JB の ワイドアンドシャロー

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オオクワガタ♀に菌糸ビンに産卵させてみた結果について-掘り出した菌床の再利用について-その3【オオクワガタブリード】

    この記事では、いわゆる廃菌床を使ってオオクワガタ♀に産卵させてみたことについて記述させていただきます。

はじめに

    私はごく少数のオオクワガタ幼虫を飼育しておりまして、お陰様で先日無事羽化を迎えることができました。

    そして、そのオオクワガタ幼虫飼育に使用しておりました菌糸ビンですが、一部ほとんど劣化していないものがありまして、今回産卵用の菌床として再利用してみました。

    詳細は過去記事のとおりです。

jbwideandshallow.hatenablog.com

    結果としましては、下記のとおりオオクワガタ♀は少数ですががんばって廃菌床に産卵してくれました。

廃菌床について

    過去記事でご紹介しておりますが、簡単に触れさせていただきます。

    今回使用しました菌床は、

・ 1400ccの菌糸ビン

・ 幼虫飼育で交換後間もなく菌糸ビン上部に蛹室を形成して蛹化

・ 露天掘りにて蛹を人工蛹室へ

・ 蛹室より下の菌床が余る

というものです。

    交換後間もなく蛹化していましたので、劣化が軽度な状態で廃菌床となってしまいました。

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種親について

    種親についても過去記事のとおりですが、ごく簡単に触れさせていただきます。

    能勢YG血統ということで購入したペアになります。

    一応サイズを申し上げますと、

・ ♂→約81mm

・ ♀→約53mm

となります。

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♀の投入期間等について

    結局5月上旬に産卵セット(というか菌糸ビンですが)にオオクワガタ♀を投入しまして、約20日間、ゼリー交換のみであとは放置していました。

    管理温度は概ね25℃前後でした。

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    お尻を突っ込んで「お、産んでるのかな?」という時もありました。
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    投入から1週間もしない内に、卵らしきものを確認することができましたが、ライトで照らして見える程度で確証はありませんでした。
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    ♀は結構深く潜っている時もありました。
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    かと思えば、「産卵しているわけではなくて、荒らし回っているだけでは」という感じになってきました。

    唯一見えていた卵らしきものも消えてしまいました。
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    本当は1ヶ月くらい♀を放置しておこうと思っていたのですが、このままではもしせっかく産んでいても潰されてしまうのではと考え、産卵セット投入から20日程度で♀を抜きました。

    あとは卵があるのかないのかもわからない菌糸ビンを簡易温室で管理です。

そして割り出しへ

    それからさらに1ヶ月弱、結局産卵セット投入から数えまして1ヶ月半くらいで割り出すことにしました。

    本当は、どうせ菌床ですのでもう2週間程度は放置しようと考えていたのですが、前々から菌床の劣化が非常に気になってしまい、コバエでも発生しようものなら面倒なことになると思ったのがまず割り出しの理由の1つです。

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    もう1つの理由は、現在ムシモン、パプキンのブリードも小規模な中でさせていただいております関係で、早めにオオクワガタブリードの見通しを立ててしまいたいということがありました。

    又、もし全く産卵していなければ幼虫をお譲りくださると仰ってくださっている親切な方もいらっしゃって、ご無礼にならないようこれにお返事させていただきたいという思いもありました。

    そうして割り出しを決心していたところ、遂には食痕が見え、とりあえず産卵していることは判明しました。

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割り出し結果

    前置きが長くなってしまい申し訳ございませんでした。

    割り出し結果です。

    結果は、

・ 幼虫5頭

・ 卵1個

でした。

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    今回全く産卵数の検討がつかず、結果を見てから菌糸ビンを用意しようと思っていましたので、一時的にきのこマットをプッシュポットに入れまして管理することにしました。

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終わりに

    ということで今回菌床産卵させてみまして、ざっと1000ccくらいの菌床に計6頭という結果がそんなものなのか少ないのか、通常予測の範疇なのか、私には分かりかねるのですが、私個人としましては、ギリギリ丁度良い結果となったのかと安堵している気持ちもあります。

 

    この菌糸ビンに産卵をさせるということで、♀投入前から予想していたことですが、割り出しが非常にやりにくいです。

    もちろん私の技術不足ということもありますが、どこに小さな卵や幼虫があるかないかという状況で、カチカチに詰まった菌床を崩していくのはいささか神経を擦り減らします。

    パプキンやムシモンよりはある程度のサイズがあり、ポコっと穴を開けてくれていたのは助かりましたが、もちろんその限りではないと思います。

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    今回は崩しきれなかった小さな塊がいくつもありまして、声を大にして言うことではありませんが、かなり高い確率で幼虫か卵の見落としがある気がします。

 

    いずれにしても、産卵セットとしては場所もとりませんし、爆産し過ぎるということもなかろうかと思いますので、私のような小規模飼育者には1つの選択肢にはなるかもしれません。

 

    今回オオクワガタ♀が頑張って産卵してくれた幼虫は、技術も環境もない我が家ですが、安全第一で無事羽化してくれるよう育てていきたいと思います。

 

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