ダドレア・グリーニーと僕【地球上で最も白い植物】
「白」という色には、実は何百種類もの「白」があるそうですが、おそらく植物の「白」の中ではダドレアの「白」が最も白いのです。
「白」には200種類ある
先日、「人志松本の酒のツマミになる話」というバラエティ番組を視聴しておりまして、久々にテレビで爆笑しました。
その放送ではアンミカさんがご出演なさっていたのですが、その回で出演者それぞれ「プチ自慢をする」みたいな流れになったのですが、そこで、アンミカさんは、「物事を悪く言うのが嫌いで、何でも褒めることができるのが自慢だ」ということを仰いました。
私自身、これ自体非常に素敵で大切な能力だと思ったのですが、その流れで「じゃあこの(手元の)おしぼりを褒めてみて」という流れになりました。
おしぼりなんかどのように褒めるのかというところですが、すかさずアンミカさんは真剣な素振りで、「白ってね、200種類あんねん。」と語り出したので、爆笑してしまうと同時に、その頭の回転の速さに敬服したのでした。
ダドレア・グリーニーとは
「ダドレア」と言いますと、「ダドレア・ブリトニー(仙女杯)」の方がメジャーな気がするのですがいかがでしょうか。
「ダドレア」は、メキシコや北アメリカなどの乾燥地帯を原生地とする冬型の多肉植物です。
普段は比較的乾燥を好みますので、水やりは用土が完全に乾いてからということになります。
また、日照と風通しを確保することが必要です。
ただし、真夏の直射日光は避けます。
また、冬型と言っても成長期がその時期だというだけで、寒さに強いわけでなく、最低気温が5〜10℃を下回る頃には室内に取り込む必要があります。
特徴はブルーム(白い粉)を帯びた白い葉でして、「地球上で最も白い植物」なのだとか、「多肉植物の女王」などと呼ばれるとお聞きします。
そのダドレアの一種である「ダドレア・グリーニー」ですが、特徴としましては、
・小型
・木立ちするように育つ
・群生するように育つ
というところが特徴かと思います。
それもひょろひょろと伸びたり、あるいは増えていくのでなく、比較的しっかりと木立ちし、群生していきます。
古い葉が抜け落ちずに残りますが、これがいい感じの雰囲気になっていくのです。
謂わばエイジングです。
ダドレア・ブリトニーの方も木立ちするのですが、その頃には株自体結構大柄になっているでしょうし、やはりこれに関してはダドレア・グリーニーの方が良い気がします。
ちなみに、エケベリアなどと似たような花芽が伸びます。
私はあまり鑑賞価値が感じられませんし、花芽に栄養が行くと本体に悪影響がある場合もありますので、ある程度伸びて「ま、いいか。」となったら切り落としています。
地球上で最も白い植物
私がまだダドレアという植物と出会う前、数少ない職場の園芸仲間である同僚から、「ダドレアという植物が、植物の中で最も白いのだ」ということを教えてもらいました。
“最も白い”、なんともキャッチーなフレーズです。
人間はやはり純白であることに憧れというか、畏敬の念を抱いてしまう気がします。
実は、その同僚はダドレア・ブリトニー(仙女杯)に憧れを抱きながら、未だ出会ったことがないということでした。
私自身も非常に興味を抱き、種類や育て方を調べてみたりしていました。
僕も縁があれば、と思っていました。
ダドレア・グリーニーと僕
私とダドレア・ブリトニー(仙女杯)との出会いは、それから間もなく訪れました。
おそらく同僚と話をしていて、1〜2ヶ月程度であったろうと思います。
我が家からやや遠方の園芸店に赴いた際、その白い植物が目に飛び込んできたのでした。
意表を突かれましたが、いつもの私ならすぐに購入していたろうと思います。
でも、その時私は同僚の顔が浮かびました。
同僚が買うのではないかと思い、私は購入を控え、翌日同僚にダドレアを発見したことを伝えました。
しかし、後日すでに売れてしまっていたという悲報を聞くことになるのでした。
(これについては、今思い出してもどうして買ってしまっておかなかったのかと悔やまれます。)
それから数ヶ月、私は2つの園芸店で2度ダドレアに出会う機会に恵まれました。
仙女杯ではありません。
それが「ダドレア・グリーニー」です。
私は、仙女杯を逃した口惜しさからか、2度とも購入してしまいました(その後、もう1度出会いがありましたが、さすがに購入しませんでした)。
白を堪能するには慎重に育てなければならない
ダドレアを購入し、「地球上の植物で最も白い白」堪能することができるようになりました。
素晴らしいです。
特に新葉の白いことといったら、おそらく200種類ある白の中でも非常に塩梅の良い白なのではないでしょうか。
しかしながら、この白を長く堪能しようと思いましたら、やはりある程度は慎重に取り扱わなければなりません。
いや、大したことではありません。
おそらく水やりの際に、極力葉に直接水をかけないようにするとか、そんな程度で結構かと思います。
しかし私の場合一度やってしまいました。
蓄圧式噴霧器(スプレーボトル)を使って、ダドレアの側に置いてあった別の植物に水やりをした際に、ダドレアのブルーム、つまりダドレアの白を吹き飛ばしてしまったのです。
もうプラ鉢やラベルも真っ白になってしまって驚きました。
驚きましたって言うか、自分で吹き飛ばしたのですが、悲惨なことになってしまいました。
もちろん、白くなくなった所が再び白くなることはありません。
再び白くなることはありませんが、新たに出る葉はやはり白いです。
葉が総入れ替えすれば、また真っ白なダドレアに戻ってくれることと思います。
真っ白なダドレア・グリーニーに戻った頃、なんだかもう1度ダドレア・ブリトニーに出会えそうな予感がします。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。
安くて格好良くて使いやすい!【JBおすすめ黒プラ鉢5選】
植物を育てていますと、楽しみでもあり、悩ましいのが【鉢をどうするか】ということです。
- はじめに
- 鉢に正解はない
- JB的プラ鉢の要件
- 第5位:100均素焼き風プラ鉢
- 第4位:洋ラン鉢
- 第3位:ミニ蘭鉢
- 第2位:プレステラ
- 第1位:ブラックポット(Blackpot)
- 番外1:大和プラスチック「プラウドポット」
- 番外2:SSN鉢
はじめに
なんとなく気が向いて、珍しく「おすすめ〇〇5選!」みたいなタイトルにさせて頂いたのですが、気紛れですので平素から当ブログをお読みくださる奇特な皆様方におかれましては、ご了承頂ければ幸いです。
