カブトムシ標本製作-完成へ【2018夏採集個体1】
この記事では、昨年夏に採集し飼育していたカブトムシの標本製作について記述させていただきます。
はじめに
昨年、つまり2018年夏、自宅程近くで子どもたちと一緒にカブトムシ採集をできないものかと考え、なんとか自宅から車で数分の距離でカブトムシ採集に成功したことについて記事にさせていただきました。
採集は自分の子どもたちだけでなく、子どもの友達の女の子も一緒に行って、それぞれ採集することができまして、その後の飼育も含めまして、私自身にとっても良い思い出になりました。
又、カブトムシはそれぞれがんばって生きてくれましたが、残念ながら秋頃に亡くなってしまいました。
そして、展足までしまして乾燥させている状態でした。
ここまでの作業について
ここまでの作業については、過去記事のとおりとなります。
こちらの記事でも簡単に触れさせていただきますと、
・ 酢酸エチル浸け
↓
お湯浸け
↓
展足
となります。
こちらの個体は、採集して飼育していた個体の内小さい方の小振りな個体ですが、そこはやはり国産カブトムシですので迫力は十分です。
又、こちらの個体の方が若干早く亡くなったこともあってか、付節欠けなどもない状態です。
今回の作業について
標本箱
今回使用します標本箱も、これまでに使用したことのある100均で購入した箱になります。
商品名を見ますと『木のボックス』となっていますが、私にとっては標本箱以外の何ものでもありません。
なお、こちらの商品はポリスチレン製板をスライドして蓋とする構造になっています。
ちゃんと蓋がついている類似品もあるのですが、こちらのスライド式の製品の方は塗装してあるので(もう一方は桐の色そのまま)、最近はこちらをよく使用しています。
標本の背景
これまでの標本製作においては、背景に色紙を使ったりフェイクレザーを使ったりしていたのですが、今回はシンプルに真っ白な厚紙を使用します。
理由は大したことないのですが、今回のカブトムシの標本はあくまで採集した本人である子どもたちにあげるために製作していますので、シンプルで標本らしいものにした方が良いかと思っただけのことです。
箱の内寸に合わせてカットしました。
この厚紙に昆虫針を刺すための発泡スチロール板を接着します。
防腐・害虫対策について
今回はしばらく酢酸エチルに浸けてから展足し、さらに3ヶ月くらい乾燥させ放置していましたので、正直からっからだと思うのですが、一応気休めにシリカゲルと防虫剤は配置しておきます。
シリカゲルは今回スペースの問題もありますので小さい物にします。
これと防虫剤を、背景の裏側に両面テープ(剥がせるタイプ)で固定しました。
昆虫針
今回は国産カブトムシという大型甲虫になりますので、「0号」の昆虫針ではうまく真っ直ぐ刺さらず(私が不器用なのですが)、結局3号の針を刺すことにしました。
そして完成へ…
そしていよいよ固定していた針を慎重に外し、背景に刺して標本箱に収めました。
やっぱり国産カブトムシはカッコいいですね。
小さい個体ですがこの迫力です。
この個体は上翅に傷があり、頭角の先端が一部欠けているのですが、これも良く捉えればワイルドの証しです。
小さい個体ですので、採集前はさぞ苦労しながら戦っていたものと思います。
そして蓋をしましてとりあえず完成です。
ラベルは敢えての手書きで手作り感を演出しようかとか、いくつか考えたのですが、また改めて考えることにします。
ただでさえ放置していたのに、「先にラベルデザインを考えてから…」とかやっているといつまで経っても完成しませんので、今回の作業を優先させていただきました。
ラベルは近々中に作りたいと思います。
最後に
お読みくださった方は、「なぜ今更昨夏採集のカブトムシ…?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、乾燥中の標本はつい放置しがちになってしまい、こちらも例に漏れず長期間放置となってしまいました。
決して、「もしかブログのネタが切れた時のために温存しておこう…」などと考えていたわけではございませんので、ご了承頂ければ幸いです。
実はもう少し大型の個体も乾燥中(放置中)になります。
しかもそちらは付節欠けがいくつもあり、修復の必要がある個体になります。
しかしそろそろ作業しないと、ズルズルと次の夏になってしまいますので、こちらも近々中に作業させていただきたいと考えております。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。