標本製作〜展足まで【実はオオクワガタは初めて】
この記事では、初めてのオオクワガタ標本製作について記述させて頂きます。
はじめに
私はごく小規模のクワガタ・カブトムシ飼育をしておりまして、飼育個体が亡くなってしまった際には極力標本にしています。
小規模飼育でして、必然的に標本製作数も少ないものなのですが、これまでいくらかの標本製作について当ブログで記事にさせていただいて参りました。
それで、実は先日の終活宣言の以前のことになるのですが、我が家で飼育しているオオクワガタ成虫の内1頭が亡くなってしまいました。
亡くなったのは残念ですが、今回も標本にしようと思います。
それで改めて思うとオオクワガタの標本製作は初めてのことでして、妙な緊張感があります。
標本個体について
今回標本にしますオオクワガタは一昨年幼虫で購入し、2018.5に羽化してくれた個体です。
残念ながら短命でした。
短命であったことについては、その原因を考えて今後に活かさなければなりません。
ご覧になってお察し頂けたかと思いますが小さいです。
生前は計測したことがなかったのですが、今回計測してみると69mmといったところでした。
それでもパプキンやムシモンを見慣れた私にとっては十分巨大甲虫ですし、やはり自分の飼育下で羽化してくれた個体への愛着はありますよね。
概ね完品で羽化してくれているのもありがたい限りです。
あとこれは私の妄想でしてあり得ないことですが、将来もし野外でワイルドのオオクワガタを見るチャンスに恵まれたら、きっとこんなサイズなのかなと妙な現実感を感じてしまいます。
その現実感からというわけではないのですが、小さめサイズであることがむしろ丁度いいかと思い、現在製作中の(というか全く進んでいない)クワリウムには、実はこの個体に入ってもらおうと思っていました。
その点においても残念ですね。
オオクワガタ標本製作について
ということで標本にしようと思うのですが、オオクワガタを標本にするのが初めてと思うと、妙な緊張感を感じてきました。
いつも以上に『きれいに残したい』と気負ってしまいます。
これまでどうしても飼育個体数の関係からパプキンの標本数が多いのですが、それなりのサイズの個体ですとノコギリクワガタやローゼンベルグオウゴンオニクワガタなども展足しました。
又、大きめの個体ですとかつて国産カブトムシやインターメディアツヤクワガタなどを展足しました。
まだまだ経験不足なので、個体が大きかろうと小さかろうとなかなかうまくいかないのですが、私個人的には展足そのものは大型甲虫の方がやりやすく感じます。
但し、大きい分失敗が目立つと言いますか、展足が不恰好であったり、左右対象になっていないと小型種とは比較にならないほど目立つ気がします。
とにかくなんだか今回は緊張するのです。
使用アイテムについて
ところで標本製作に使用しているピンセットなのですが、私の場合は100均の物で必要十分です。
特に標本個体の手足を触るのは、ほとんどこの1本です。
オオクワガタ標本製作(防腐〜軟化〜展足)
ということで作業するのですが、緊張するとは言いましても行程はいつもと同じになります。
防腐〜軟化
・ 酢酸エチル浸け
↓
・ お湯浸け
↓
・ 展足
↓
・ 乾燥
となります。
酢酸エチルはいつもと同じく100均『セリア』で購入したマニキュア除光液です。
これを小さいタッパーのような容器に注ぎ、標本にする個体を入れます。
お湯の時も同様です。
※すみません、オオクワガタを浸けてる写真は撮り忘れてしまいました
酢酸エチルに浸けるのは、私の場合は1週間程度になります。
正確には『1週間くらい経過して、次に作業時間が確保できた時』です。
お湯は数時間から1日くらいです。
展足
お湯から出した後は、オオクワガタのような大型ですと、手足を多少触っても取れないだろうという多少の安心感がありますので、足をぐるぐると動かしたり、関節何度か曲げ伸ばししたりしておくと展足がしやすくなります。
こういう点は、クワガタ飼育始める以前は虫に触るのも苦手になってしまっていた私がこのようなことをするのですから、自分自身で本当に不思議です。
かつての私に突然やれって言ったら絶対できないです。
この不思議さは、私のように長年虫から離れた者でないとわからないと思います。