さて、鉢についてなのですが、僭越ながら先に申し上げておきますと、私にも「invisible ink」をはじめとして、憧れの鉢はございます。
しかしながら、コスト面や安全面、置き場所のことを考えますといろいろと思うところがあります。
そして結局のところプラ鉢に頼りまくっている、いや、プラ鉢しか使っていない状況なのです。
鉢に正解はない
これから安価なプラ鉢に触れさせて頂こうというところで、またもそれらしい言葉で書かせて頂き恐縮なのですが、鉢に正解はありません。
これは何か意味深なことを言っているのでなく、こう言ってしまうと元も子もないのですが、結局本人が納得して使う鉢がその人にとっての使うべき鉢であって、それ以上でもそれ以下でもないということです。
鉢選びの要素としましては、ざっくりと大別しまして、
・価格
・水はけや保温性などの機能性
・デザイン
などがあろうかと思います。
ところが、それはそれとしまして、鉢によって、「機能性が高く、植物がより良く育つ」とか、「鉢が最高に格好良く、植物との相性も最高で、その植物が最も輝いて見える」とか色々あると思うのですが、結局は育てている本人が、その鉢を納得して使っているかどうかに尽きると思うのです。
但し、そうやって高価な鉢を使えない自分自身を慰め、安いプラ鉢で納得させている側面も強いのです。
でも今回はそれは言いっこなしです。
JB的プラ鉢の要件
またもたいそうな言い方をするのですが、単に私自身の鉢選びの目安です。
これが正に先述させて頂いたように、人それぞれに条件があって、これに折り合いがつく物がその人にとってベストの鉢であろうという話です。
割れない
まず1点目が「割れない」ということです。
私如きが細々と植物を育てている程度で滅多なことはありませんが、我が家は幼児もいますし、何があるかわかりません。
高価な鉢を並べる度胸が、ちょっと私にはありません。
安価である
細々とやっている身にとっては、なかなか鉢にまで軍資金が回りません。
また、ある程度ストックしておきたいことも鑑みますと、まとめ買いできる価格である必要があります。
デザインが良い
ここまで侘しいことばかり書きましたが、それでもやはり「デザインが良い」ということは譲れません。
これはもちろん「一般的に誰が見ても格好良い」ということもありますが、必ずしもそうでなく、むしろそれよりも「自分が気に入っているか」という意味合いの方が肝要です。
簡単に手に入る
これもかなり人それぞれで条件が異なる要素かと思います。
自分の生活圏内で簡単に手に入るのか、ネットに頼らなければならないのか(その場合、送料を要するのか)。
いくら好きな鉢でも、普段使いする上で簡単に手に入らないことには使うことができません。
また、いざ手元にあっても、「次いつ手に入るかわからないし、今回は温存しよう」みたいな感じで使うのを躊躇してしまい、ずっとリーサルウェポンのまま終わってしまいそうな気がします。
黒い
そして最後の条件、「黒い」ということです。
我が家の鉢はバラバラですが、せめて色は黒で統一感を出そうというものです。
一応日光を浴びた時の保温力というメリットもあります。
これら「私にとっての条件」に合致するのが、下記の鉢になります。
プラ鉢の話するのに「なに勿体つけてんの?」とお思いになられた方、正にそのとおりです。
やっと私が今回ご紹介するプラ鉢に触れさせて頂きます。
なお、それぞれの値段について少し触れさせて頂く部分もございますが、購入先によっても違いますので、目安程度にお考え頂ければと思います。
第5位:100均素焼き風プラ鉢
まず、JB的第5位は「100均素焼き風プラ鉢」です。
100均商品で、価格は1つで100円です。
私の知る限りダイソーでのみ売っています。
サイズは2種で、
4号と
4.5号
のラインナップとなっています。
細かく「素焼き鉢風」ラインが入っていますが、デザインはシンプルで許容範囲です。
むしろ、いかにもテッカテカの安いプラスチックっぽいデザインより余程良いのだろうと思います。
サイズ的には決して大きくないのですが、結構重宝するところです。
画像は「プレクトランサス・エルンスティー」ですが、鉢にある程度の高さがありますのでこういったアッパーがボリューミーになる種もいけます。
次に、画像は「ホヘンベルギア・レオポルドホルスティー」ですが、背の高い植物でも割と似合い、ちゃんと用土を入れれば倒れる心配も然程ありません。
「フィカス・バーガンディ」もこの鉢で育てていますが、いわゆる観葉植物もある程度のサイズまでいけます。
いずれにしましても、こちらは100均商品ですので、ダイソーに行きさえすれば手に入るという手軽さが強みです。
第4位:洋ラン鉢
次に、JB的第4位はプラスチック「洋ラン鉢」です。
こちらも言わずと知れた商品ですが、いずれのサイズも高さがある形状です。
アガベのように旺盛に根を張るタイプの植物ですと、この洋ラン鉢は頼りになります。
形自体はシンプルで好きなのですが、テカテカなブラックなのがデザイン的に惜しいところです。
これで、艶消しのマット仕様があれば我が家に導入したいですし、間違いなく売れそうです。
こちらの洋ラン鉢は、多くのホームセンターで取り扱いがありますので、入手は容易です。
価格も安価です。
第3位:ミニ蘭鉢
JB的第3位は、「ミニ蘭鉢」です。
こちらは小さい所から結構サイズ展開がありまして、2.5号、3号、3.5号と大きくなり、少なくとも4号まではあると思います。
こちらの良いところは、ややマットな質感と、シュッとした形です。
また、小さいサイズからラインナップされていますので、様々な植物に使用できます。
他にも同様のプラ鉢は存在するのですが、イマイチこの「シュッとした感」が無かったりします。
この「ミニ蘭鉢」は、下からシュッと反り返っている感じが良いのです。
なお、この画像は「アガベ・パリーチワワ」ですが、アガベ類を植え付けますとこのような感じです。
次に、「パキポディウム・グラキリス」ですが、ミニ蘭鉢は大きなサイズもありますので、パキポディウムの類いのようなコーデックスにも使用することができます。
サボテンにも似合いますし、本当に使い勝手が良いです。
価格も安く、店頭で見つけることができれば、2.5号ですと40〜50円程度で購入できると思います。
ただし、私の生活圏内では、このミニ蘭鉢を取り扱っている園芸店は1店舗だけです。
たまたまかもしれませんが、「容易に入手できるかどうか」という点において若干不安があります。
第2位:プレステラ
JB的第2位は、「プレステラ」シリーズです。
アップルウェアー社の製品ですが、植物を育てている方は皆すべからく使用しているのではないかというくらいメジャーなプラ鉢です。
