靴供養【妻に言われて捨てる靴をせめて自分のブログで晒して供養する】
この記事では、妻に言われて捨てる靴について、せめて捨てる前に自分のブログでご紹介して供養させて頂きます。
はじめに
私はクワガタ飼育をはじめとしまして、煩悩の数と同じ108つの広くて浅い趣味を持っているのですが、その中でもとりわけ浅い趣味としまして、『靴』も好きなのです。
別に収集しているとかそういうわけではないのですが、「気に入った靴を長く履きたい」という思いを持って靴を選んでいます。
しかしながら、できれば一生履きたいと思っている靴でも、別れは突然にやってきます。
突然すぎて、当ブログで供養せずにはいられません。
ご了承頂ければ幸いです。
妻に捨てるよう言われた3足
大切にしている靴ですが、TPOを鑑みて平素履ける靴は限られていますし、色々な靴を取っ替え引っ替え履き替えるほどの休日もないわけですから、“頻繁に履くほどではない靴”がどうしても生じて参ります。
回りくどい言い方をしましたが、要は持っていても碌に履かない靴が大量にあるわけです。
たまに履いて風に当ててやらないと、どうもやはり劣化していってしまうようで、カビが発生してしまったり、加水分解してボロボロになってしまいます。
そして今回ターゲットになってしまったのは以下の3足です。
・オールデンのブーツ
・アシックスタイガーのバスケットボールシューズ
・ニューバランスのMR993
オールデンのブーツ
まずオールデンのストレートチップブーツについて供養させて頂きます。
『オールデン』については、当ブログで私如きが語るものではございませんが、アメリカの高名なシューズブランドになります。
私も一社会人として、ジェントルマンとして嗜む程度にいわゆる“本格靴”と呼ばれるジャンルの革靴をいくつか所有しているのですが、その魅力に触れたのはやはりオールデンからでした。
当時(多分今も)雑誌『begin』や『2nd』を開くとオールデンの靴がよく紹介されており、憧れたものでした。
ちなみに私の“勝負靴”はオールデン990です。
どうしても高価な靴でして、私如き凡人はいくつも購入することはできません。
しかも何故か、革の値段が上がるからなのか、あろうことか年々価格が上がっていっています。
ですから、かつてはよく古着屋で自分のサイズに合うものを探して購入していました(最近はめっきり見当たらないのですが…)。
今回捨てることにしましたのはそんな1足です。
ブーツはスニーカーのように、家を出る時に足をスポッと入れて出発、というわけにいきません。
紐を結ぶ“儀式”が必要です。
昔は『この儀式を面倒臭いと思うようでは、ブーツを履く資格がない』というくらいに思っていたのですが、何人もの子どもと一緒に家を出発しなければならない昨今では、普通に面倒臭いと感じるようになり、その資格を失ってしまいました。
それでもその姿は文句なしに格好良く、“いざと言う時”には履こうと思っていたのでした。
しかし、革靴の天敵(?)であるカビの発生により、今回の廃棄リストに入ってしまいました。
かつて1人暮らししていた時は、カビ塗れになってしまったレッドウイングのペコスブーツをなんとか復活させようと、洗剤に浸け置きした後に風呂場でジャブジャブ洗ったこともありましたが、妻の監視下にある現在では困難です。
また、そのような過去の経験から、カビ塗れのブーツを再起させる大変さは自分自身よく分かっています。
捨てるよう言われるのも止む無し。
再起も困難。
涙の決断となりました。
アシックスタイガーのバスケットボールシューズ
次に、『アシックスタイガー』のバスケットボールシューズを供養させて頂きます。
こちらはもう20年以上前に購入したものです。
おそらく『ポイントゲッター』というモデルになるのではないかと思います。
過去記事におきまして私のスポーツ遍歴について少しだけ触れさせて頂いたことがありましたが、私はバスケットボール経験はありません。
このシューズは友人等とバスケットボールをする機会などがあった場合に履くためだけに購入したものなのです。
私は何事にも下調べして形から入ってしまうタイプなのですが、さらに“スポーツのTPO”を意識してしまいます。
つまりレクリエーションとしてのバスケットボールなら、例えばフットサルシューズでも特に問題は無いのですが、ついついバッシュを履きたくなってしまうのです。
ただし、これを履くことによって周りの人に「あれ?JBってバスケ部出身だったかな?」と思わせることになり、自分自身のハードルを上げることになります。
よって、必然的にプレーの質を高め、「やっぱりバスケ部だったかも」と思わせ続けたまま終わるくらいのプレーをしなくてはならないのです。
こちらのシューズも、何せ滅多に履かずに20年以上ですので経年劣化とカビの発生です。
捨てるよう言われるのも止む無し。
再起も困難。
涙の決断となりました。
ニューバランスのMR993
最後に、ニューバランスMR993の供養をさせて頂きます。
こちらはニューバランスのランニングシューズの1つでして、確かMはメンズ、Rはランニングを意味していたはずです。
とはいえ、こちらをランニングで使用したことはなく、あくまで普段遣いのファッションアイテムとして所有していました。
私はスニーカーではとりわけニューバランスが好きで、ランニング用のシューズもニューバランスを愛用しています。
shop.newbalance.jp もちろんリーズナブルなものも多くありますが、“made in USA”,“made in UK”となると格段に高価になり、手が出なくなります。
こちらのMR993は、そんな格段に高くなる“made in USA”のモデルでして、当時心を鬼にして購入したのでした。
大変気に入っていましてかなり頻繁に履いており、ともすればスーツのセットアップに合わせたりもしていました。
そうして履き潰した上で、近年履く機会を逸して放置してしまった結果、ご覧の通りソールが加水分解して大変なことになってしまいました。
これではカビの発生以上に再起は困難…というか不可能かと思います。
捨てるよう言われるのも止む無し。
再起も不可能。
涙の決断となりました。
最後に
それぞれ気に入っていた靴ですし、思い出もある靴でしたので、捨てるのがあまりに忍びなく今回記事にさせて頂きました。
ご了承頂ければ幸いです。
それにしても、やはりモノと思い出はリンクしているものです。
自分が聴いていた音楽と当時の思い出がリンクして、その音楽を聴くと思い出が蘇るように、靴や服も眺めたり着用したりすると蘇る思い出があります。
それだけ歳をとったということでしょうか。
今回たまたまこの3足についてご紹介させて頂きまして、もちろん、物を廃棄する度にこうしたノスタルジックな記事をアップさせて頂くつもりはありませんが、こうしてブログという形で残せるのはありがたく感じました。
今使っている物も、将来素敵な思い出とリンクしていて欲しいものです。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。