パプキン標本製作-その1脱脂〜展足まで
この記事では、先日☆になってしまったパプキンことパプアキンイロクワガタ♂について、標本にすべく展足まで実施したことについて記述させていただきます。
はじめに
私はパプアキンイロクワガタ成虫を1ペアだけ飼育しておりました。
2017年11月羽化ということもあり、「そろそろ♀の元気がなくなってきたな…」と勝手に思っていたところ、元気だと思っていた♂の方が先に☆になってしまいました。
jbwideandshallow.hatenablog.com
♀は産卵も経ていますので、先に弱ってきているものだとばかり思っていましたが、元気があるのかはわかりかねますが現在も生きています。
そして先の記事にも記述させていただいたとおり、☆になったことに気付いてから、すでに展足まで済ませておりますので、そのことについて記述させていただきます。
初心者の標本製作になりますので、日頃標本製作をされておられる方はお見苦しいかと思いますが、ご了承いただければ幸いです。
足やアゴは概ね緩解状態
☆になっていることに気付きまして確認したところ、足もアゴも動かせる状態でした。
それで、ローゼンベルグオウゴンオニクワガタの時と同様、展足まで済ませてしまった方が楽だと判断し、深夜でしたがすぐに取り掛かりました。
酢酸エチルによる防腐処理
酢酸エチルは生体を〆る際によく用いられるものです。
100均で酢酸エチルを主成分とした除光液を購入しています。
これまでと同様、一応使用します。
ティッシュに含ませて密閉容器に入れます。
特に根拠はないのですが2時間位放置したかと思います。
軟化と洗浄
概ね緩解状態でしたが、洗浄を兼ねてお湯に浸けました。
個体をお湯に入れまして、ティッシュで落し蓋をします。
30分程浸けていたかなと思います。
アセトンによる脱脂処理
こちらもネット等でお調べさせていただいたものの見様見真似なのですが、色虫ということで少しでもキレイな状態を維持できるならと思い、一応やってみることにしました。
アセトンも酢酸エチル同様100均商品です。
アセトンを主成分とした除光液です。
私はあまりわからなかったのですが、アセトンに浸けると若干脆くなるという情報も目にしましたので浸け方はちょっと検討しましてティッシュを使用することにしました。
密閉容器にティッシュを入れ、浸るくらいにアセトンを投入します。
そして、標本個体を置き、落し蓋的にティッシュを置いて、さらにそれらが浸るくらいにアセトンを入れました。
2時間位浸けていたかなと思います。
展足
展足はまたほとんど100均で揃えたものばかり使用します。
ただ、マチ針の方が先日ローゼンベルグオウゴンオニクワガタの展足に使用してしまい現在も乾燥中のため残っていません。
今回は展足にも昆虫針を使用します。
展足の手順は人それぞれかと思いますし、経験不足の私では自分なりの手順というものもないのですが、
・ 腹部を固定して個体が回らないようにする
・ アゴを固定する
・ 前足から順次展足する
という感じでやっています。
そんな感じで展足作業を終えました。
ちなみに触角の固定がうまくいかず、ついには欠損してしまいました。
パプキンは非常に小さいので、結構展足に手間取ってしまいました。
そして乾燥へ
密閉容器にシリカゲルと防虫剤を入れて乾燥体制に入ります。
パプキンは小さいので比較的期間が短くても大丈夫そうですが、これも別に急ぐものでもないので様子を見て完成させたいと思います。
ところで先日、Instagramの方でローゼンベルグオウゴンオニクワガタの標本製作について投稿した際、シリカゲルよりも吸水性のある物を使用して乾燥させた方が、乾燥も早くカビ等のリスクも減らせるとご教示いただきましたので、近々中に交換してみたいと思います。
その方のInstagramにはクワガタに限らず様々な美しい色虫等が登場しまして、拝見するだけで美しく目を奪われますし、いつかこのような標本箱にしてみたいと勉強になります。
今回パプアキンイロクワガタの標本製作をしてみましたが、小さいので展足作業に手間取ってしまいました。
パプキンは小さいですが、しかし多様な体色から標本にし甲斐がありそうです。
いつか様々な体色のパプキンの標本も作ってみたいです。
今後、今回の標本個体に関しては、中途半端に実施した脱脂作業を再度実施するか考え、完成に向けて作業したいと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。