あまり厚みはないのですが、決してフニャフニャでなく、むしろ薄いことでコンパクトで使いやすいのです。
四角いですので狭いスペースでも取り回しがよく、また、数が多い場合はトレーでまとめることもできます。
サイズ展開は、90、105の2種類があります。
さらに申し上げたいのが、「プレステラ深鉢」です。
プレステラのサイズはそのままに、高さがあるヴァージョンになります。
こちらのサイズ展開は、普通のプレステラの90、105に加えまして、深鉢のみ「120」の展開があります。
高さがあることで、やや高さのある植物や、根張りが旺盛な種など、使い勝手がぐっとアップします。
プレステラのすごいところは、完全に私の主観が入りますが、なぜかどんな植物も違和感なく似合うということです。
まず、四角いのに、丸いサボテンがビタッと決まります。
四角いのに、ロゼット状に展開する植物もビタッと決まります。
ビカクシダもいけます。
プレステラは軽いですので、なんならこのまま吊るしても良いかと思います。
乱れ咲き系もいけます。
そして、さらに深鉢の方は長物もいけます。
画像は「オペルクリカリア・パキプス」の根挿しです。
パワータンクは長い形状をしており、どうしても普通のプレステラでは厳しいですが、プレステラ深鉢ならいけます。
そしてプレステラ深鉢の魅力は、「長い」というだけではありません。
こちらの画像は「ハオルチア白蝶」ですが、プレステラ深鉢に植え付けますと、そこはかとない渋さがあります。
どことなく、玄人感があります。
なんというか、「ええ、わかってます。ここはあえてのプレステラなんですけど、何か。」みたいな。
プレステラの大きな利点は、「大概のホムセンで売っている」ということです。
プレステラ90の10個セットで300円というところでしょうか。
もちろんネット購入も含めまして容易に入手できますし、安価ですからまとめ買い、ストック購入も躊躇することがありません。
一方、「プレステラ深鉢」になりますと、途端に入手が困難になります。
私の生活圏内にあるホムセンなどでは、まず取り扱っていません。
私の場合、いつも行っている園芸店でご無理をお願いさせて頂いて販売して頂くか、さもなくばネットで入手するしかありません。
私としましては、深鉢の方もホムセン等で普通に取り扱って頂ければ、ますます園芸が捗ること請け合いです。
第1位:ブラックポット(Blackpot)
最後に、JB的第1位は「ブラックポット(Blackpot)」です。
安くて格好良くて使いやすいという意味では、最もパラメータが高いと思います。
また、サイズ展開も豊富です。
丸いものもあります。
私は持っていないのですが、いかにもパキポディウム・グラキリスを植えられそうな、浅いシャロータイプもあります。
当然、サイズやデザインによって価格は変動しますが、350円〜千円台とかですので、落書きをしたりもしてしまいます。
また、半年に1回程度のペースか、新しいデザインも出るようです。
これは先日発見した新デザインで、思わず即買いしてしまいましたが、私如き細々とやっている者にはまだ用途がありません。
さて、私も多用しておりますし、多くの方が使用しておられるブラックポットですが、いくつもおすすめのポイントがあります。
1点目は、格好良いということです。
無地のプラ鉢ではあるのですが、厚みがあることと、マットな質感であることで、全く安っぽくありません。
2点目は、先にも触れさせていただきましたが、様々なラインナップがあるということです。
植物の種類に応じて、サイズに応じて、ベストマッチする鉢がきっと見つかることと思います。
3点目は、比較的安価であるということです。
3号鉢で、350円〜というところです。
そうなりますともちろん、プレステラやスリット鉢などと比較しますと若干高価ということにはなりますが、高額な陶器鉢などと比較すれば相当に安価であることは違いありません。
さて、我が家でのブラックポットの一例ですが、まず1点目の画像はサボテンで「LB2178」ですが、ビタッときています。
もう1点サボテンですが、高さのある「レウクテンベルギア・プリンキピス(晃山)」もビタッときています。
次に「アガベ・ホリダ」ですが、アガベが似合うことは言うまでもありません。
次に、「パキポディウム・サウンデルシー」ですが、ビタッときています。
最後に、「オステオメレス・サブロツンダ(磯山椒)」です。
落書きした鉢に植え付けています。
こういう腕に何の覚えもない私がふざけた真似をできるのは、安価な鉢だからこそです。
番外1:大和プラスチック「プラウドポット」
5つご紹介するなどと言いながら、番外編もご紹介させて頂きます。
ご了承頂けますと幸いです。
番外編1つ目は、大和プラスチックの「プラウドポット」です。
こちらは、大和プラスチック様のサイトを見ますと、15型、18型、21型、25型、30型とラインナップがあるようで、結構大きいものまであります。
私の場合、ホムセンで手に入るのですが、15型で300円しないくらいだったと思います。
同サイトによりますと、「自然由来の素材(木粉)により、温かみを感じる質感」とのことですが、私は結構形も質感も好きです。
「高級な植物を植えるとっておきの自慢の鉢」というわけにはいかないかもしれませんが、前記5つの鉢からちょっと気分を変えたい時など、たまに使っています。
なかなかどうして、悪くありません。
画像は「アガベ・チタノタ」ですが、なかなかどうして悪くないと思います。
次に、「ペラルゴニウム(斑入りナツメグゼラニウム)ですが、観葉植物や、やや大きな植物にも対応可です。
ただし、2号や3号の小さい鉢があるわけではありませんので、この鉢を多用するというわけではなく、今回番外とさせて頂きました。
番外2:SSN鉢
それでは、最後にゆるぷさん(@yuru_pu)さんが展開されているSSN鉢です。
こちらはゆるぷさんがデザインし、3Dプリンタで製作されている前衛的なプラ鉢になります。
過去にも当ブログで記事にさせて頂きました。
詳細は同記事のとおりとなりますが、近い将来、こういったプラ鉢もスタンダードになっていくのかもしれません。
さて、ここまでプラ鉢について触れさせていただきました。
少々長い記事になってしまいまして、もしかしてここまで読んでくださった奇特な方がいらっしゃいましたら、どうもありがとうございました。
こういった記事を書いておいてなんですが、先述のとおり自分が納得した鉢を使うのが何よりの正解かと思います。
私としましては、今後も私の使用方針に見合う鉢を探し求めていきたいと思いますし、各社からはもっともっとプラ鉢がリリースされ、充実して欲しいです。