あと、これやると『クワガタの構造ってこうなんだな〜』と勉強になりますし、感心してしまいますね。
話は逸れましたが、今回昆虫針は以前購入して未だ使用したことのなかった5号の針を使います。
別にいつもの3号でも良かったのですが、実は他の標本に使用中で十分な本数が確保できなかったのです。
ちなみに私の展足の手順について、参考にはならないのですが一応触れさせて頂きますと、その時々多少異なりますが、
針を刺す
↓
身体を固定
↓
↓
前足
↓
後足
↓
中足
の順にやっています。
触覚はいつも忘れてしまうので、思い出した時に極力順序問わずすぐ固定しています。
展足は、よく図鑑等をモデルにしたら良いということを言われていまして、私も全くその通りだと思うのですが、私の場合はネットやSNS上で上手い先輩方の展足を参考にすることが多いです。
展足に際しては一応随時上から俯瞰しながら、綺麗に対象になるように気をつけながらやっているのですが、経験不足から絶対に1発で上手くいくことはありません。
それでいつも一通り展足を終えますと、iPhoneで真上から撮影しまして、画像で見るようにしています。
画像で拡大したりしながら俯瞰しますと不思議とすぐに気になるところが見つかりますので、その点を修正するようにしています。
なお私の下手さを露呈するようで恐縮ですが、今回展足を終えて撮影したのがこちらでして、
左前足の位置と、右中足の角度が気になります。
この画像を見て修正しました。
どちらにせよイマイチですが…でもいつも言うのですが、所詮は私が個人的に鑑賞するものですので問題ありません。
乾燥
100均で購入した密閉容器に、乾燥剤と防虫剤と一緒に入れておきます。
多分1ヶ月くらい放置することになろうかと思います。
最後に
今回初めてのオオクワガタ標本製作でやはり気負ったのか、ブログ記事の方もあろうことか、私ごときがなんだか説明臭くなってしまいまして申し訳ございませんでした。
今回は展足もやたら時間が掛かってしまいました。
今回遂にオオクワガタの展足を実施しまして、嬉しいような、やはり寂しいような気がします。
しかしながら、スキルさえ身に着けば生前の勇姿をそのまま残すことができるというところも昆虫飼育の面白いところではあります。
ですからもっと上手く標本にできるようになりたいなと思いますし、(まだまだ本当におこがましいのですが)自分なりに満足できるスタイルみたいなのを確立したいです。
標本が完成した時に、『よし、今回も自分らしい標本になったな』と思えるような域に達したいものです。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。
【これがもしかしてインラインブリードを繰り返した結果なの?】パプキンの『ブルー血統』って落ちやすかったりしませんか…?
この記事では、今季のパプキンブリードに苦戦していることと、パプキン『ブルー血統』に関する実感について記述させて頂きます。
はじめに
我が家ではごく小規模なパプキンブリードを実施しております。
私のパプキンブリードについてご記憶のある奇特な方はさすがにいらっしゃらないと思うのですが、正直昨年それほどの苦労もなかったパプキンのブリードについて今季は苦戦しています。
それで、言い訳かもしれないのですが、パプキンの内『ブルー血統』と呼ばれる個体に思うところがあるのです。
私自身の経験などではなく、『思うところ』になりますのでご了承頂ければ幸いです。
僕はパプキンが好きだし、我が家の飼育条件にも適しています
私もクワガタ・カブトムシ好きの端くれとして、やはりオオクワガタやカブトムシなどをはじめとした大型甲虫が好きです。
しかしながら、パプキンの魅力をきっかけに、色虫や小型甲虫(甲虫全体で見れば小型でもありませんが)にもハマってしまいました。
そして先輩方の飼育状況を拝見したり、本を読んだりしながらパプキンのブリードに少しですが手を出してきました。
パプキンの魅力として私が感じますのは、まずなんと言って様々な体色です。
先日、我が家のパプキンの『家系図標本』に関する記事を上げさせて頂きましたが、時に種親の体色からは予想できないような個体が生まれ、羽化してきます。
その楽しみだけで、ブリードする価値があると言えます。
又、私の場合ごく小規模スペースによる飼育であることから、何十本も菌糸ビンを置くようなことはできません。
