マルチパネルヒーターを使用した簡易温室にUSBファン設置【ヘラクレス幼虫の体重激減を受けて】
この記事では、ヘラクレスオオカブト幼虫のマット交換と体重計測、又、その結果やこれまでの飼育個体の不調を受けた簡易温室内の温度対策について記述させていただきます。
- はじめに
- 先にヘラヘラのマット交換と体重の減少について
- これまでの当該簡易温室での飼育実績
- これまでに発生した諸問題と温度
- 対策の方針について
- USBファンの購入・設置
- (※追記)ファンの設置方法について
- ちなみに
はじめに
我が家は1ペアだけヘラクレスオオカブトの幼虫を飼育しております。
詳細は後述させていただくのですが、マット交換の際に体重を計測しましたところ激減という残念な結果でした。
様々な要因の複合的な結果であり、私のような素人にはなかなか原因は特定できかねると思うのですが、最近他の種も思うような結果が出ていないことを鑑みますと、やはり簡易温室そのものに、とりわけ温度にも一因があると思います。
又、まずなんらかの手を打てるとしたらその点かとも思いましたので、今回ヘラヘラのマット交換に併せ、簡易温室の温度対策について記述させていただきます。
先にヘラヘラのマット交換と体重の減少について
ここまでの概要
先にヘラヘラ幼虫のことについて記述させていただきます。
簡単に概要を申し上げますと、幼虫で購入したものでして、
・ 2018.4孵化
・ 購入後2018.10にマット交換
・ 前回交換時♂76g、♀56g
・ マットはカブト1番
・ ケースはそれぞれ1200ccのクリアボトル
となります。
今回3ヶ月弱での交換となります。
飼育ケースはデジケースに
前回は雌雄判別もできていなかったこともありまして、双方クリアボトルに入れたのですが、今回は♂と見られる個体についてはデジケースに入れます。
容量で言いますと3.5Lとなりまして、ヘラクレスオオカブト♂を飼育するケースとしましては小さいのですが、我が家の簡易温室の容量からしますと、悲しいかなかなりのVIP待遇となります。
そして体重は
それでは体重についてなのですが、まず双方とも3ヶ月近く経過した割にはマット上部のフンがかなり少ないなと感じました。
計測した結果、
・ ♂76g→57g
・ ♀56g→42g
という結果でした。
いくら大型の結果を求めない私でも、この激減は寂しいです。
これが世に言う拒食というものなのか…やはり温室内温度に問題があるのか…前々からなんとかしなければとは思っていましたが、今回の体重激減が対策のトリガーとなりました。
これまでの当該簡易温室での飼育実績
マルチパネルヒーターを用いた発泡スチロール箱の簡易温室については、以前記事にさせていただいたとおりです。
「温度のことなんか最初から1番ちゃんと設定しなくちゃならないことだろ!」という話なのですが、これまでこの温室でそれなりに幼虫等を飼育してきていたので、ここまで現状のままきてしまっておりました。
例示しますと、
・ オオクワガタ
などは、冬季を経て無事羽化してくれているのです。
温度については、もちろん日々確認はしていましたが、比較的マルチパネルヒーターに近い空間1ヶ所しか計測していませんでした。
というか、以前は問題がなかった(というか気付けていなかった)ことと、こんな小さな発泡スチロール箱の中でそれほどの温度差があるとは到底思えなかったということがあり、1ヶ所計測して満足していました。
これまでに発生した諸問題と温度
先述のように昨季は羽化までしてくれていたようだったのですが、最近では、
・ オオクワガタ幼虫の体重が乗らない
・ パプキンが思うように産卵、孵化してくれない
そして先述のヘラヘラ幼虫の体重減少ということになります。
マルチパネルヒーターは当初温室内の底に、ここ1ヶ月位は片側の側面に設置していました。
マルチパネルヒーター付近の空間の温度を計測して思ったような温度になっていると思っていたのですが、この度対角線側の温度を計測したところ、やはり数度低いという結果でした。
しかしながらこの数度の温度差が、どれだけ致命的で、ここまでの不調の原因になるほどのものなのかは正直現時点ではわかりかねるのですが、対策しておくに越したことはないのかなと考えます。
なお火力の方は、まだメモリにかなり余力がありますので、足りないことはなかろうと思っています。
また、この規模ならまだサーモまでは必要ないかなと思っています。
対策の方針について
マルチパネルヒーターの温度を上げれば、温室内の反対側も温度があがるわけですが、そうすると当然マルチパネルヒーター付近の温度は上がり過ぎてしまうものと考えられます。
温室内の温度を極力一定にするため、やはり現実的にはヒーターで適温にした空気をファンで温室全体に回すことかなと思いましたので、小さくて安価な物ですがUSBファンを導入してみることにしました。
正直なところ、すでに行く行くはワインセラーを導入することが(妻には恐くて打ち明けることができていないものの自分の中では)決定しているので、大掛かりな拡張や対策はせずに差し当たり小さなUSBファンを導入しようと思っているのです。
USBファンの購入・設置
今回こちらを購入してみました。
スイッチで強度を調節できるものです。
4cm角の小さい物ですが、我が家の発泡スチロール箱なら大丈夫かと、とりあえずこれでやってみます。
本来パソコンや電子機器に密着して放熱するものですし、マルチパネルヒーターに接触する形で設置します。
マルチパネルヒーターのダイヤルと、小さいとはいえUSBファンの厚みで、設置場所がぐっと難しくなってしまいました。
早く拡張したい…。
なお、結局肝心のUSBファン取り付け後の温度ですが、マルチパネルヒーター付近が24.8℃のところ…対角線上の温度は…23.5℃でした。
ホントかな(笑)。
あと「静音」を謳った商品で、確かに静かだと思います。
思いますが、さすがに無音というわけにはいきませんので、
「ヴィーン…」
という音が簡易温室から静かな室内に響きます。
とにかくしばらくは、ちゃんとムラが解消されているか継続的に様子を見ていきたいと思います。
又、設置方法ももっと良い方法があると思いますので、もっと考えたいと思います。
(※追記)ファンの設置方法について
当初USBファンは両面テープで接着したのですが、ファンの設置面が小さく、しばらくすると落ちてしまっていました。
裏面はファンが剥き出しなので、設置面が確保できないのです。
なんとか吊るしたりできないかと色々検討したのですが、結局磁石でくっつけることを思い付きました。
温室が極小だとこんなことも真剣に考えないと解決しないのです。
まずマルチパネルヒーターの裏に薄い鉄板を入れました。
USBファンの裏側に、100均で購入したマグネットをくっつけます。
ビスの裏側ですが、磁力が強力なのでいけそうです。
無事にくっつきました。
設置場所がこれでいいのかも含めて、しばらく様子を見ないといけません。
本当はもう少し大きいヒーターを買い直して底面に敷いて、全体を温める感じにした方がいいと思うんですが、そうすると
・菌糸ビン等が直接触れないように底上げしなければならない
↓
・ 高さが足りなくて重ね置きできなくなる
といった、また極小温室の問題が出てくるので、その方法は見送っているのです。
ちなみに
今回のUSBファンの購入に併せ、ついでにもっと大きいサイズのファンも購入してしまいました。
12cm角のもので、上記の4cm角のものから見るとかなり大きいです。
ワインセラーを導入した暁には使用したいと思っています。
思っていますが、妻に説明する決心はまだついていません。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。