園芸の人気が盛り上がっている昨今、オカルト人気的な超高額陶器鉢だけでなく、格好良いプラ鉢の選択肢は非常に需要のある分野だと思うのですが、いかがでしょうか。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。
オペルクリカリア・パキプス(根挿し)と僕【誤って取れてしまったパワータンクで根挿しチャレンジ】
皆の憧れ、多肉植物の王様「オペルクリカリア・パキプス」は根挿しという方法で増やすことができ、これはこれで「ミニ・パキプス」を育てているような楽しみがあります。
- 「オペルクリカリア・パキプス」への憧れ
- オペルクリカリア・パキプスの根挿しについて
- 誤って取れてしまったパワータンク
- パワータンクの植え付け
- 根挿しパキプスは発芽までどのくらいかかるか
- 根挿しパキプスの成長速度はどんな感じか
「オペルクリカリア・パキプス」への憧れ
学名…Operculicarya pachypus
言わずと知れた、昨今の「多肉植物の王様」です。
私如きが申し上げるまでもなく魅力は多々ありますが、鉢植えできるサイズでありながら、まるで巨木のような雰囲気を醸し出しているところが非常に魅力的です。
でも自生地であるマダガスカルから輸入された「現地球」を発根させたものですと、非常に高価です。
サイズなどの条件により価格は変わりますが、ざっくり20万円前後覚悟しなければならないところです。
それでも、私のような細々と植物をやっている者でも「いつかは…」と憧れを抱く植物なのです。
オペルクリカリア・パキプスの根挿しについて
そんなオペルクリカリア・パキプスですが、若く小さな苗を購入して成長を楽しもうということになりますと、大別して、
・実生
・挿し木
とあります。
さらにもう1つ、オペルクリカリア・パキプスの場合、芋状になった根、いわゆる「パワータンク」を土に挿して発芽させて増やす、
・根挿し
ということができるのです。
ネット上では求めれば根挿しで発芽させたものや、パワータンク自体を販売しているものを購入することができます。
今回はこの根挿しのことについて触れさせて頂きます。
誤って取れてしまったパワータンク
我が家には実生のパキプスがありまして、今年の初夏に植え替えを実施しました。
スリット鉢から、いわゆるプラ洋ラン鉢に植え替えたのですが、植え替え作業を始めてから、根が全て鉢に収まるかどうか絶妙のサイズであることが判明しました。
明らかに収まらないなら、当然もっと大きい鉢を改めて用意するわけですが、絶妙のサイズであったことから、
「ええい、ままよ!」
と(心の中で)言いながら押し通したところ、誤ってポキっと1つ取れてしまったのでした。
「パワータンク」と呼称するのもおこがましいような小さなサイズですが。
私如き、実験したこともないのでわかりませんが、パワータンクが減ると、やはりその株の成長に悪影響があるような気がしていたことから、今回の植え替えでもパワータンクを外そうなどとは夢にも思っていませんでした。
でも外れてしまったのですから仕方がありません。
「根挿し」にチャレンジするより仕方がありません。
パワータンクの植え付け
パワータンクは外れたばかりですので非常に瑞々しいです。
水分が溢れんばかりです。
パワータンクは小さいものの形が長細いですので、鉢は「プレステラ90深鉢」を使用します。
これは普通の「プレステラ90」が縦に伸びた形をしたプラ鉢です。
プレステラ90のサイズでは心許ない時、非常に重宝します。
そして何より僕はプレステラ深鉢がデザイン的にも好きなのです。
プレステラに、普通にいつも使っている多肉植物用の土で植え付けて、即終了です。
根挿しパキプスは発芽までどのくらいかかるか
植え付けたパワータンクには、時期や天候にもよりますが、概ね2日に1回程度水やりをしました。
数回に一度は、気休め程度に、メネデール水溶液を与えます。
あとは神頼みです。
我が家の守り神「鉢植えを持ったET」に託します。
すると、ET神の思し召しか、発芽を確認することができました。
結局ほぼ1ヶ月かかりました。
意外に長くかかったような気がします。
根挿しパキプスの成長速度はどんな感じか
さて、発芽を確認しましてからは、2週間程度でこんな感じです。
ここからさらに1ヶ月でこのくらいです。
発芽までが長く感じましたので、枝が伸びていってくれるのは結構楽しめます。
但し、これが巨木になるのは一体いつのことになるのかと思います。
そういえばネット上でも、実生でそれなりの年月育てているのは時に目にしますが、根挿しパキプスを長年育てているというのは余り目にしない気がします。
いずれにしましても、これは現地球のような巨木を目指す目的と言うよりは、こういうミニマムサイズのパキプスを育てているという、別の楽しみ方となりそうです。
そういう意味では、今後非常に楽しみです。
そもそも、元々育てている実生パキプスから増えたものですので、「二度おいしい」的な、なんだか得した感もあるのです。
そして私のように細々と植物をやっている者にとっても、少なからず「パキプスを育てている」という慰めの気持ちを与えてくれるのです。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。
ビルベルギア・ハレルヤと僕【妻がスーパーマーケットの安売り品みたいにして買ってきた美麗種】
ある日、私がいつも通り仕事をしていましたところ、ショッピングモールで買い物中であった妻からLINEメッセージが送られてきたのでした。
その日は鉢植えが割引きになっているのだというのです。
- ビルベルギアとの出会いは突然に
- ビルベルギア・ハレルヤとの出会いも突然に
- ビルベルギア・ハレルヤとは
- ビルベルギアの用土
- 緑色から赤色への変化
- ビルベルギア・ハレルヤの開花
- ビルベルギア・ハレルヤの子株の成長
- 前も書いたけど…ビルベルギアはもっと中心に来ても良いような…
ビルベルギアとの出会いは突然に
以前記事にさせて頂いたのですが、私とビルベルギアとの出会いは唐突でした。
ビルベルギアという格好良い植物があることは知っていましたが、私が購入するとは思ってもいませんでした。
と言いますのは、ビルベルギアという植物はご存知のとおり高さのある、鉢植えのブロメリアとしては比較的大きな植物でして、「草隠し」が通用しません。
※草隠しとは、妻に内緒で植物を購入して密かに自宅内に持ち込み、万一後刻気付かれたとしても「え?以前からあったよ?」と押し通す行為をそう呼称しています。