その点パプキンは1頭当たり200ml前後の容量があれば羽化まで問題はなかろうかと思いますし、さらに成虫になってからも私は一部多頭飼育をしておりましたが、ケンカして死んでしまったり付節が欠けてしまうような個体も(幸運なことに)いませんでした。
つまり言うまでもなく、幼虫から成虫まで省スペースで飼育できるということになります。
あとは、いわゆる低温種みたいに管理温度に過度に気を使わなければならないこともありませんし、産卵に関しても、最近失敗続きの私が言うのもなんですが本来は比較的容易な種だろうと思っています。
これまでに何度か『ブルー血統』に手を出した
パプキンの魅力を感じた私が最初に購入したのは、いわゆる『特殊カラー』とか『マジョーラカラー』とか呼ばれる個体でした。
これも素晴らしい体色でした。
しかし、パプキンをやるとどうしても意識せざるを得なくなるのが、体色が『ブルー』の個体ですよね。
私もいたずらにブルー個体をありがたがっているわけではないのですが、やはりパプキンをやる以上ブルー個体を見てみたく、もっと言えばブリードしたくなってしまいます。
それで、私の短い飼育歴の中で、現在ブリード中のものも含めまして、『ブルー血統』と呼ばれる個体にも何度か手を出しました。
しかしながら、私の言い訳かもしれないのですが、『ブルー血統』と呼ばれる個体は、成虫にしても幼虫にしても、総じて落ちやすい気がしてしまうのです。
これってもしかしてインラインブリードを繰り返した弊害なのでしょうか?
私自身は何世代もブリードを繰り返した経験がありませんので、完全に付け焼き刃の知識での言い訳をしてしまうだけです。
それを自覚した上であえて疑問として記述させて頂きますと、これってもしかしてインラインブリードを繰り返した弊害なのでしょうか?
パプキンは、同じ親からでも様々な体色が生まれてきます。
「青×青」でブリードしたからといって、次の世代もブルーばかり生まれてくるというわけではありません。
一方で、同系色でブリードを繰り返すことによって体色の系統を固定化できると言います。
そうなると、『ブルー系で固定できている』となりますと、かなり兄弟間で累代が進んでいる可能性があるのかもしれません。
インラインブリードを繰り返しますと、血が濃くなり蛹化不全、羽化不全、奇形、♀に偏る産卵数が減少する等、様々な弊害が散見されるようになるとお見掛けしたことがあります。
一方で、長くパプキンをブリードされている方でもそういった弊害は感じたことがないと仰っているのも目にしたことがありますので、実際はどうなのでしょうか。
パプキンの場合、ブリードのサイクルが早いですので、必然的にオオクワガタなどより累代が進むことになります。
又、ブルーの体色が魅力的であり、人気もあることで、ブルー固定のためにインラインブリードされている可能性も高く、パプキンという種は、もしインラインブリードによってそういった影響があるのであれば、他の種より顕著になるかもしれません。
色々言い訳した理由は
先日、菌糸ビンで多頭飼育をしていたパプキンの幼虫を菌糸カップに移したことについて記事にさせて頂きました。
この時点で、15個の産卵から個体数が3にまで減ってしまいました。
さらに、実はもう1頭落ちてしまう様子になっています。
やはり菌糸が合わなかったとか、私の温度管理がダメだったとか、交換が遅すぎたとか様々な要因があると思います。
しかしこれまで何度か『ブルー血統』に手を出して、産卵しない、落ちてしまうなど、ことごとく上手くいかないものですから、『もしかしてもっと根本的な理由があるのでは…』と、恥ずかしながらどこか訝しむ気持ちにもなってしまうのです。
さらに生存個体は大暴れ
さらに生存している幼虫は菌糸カップ内で大暴れしています。
白い部分はほぼ無くなってしまいました。
これも対処しようかどうしようかな…。
一足先に蛹化しているのは♀です。
もう『何色でも良いから、安全第一で羽化して欲しい』と、目標がどんどん低くなってきました。
インラインブリードがどうのこうのと記事にさせて頂いておいてなんですが、でももう本当にそれだけですね。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。