カブトムシのツノの発生を解明【基礎生物学研究所-よくわからないけどすごい…】
この記事では、本日報道がなされた『カブトムシのツノの発生を解明』のニュースについて記述させて頂きます。
はじめに
本日、我々にとっては興味深いニュースが報道されましたね。
まず僕のような素人がどうしても単純に驚いてしまうのは、『♀にも角が生えた』ということですね。
この辺がいわゆる雌雄同体(モザイク)個体の理由だったりもするのでしょうか。
もしかして飼育下でも、「この♂、なんかペアリングうまくいかないな〜?」と思っていた個体が、実は遺伝子異常の♀だったなんてことがあるんですかね…。
ないか…。
概要
報道(研究結果)については記事をご覧頂ければと思います。
概要だけ抜粋し引用させて頂きます。
カブトムシが幼虫からサナギになる前の時期に、トランスフォーマーと呼ばれる遺伝子の働きを抑制し、観察したところ、オスだけでなく、メスにもツノが生えることが確認されたということで、トランスフォーマーがオスとメスを決める遺伝子であることを突き止めました。
私は当然遺伝子のことはわかりませんが、すごいですね。
上の画像は左が♂で、右が実験により角が生えた♀とのことです。
そもそもカブトムシ・クワガタのように、♂と♀の構造や外観がここまで違う生物は珍しいですよね。
身体の大きさが違うとか、身体の一部が違うとか、当然ですが生殖器の形が違うとか、ほとんどの生物はそのような違いになろうかと思います。
しかしカブトムシ・クワガタは身体の全長の何割をも占めるような角(やアゴ)の有無という決定的な違いがあります。
「♀やエサを取り合うため」の一言では片付けられない気がします。
※ところで記事に『トランスフォーマーがオスとメスを決める遺伝子であることを突き止めました。』とありますが、『角が生えるか生えないかを決める遺伝子であることを突き止めました』という理解でいいんですかね?
私が嬉しいのは
ところでこの報道を目にしまして私が嬉しかったのは、『カブトムシのことを真面目に(あるいは仕事として)研究してくれている人がいる』ということですね。
もちろん本来的には生物全体としての遺伝子研究などになろうかと思うのですが、それでもです。
我々がいくらクワガタやカブトムシのことが好きで飼育をしていても、生物学的になにか確たる新しいことを発見をしようということはほとんど不可能に近いと思います。
今後もカブトムシ・クワガタをはじめ昆虫に関して面白いことや重要なことが発見されるのを心待ちにしたいです。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。