「ダイソーで買った。100円だった。」と言うにもかなり無理があります。
しかし、「ビルベルギア・ダースベイダー」に関しましては、妻と2人で園芸店に行った際に、妻も気に入ってくれたことで、大手を振って購入できたのでした。
ビルベルギア・ハレルヤとの出会いも突然に
その後、今回触れさせていただく「ビルベルギア・ハレルヤ」との出会いも、あくまでも唐突にやってきました。
いや、購入したのは唐突でしたが、とあるショッピングモールに入った花屋さんに置かれていること自体にはかねてから気付いていました。
失礼な言い方になってしまっては恐縮なのですが、よくテナントで入っている、小さな、なんの変哲もないお花屋さんです。
そこに、他のラインナップとは異質な雰囲気で、その「ビルベルギア・ハレルヤ」は置かれていたのでした。
ある日、私がいつも通り仕事をしていましたところ、例のショッピングモールで買い物中であった妻からLINEメッセージが送られてきました。
「鉢植えが割引きになっているから、ビルベルギアを購入したらどうか」というのです。
私は、たとえ割引が無かろうとも魅力は感じていましたが、一方で正直なところ、ショッピングモール内に長く置かれていたであろうそのビルベルギアは、若干徒長気味で決して良好な状態とは思えず、購入に消極的な気持ちも持ち合わせていました。
しかし、妻がそうして私の趣味である植物の購入に、多かれ少なかれ前向きなことを言ってくれるのが嬉しく思えましたし、何より私のように家族の目を気にしながら趣味を勤しんでいる身としましては、こういった千載一遇のチャンスを逃す手はありませんでした。
結局妻には購入を依頼し、そのビルベルギアは僅か1,000円程度で手にすることができたのでした。
ビルベルギア・ハレルヤとは
私如きがご説明するまでもございませんが、一応触れさせて頂きます。
ご了承頂ければと思います。
科名……パイナップル科
属名……ツツアナナス属
日照……半日陰〜直射日光
きれいな葉色のためには十分な日照
あまり強光だと葉焼けのおそれ
水やり…成長期は週1〜2回
筒の中の水を入れ替える感じで
冬季は乾燥気味
あるいは水を抜いておく
耐寒性…あると思われる
10℃下回ると取り込んだ方が無難
ビルベルギアは、ブラジルを中心に熱帯アメリカに自生するタンクブロメリアの一種です。
ロゼットを形成し筒状となった葉の中に、タンクのように水を貯めることができます。
葉は意外(?)と硬く、トゲがあります。
芸術品のような美しい交配種が数多く輩出されており、思わず色々と集めたくなってしまう、私のような極小スペースで細々と育てている者にとっては、油断大敵な超美麗グループです。
基本的に丈夫な植物で、非常に育てやすいと思います。
水やりについても、タンクに水を貯めておくことができることもあり、あまり神経質になる必要はなく、むしろ様子を見ながら水をあげ過ぎないように、成長期でも1週間に1回もあげればたくさんなのかなと思います。
耐寒性については、基本的には低いものとされています。
しかしながら、育てていますとビルベルギアは比較的寒さに強いものと感じます。
我が家の場合、降雪があったり、最低気温が氷点下に下がる日以外は屋外に出していましたが、それで冬は乗り切ってくれています。
寒さに「強い」「弱い」の基準をどこに見るかという問題もあるような気がしますが、一般的な観葉植物としては、耐寒性が高いとは言えず、我々が喜んで育てている多肉植物、珍奇植物の類いという目で見ますと、寒さにも強い方だとは感じます。
「一瞬たりとも寒さに当てたくない」という種も多く抱えていらっしゃる方もおられると思いますが、少なくともそのような種ではなさそうです。
あと、購入してから極めて単純なことに気付きました。
いや、購入前から気付いていたつもりでしたが、その認識を超えるものでした。
店舗で見た大きさの印象が、自宅に持ち込んだ時のそれとかけ離れていました。
要は、一種のあるあるかもしれませんが、自宅内に置いてみると思った以上に大きいのです。
私のように狭い家で植物の置き場所に苦心している方はある種の注意が必要かと思います。
また、耐寒性の話に若干戻りますが、置き場所さえあれば、やはり最低気温が10℃を下回る辺りから室内の明るい場所に取り込んだ方が安全に思います。
ビルベルギアの用土
用土については、上記「ビルベルギア・ダースベイダー」の記事でも書かせていただきましたが、お調べさせて頂くと
・水苔
・バークチップのみ
・ココチップ(ヤシガラチップ)のみ
・ゴールデン培養土+赤玉土
など色々な情報が出てきました。
ビルベルギアは根で用土に着生しますが、タンクブロメリアですからご案内のとおり筒状の葉に水を貯めておくことができますので、用土はむしろ水はけが良いものが望ましいです。
一方で、ビルベルギアの根を見ますと、ただ着生するだけというよりは、やはり水は吸いそうな気もしますので、あまりにも保水性の無い用土もどうかという気がします。
そしてもう1つの要素が、ビルベルギアは結構背が高いですので、あまり用土が軽いと、簡単に鉢が倒れてしまいそうです。
結局私の場合は、ハスクチップ(ベラボン、ヤシガラチップ)に赤玉土(中粒)を概ね1:1で混ぜて使用しております。
今のところビルベルギア・ハレルヤの他、ホヘンベルギアなどのブロメリアはこれで問題なく生育してくれています。
緑色から赤色への変化
さて、私が購入したビルベルギア・ハレルヤは、長くショッピングモール内に置かれていたこともあってか、ほぼ全体が緑色の状態でした。
最早こういう種類かと思える程でした。
春先からは、完全屋外管理に移行しました。
日中は日が当たる場所です。
すると、わずか2ヶ月程度で全体が真っ赤に染まりました。
やはりこれが本来の姿なのでしょう。
ただ、世に出回るビルベルギアや、先輩方が育てていらっしゃる株の美しさと言ったらこんなものではありません。
やはりこれはそもそもの血統と、小苗の頃から正しく育てた結果なのかと思います。
しかしながら、もちろん我が家で育てている分にはこれで十分です。
なお、ビルベルギアに限ったことではありませんが、室内管理からいきなり長時間強い日差しに当てますと、たとえ1日でも「葉焼け」してしまうおそれがあります。
本当は置き場所を変えたり屋内に取り込んだりコントロールしながら、日々日照時間を少しずつ伸ばしてゆくべきかと思います。
また、様子を見ながら、半日陰からであったり、短い時間から慣らしていくべきかと存じます。
ビルベルギア・ハレルヤの開花
先日、ビルベルギア・ハレルヤが開花しました。
ブロメリアらしい花です。
