掌サイズ産卵セットでもムシモンの産卵が成功したようだ【ムシモンオオクワガタを極小スペースでブリードしてみる2019④】
この記事では、先日組んだムシモンオオクワガタ極小産卵セットで、ひとまず産卵には成功した様子であることについて記述させて頂きます。
はじめに
去る2020年3月5日は『啓蟄』でした。
けいちつ【啓蟄】
二十四節気の一。太陽の黄経が345度になったときをいい、現行の太陽暦で3月6日頃。二月節気。また、このころ冬ごもりをしていた虫が穴から出てくることをいう。(出典:大辞林)
そのことを思って、「そういえば以前も啓蟄に触れた記事を書いたな」と思い出しました。
今日は啓蟄ですね。
— JBのワイドアンドシャロー (@jbwideshallow) 2020年3月5日
当ブログでこの記事を上げてから1年以上経っていることに気付き時の流れの速さに驚愕…ますますオッサン化が加速していく。 https://t.co/JCfpgoxFhW
時の流れとは残酷なものです。
そんな残酷な時の流れに抗うように、私は先日ムシモンオオクワガタの産卵セットを組んだのでした。
今回は割り出しまではしていないのですが、どうやら産卵はしている様子ですので、一度記事にさせて頂くこととさせて頂きました。
決してブログ記事の引き伸ばし工作ではありませんので、ご了承頂ければ幸いです。
今回の産卵セットについて
今回製作していますのは、タイトルにありますとおり、掌サイズのものになります。
以前から当ブログをお読みくださっている奇特な方ならご存知でいらっしゃるのですが、今季ムシモンの産卵セットを組むのは二度目です。
一度目は空振りに終わっているのです。
産卵セットの詳細は過去記事のとおりでして、このような小さい容器でのものになります。
もちろん爆産してくれたらそれは嬉しいのですが、あまり多い数ですと手に負えませんし、(できることなら)国産オオクワガタのブリードが控えていますので、少なめにコントロールしたいということです。
正に飼育者のエゴです。
ブリードに限らず、私はいつも自分自身の“エゴ”を感じる時『逆襲のシャア』の、
シャア「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ!アムロ!」
アムロ「エゴだよそれは!」
というセリフが聞こえてきます。
正にアムロの言うとおりです。
こんな極小ケースで産卵するのか
ムシモンオオクワガタはご存知のとおり非常に小さい種になります。
ですからこのような小さな産卵セットを試したのですが、果たしてこのような小さな容器で産卵してくれるのか心配はありました。
一方で、一応私の拙い経験則からして産卵してくれそうな気はしていました。
その1つは、以前ムシモンオオクワガタをブリードしました際、容量1.7Lの小さいケースで約40個産卵してくれていたということです。
そしてもう1つ、こちらの方が今回のイメージに近いのですが、国産オオクワガタの♀を菌糸ビンに投入しての菌床産卵を実施していたことです。
ただし、前述のとおり今回のムシモンブリードは一度空振りしていますので、今回は加水を多めにしています。
掌サイズ産卵セットでもムシモンの産卵が成功したようだ
私はごく小規模の飼育者でして、ブリード経験もごく浅いのですが、最近ようやく「産卵セットを放っておく」、つまり「無闇矢鱈と触らない」ということができるようになりました。
ケースを持ち上げたり、クルクル回されたりしたのでは、中に入っている♀にとっては天変地異も同然です。
当然産卵モードが解除されても不思議はないように感じます。
しかし、啓蟄を迎えまして、1年前にアップした記事のことを思い出し、国産オオクワガタブリードの時期が段々と近付いてきていることを自覚しました。
私のような小規模ブリーダーは、複数の種をブリードする場合、極めて慎重に飼育数を見極め、状況を味方につけなければなりません。
よって、この度ムシモンが産卵しているかどうかを確認することとさせて頂いた次第です。
すると、タイトルのとおり産卵が確認できました。
前述のとおり、産卵セットは2個ありますが、いずれのケースも複数個の卵、あるいは孵化して間もない幼虫の姿が見えます。
(※なお接写はOLYMPUS tough TGシリーズによるものです)
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産卵を確認しまして、私のような小規模ブリーダーは「うおー!産んでるー!爆産しててくれー!」と手放しにテンションMAXにすることはできません。
まずは「よくぞ産んでくれた」というホッとする気持ちです。
そして「一体何個ほど産んでいるだろうか」「幼虫飼育はどのようにしようか」という冷静な気持ちです。
冷静と情熱の間にいる気持ちです。
それでも、まずはこんな掌サイズの産卵セットで産卵してくれるという事実が、今後の私にとって大きな意味があるような気がします。
もちろん、割り出すまでどのような結果となっているのかはわかりませんが。
今回様子を見るついでに加水もしましたので、あといくらか放置したらいよいよ割り出してみたいと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。