ぱっと見は謎の生物の触角でも伸びてきたかのような様相ですが、よく見ますと可憐な紫の花弁が開いています。
開花している時間は非常に短いようで、きれいな状態で写真を撮影しようとモタモタしている間に萎んでしまいました。
ビルベルギアは開花すると、子株を出し、やがて親株は枯れてしまうと言います。
ビルベルギアにとって開花は、生涯の集大成であり、我々にとっては別れの合図なのです。
ビルベルギア・ハレルヤの子株の成長
開花した株の、お隣の株ですが、子株が同時に2つ出てきました。
ビルベルギア・ダースベイダーもそうですが、ビルベルギアはこのように左右に2つというケースが多いのかもしれません。
この状態から2ヶ月程度で、ここまで成長します。
意外と早く感じます。
これならうまくすれば株分けで増やしていけそうですが、そうなるとますます置き場所の問題が私を苦しめることになるでしょう。
前も書いたけど…ビルベルギアはもっと中心に来ても良いような…
以前の記事でも書かせて頂いたかと思うのですが、私如き素人が育てているくらいですから近年の植物ブームでビルベルギアも十分市民権を得ていると思います。
しかし、アガベ、パキポディウムなどブームの震源地にいるような種とは水を開けられている気がしないでもありません。
葉は硬く、ロゼット状で、トゲもあるのですが…交配で作出された美麗種が多く、いささか華やかに過ぎるのかもしれません。
近年求められている「カッコいい植物」とは、あるいは少々隔たりがあるのかもしれません。
我が家のビルベルギア・ハレルヤは若干ボサボサになってしまっているのでアレですが、これからはもっと締まった、美しく格好良い株を育てていければと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。
エケベリア七福神と僕【冬の徒長と胴切りと子株と】
エケベリア七福神は、僕がエケベリアのことを全くわからず(今も碌にわかりませんが)、何が良いのか悪いのか区別がつかない頃に購入したのですが、なかなかどうして今もお気に入りの植物です。
でも、スパッと胴切りしたのは今回が初めてです。
エケベリア七福神とは
学名:Echeveria ‘Imbricata’
エケベリア・インブリカータ
和名:七福神
普及種でして、ホムセンでもどこでも売っているとまでは言いませんが、園芸店やネットで容易に手に入るかと思います。
成長期は春・秋型ということになろうかと思いますが、成長は多肉植物としては割に早い方かと感じます。
寒さにも比較的強く、根張りも良く、乾燥に強いため水やりも然程気を使うこともないので、育てやすいエケベリアなのかなと私自身感じています。
また、15cm程度まで大きくなり、子株も旺盛に出すので場合によっては群生するなど、そういった育て甲斐もあるエケベリアです。
美しい葉がロゼット状に展開するところが魅力的です。
僕とエケベリア七福神の出会い
七福神との出会いはわかりやすいですのでよく覚えています。
この書籍が発売され店頭に陳列されているのを見た時です。
「この美しい植物はなに?」というところが、七福神との出会いでした。
多肉植物の書籍の表紙を単独で飾るのも納得です。
それから事あるごとに店頭で七福神を探したのですが、その時は見当たらず、結局ネットで購入したのでした。
七福神は花も美しい
七福神は花も美しいです。
ハオルチアなどもそうですが、花芽がヒョロヒョロと伸びていき、どこまでいくのかと思ったら、「…え?あ、これで開花してるの?これで終わり?」みたいな、正直申し上げて観賞価値のあまり高くない花もあります。
その点、七福神の花は奥ゆかしく、私は十分観賞価値を感じるのです。
ただし、多肉植物は往々にしてそうですが、必ずしも毎年開花してくれるわけではありません。
我が家にはいわゆる親株が2株ありますが、昨年初めて1株開花、今年は開花せずでした。
七福神の越冬と徒長
七福神は比較的耐寒性が高いです。
私自身実験したことはないのですが、氷点下になって凍ったり霜が下りない限りは大丈夫なのではないかと思います。
しかし、安全なことを言えば、最低気温が10℃を下回る頃から室内管理に切り替えても良いかもしれません。
成長が鈍り、休眠しているものと認められれば水やりは控えることになります。
完全に切るか、あるいは月に1〜2回、葉にシワがよっているのが認められた場合など、少なめに与えれば結構かと思います。
しかしながら、私個人的には、むしろ越冬時は水やりよりも“徒長”のおそれに留意すべきと感じます。
成長が鈍っている割には、気付いたら上に伸び始め、葉は垂れるようになり、美しいロゼット状から、あの忌々しいスカート状になってしまうのです。
ホムセンで長く売れ残っている多肉植物のような形です。
これは、やはり冬場室内に置いたことによる日照不足が主な原因かと思います。
一応LEDライトの照明下に置いていたのですが、位置的に光量が足りなかったか、一方でこれまでの冬は大丈夫でしたので他の要素もあるのか、いずれにしましても、伸び始めると見る見る伸びていきました。
これを踏まえ、越冬時の屋外管理と屋内管理のリスクを比較しますと、余程極寒の日が続かない限りは、七福神の耐寒性からしましても、寒さにやられるリスクより、室内で徒長してしまうリスクの方が高い気がします。
私自身、来冬は極力屋外管理することと思います。
ロゼットは回復できるが、伸びた部分は戻らない
今春、屋外管理に切り替えましたところ、だらりと垂れていた葉は、ロゼット状に戻ってくれました。
いや、おそらく正確には新たな葉が十分な光量(太陽光)の下でロゼット状に展開してくれたものと思います。
しかし、当然ですが伸びた部分が縮んでいくことはありません。
この木立ちした状態も、もちろんそれはそれで良いのですが、やはりあくまでも鉢に収まり良く植わっていて欲しいと思ってしまうのです。
そこで、1株は“胴切り”を結構することにしました。
スパッといきます。
これで、下の子株はこのまま成長していってくれることと思います。
また、胴切りした親株上部は、後に発根してくれるものと思います。
胴切りした七福神を植え付ける
胴切りした株を発根させるのは、
・乾燥させ発根を待つ
・水耕栽培
・すぐ植えちゃう
といくつか方法があろうかと思います。
私の場合、
オキシベロンに半日浸ける
↓
2週間程乾燥
↓
植え付け
という方法にしました。
オキシベロン浸けの後、乾燥させていてもなかなか発根せず、葉にもシワがよってきましたので、植え付けてしまうことにしました。
鉢は「プレステラ105」にします。
その後、植え付けてから2週間程経過しましたが、枯れたりはしていないので、発根してくれているのかもしれません。
子株を残し、こうしてまたプレステラに植わっている姿を見ると、なんだか嬉しいです。
やはりお気に入りの植物です。
一方、根元の方はまだまだ子株が出そうな雰囲気です。
このまま群生するのか、こちらも楽しみです。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。
フィカス・ペティオラリスと僕【これも強剪定してみるとどうなる?】
大体、多肉植物の類いは成長が遅いですので、それが返って、毎日大して変わりもないのに「どこか成長しているのではないか」と舐めるように眺めたり、何かと手をかけたくなってしまいます。
その最たるものが、あるいは「強剪定」なのかもしれません。
フィカス・ペティオラリスとは
ご存知のとおり「フィカス」とは800種以上もあるというイチジク属の巨大グループです。
「ゴムの木」と呼ばれるようなTHEフィカスもあれば、例えば「ガジュマル」のような「これもフィカスなのか」というものまで様々です。
この「フィカス・ペティオラリス」も、一般的にはどちらかというと「これもフィカスなのか」の類いなのではないでしょうか。
「フィカス・ペティオラリス」は、メキシコ西部の乾燥地域の岩場などに自生しているそうです。
特徴は大きく膨らむ塊根部、ハート型の大きな葉、そして、やはり「赤い葉脈」ではないでしょうか。
他の普及種であるフィカスと比較しますと、販売されているのを見る機会はかなり少ないように思いますが、一方で、突如としてホームセンターなどでも販売されていることがあります。
かくいう私の株も、とあるホームセンターで購入したものです。
その他にも、普通のいわゆるショッピングセンターの1階によく入っているような花屋さんでも見かけたことがあります。
ただし、我々がコーデックスとして「フィカス・ペティオラリス」に望むような大きく膨らんだ塊根は、(他の多くの塊根植物と同様に)実生苗でないと形成せず、挿し木では太くなりにくいようです。
しかも、よく販売されているフィカス・ペティオラリスは「挿し木」によるものだと聞きます。
そういえば先述のショッピングセンターのものは、塊根部がまったく膨らんでおらず、いかにも「挿し木らしいヒョロっとした感じ」でした。
やはり太いフィカス・ペティオラリスがお望みであれば、購入時に根本をよくチェックするか、あるいは店員さんに確認しなければなりません。
強剪定してみる
「フィカス・ペティオラリス」は、やはりフィカスでして、「フィカス・ウンベラータ」等を思わせるような、(塊根部のサイズの割には)結構大きめの葉を展開します。
また、これは環境によりけりかとは思いますが、昨年の冬は室内管理していたところ、結局落葉しませんでした。
つまり、何がどうしたのかと申しますと、たかだか3号プラ鉢に収まっているだけのくせに、葉が一丁前に大きいこの「フィカス・ペティオラリス」を置く場所がなくなってしまったのでした。
まあ、強剪定自体は、一般論としまして塊根部を太くするために有効であると思われますので、あながち悪いこととは思えません。
よって、思い立ったらすぐに実行してしまいました。
あの大きな葉をつけていた状態から、小さく控えめな多肉植物になってしまいました。
強剪定をすること自体は、我が家でも「アデニア・グラウカ」の前例があるので、私自身割りに前向きでした。
一方で、私が少々調べたくらいでは「フィカス・ペティオラリス」の強剪定について言及している記事や書籍を目にすることがあまりできず、不安も感じながらの剪定となりました。
なお、実施したのは、成長期に入ったであろう春先のことでした。
しかしその心配は杞憂に終わり、剪定後2週間も待たずして新芽が次々と出てきました。
塊根部にもいくらか新芽が出てきたのですが、それでは思ったような形にならなそうでしたので、それらは摘んでしまいました。
上に伸びている芽だけ残します。
新芽を確認してからさらに2週間程度でこういった感じです。
いくつか小さな葉が展開され、「フィカス・ペティオラリス」らしい赤い葉脈が確認できるようになりました。
「こんな小さい時から赤いのか!」と感動を覚えました。
あとは、これからフォルムがどうなっていくのか、「本人のみぞ知る」ところです。
フィカス・ペティオラリスの育て方と水枯れ
ところで、成長期におきまして水やりのタイミングが適切でないと、いわゆる「水枯れ」のおそれがあると、どこかで目にしました。
特にそういった傾向があるのかどうか、私如きにはわかりかねるのですが、実際、我が家の「フィカス・ペティオラリス」は今季一時調子を崩しました。
水やりの頻度としましては、私の場合、1週間に1回の灌水を目安として判断しています。
水やりは天候によっても左右されますし、また私の場合公私のスケジュールにもかなり影響を受けます。
つまり、「水をやろうか迷うところだけど、今日やらないともう水をやる暇がないし…」みたいなことも往々にしてあり、植物の適切な管理というよりは、むしろこちら側の都合であることもあるのです。
話は逸れましたが、本当に水枯れが原因かどうかは判然としないものの、我が家の「フィカス・ペティオラリス」は事実として調子を崩しました。
そこで、「1週間に2回を目安」の水やりに変更しましたところ、息を吹き返し、むしろ調子を上げてきているように見えます。
水枯れしてしまったかなと思いましてから、2週間程度でここまで復活しました。
ただし、枯れてしまった葉は復活するわけではありません。
また、なんと言っても根腐れが恐いですので、水やり回数はまた減らしていくつもりでいます。
もう調子を崩すことのないよう、しっかりと様子を見ていこうと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。
ホヘンベルギア・レオポルドホルスティーと僕【これより格好良い植物ってあまりなくない?】
ホヘンベルギア、ビルベルギアなどをはじめとする「ブロメリア」ですが、格好良くてカラフルで、非常に魅力的な種が多く、世の中でもっと流行ったって良い気がします。
ブロメリアについて
ブロメリアとは、「パイナップル科」の植物の総称になります。
さらに、そのうちビルベルギア、ネオレゲリア、そして今回のホヘンベルギアなどは「タンクブロメリア」と呼ばれています。
壺型になっていて、中心部分の葉の間に、まるで壺のように水を貯めることができるのです。
原生地は主に中南米になります。
なお、私のブロメリアバイブルはこの本です。
種類も多く掲載されており勉強になりますし、写真も美しいです。
ブロメリアってもっと流行ったって良いのでは?
何かにつけてミーハーである私ですが、ホヘンベルギアは私自身が好きだから育てているのであって、 別にもっと流行って欲しいとかそんな感情は持ち合わせていません。
まして私如き一趣味人が、そのようなことを申し上げる立場にございません。
しかしながら、近年のアガベやコーデックス類の流行から考えますと、ブロメリア人気は少々水を開けられているような気がしないでもありません。
特にホヘンベルギアやビルベルギアなんて、葉も硬くてトゲトゲで、成長は遅いながらも葉はあくまで重なり合うように順次展開し、そのワイルドな魅力はアガベにも負けていないものと思います。
ではなぜなんとなく水を開けられている気がしないでもないのかというところですが、強いて言えば、近年求められるような、いわゆる「男らしい植物」というニーズに照らしますと、いささか華やかに過ぎるのでしょうか。
上の「ビルベルギア・ダースベイダー」などは文句なしに美しい植物であることは言わずもがなですが、ゴリゴリのアガベなどと比較すると、ちょっとオシャレに過ぎるのかもしれません。
ホヘンベルギア・レオポルドホルスティーと僕
華やかな種の多いブロメリアですが、それでもこの「ホヘンベルギア・レオポルドホルスティー(Hohenbergia leopoldo-horstii)」は「格好良い植物」と言ってよいかと思います。
我が家の株はまだまだ小さい株ですが、すでにタンクブロメリアらしい壺型の姿になっています。
葉は見た目のイメージよりも硬くしっかりしており、刺々しいです。
そしてこの中心部に水を貯めているのが「タンクブロメリア」たる所以なのです。
成長期はざっと春〜秋ということになりますが、比較的耐寒性は高いものと思われます。
我が家では、置き場所の問題もあり、厳冬期になるまでは結構屋外に出したり室内に入れたり、行ったり来たりしていました。
意識としては、最低気温が一桁以下になる時はさすがに外に出さないようにしていたかな、という感じです。
従いまして、気温一桁の結構寒い日でも屋外に置いていた日が度々あったように思いますが、成長はしないものの、概ね問題なく耐えてくれていました。
我が家ではどうしても、室内で日照条件が良い場所を確保することが難しく、そんな慌ただしいことを強いられるのですが、室内に良い置き場所があるのであれば、最低気温が10℃を下回る頃から室内に取り込めば安心かなというところかと感じます。
なお、水やりについては、何せ水を貯めることができますのでそこまで厳密にする必要がないのかと思います。
むしろ、自分で水をストックしてくれているくらいですから、あげ過ぎないように要注意かと思います。
私の場合、概ね1週間に1回あげています。
壺内に注ぎ足すように、また、数回に1回は中の水が入れ替わるくらいあげます。
根の方はどれだけ水を吸っているのかわかりませんが、水やりの時は用土にも水をあげます。
冬場は1ヶ月に1回程度、気が向いたら壺内に水を若干注ぎ足していました。
むしろ完全断水の方が良いのかもわかりませんが、室内に置いてあれば常時20℃以上ありましたので、水は切らずにおりました。
ホヘンベルギア・レオポルドホルスティーを日光に当てると
今回記事を作成するにあたり、久々にまだ緑色だったころのホヘンベルギア・レオポルドホルスティーの画像を見たのですが、正直なところ「緑色の頃は、これはこれで良かったなー」と思ってしまいました。
しかしながら、本来ホヘンベルギア・レオポルドホルスティーは日光を浴び「深紫(こきむらさき)」とも言うべき色になる植物です。
また、私が愛読するBRUTUS特別編集 合本 新・珍奇植物 (MAGAZINE HOUSE MOOK)に自生地の写真が掲載されていましたが、木陰の薄暗い場所に着生するような感じでなく、周りに何も無いような、思いっきり直射日光が当たるような場所に自生していました。
もちろんそんな写真だけでは判断できませんが、書籍やインターネットで諸先輩方の情報を見るに、やはり日光は好きそうな様子です。
先述のとおり、我が家での越冬における日照条件は、決して常に良好というわけではありませんでした。
完全外管理に移行しましたのは、アガベやパキポディウム等よりは先行しており、3月下旬頃だったかと思います。
それまでは上記の写真のような緑色だったホヘンベルギア・レオポルドホルスティーでしたが、結論から申し上げますと、2ヶ月余りでガラリと色が変わりました。
こちらです。
見事に黒ずみました。
ここまでガラリと変わってくれれば潔いというものです。
何も知らない妻には、「本当にこれで合ってるの?」的なことを聞かれ、私も一瞬不安になりましたが、これで良いはず…です。
やっとホヘンベルギア・レオポルドホルスティーらしくなってくれたはずです。
本当は少しだけ「あの緑の状態もきれいだったなー…」と思わなくもないのですが、やはりこうでなくてはならないのではないでしょうか。
また、屋外管理にしてから、4月下旬頃には成長に気付くくらい動きだしてくれました。
ただその後、妻が「引っ掛かった」とのことであろうことか鉢をひっくり返してしまい、図らずして植え替えをすることになったのですが、思った程根を張っておりませんでした。
成長してくれているので、現時点では心配してはいないのですが、早々に、旺盛に根を伸ばすタイプではないかもしれません。
ということで、アガベやコーデックス類の人気に引き離されていると思わなくもないブロメリアですが、そうは言っても「ホヘンベルギア・レオポルドホルスティー」より格好良い植物ってそうそう無いのではないでしょうか。
我が家の株については、もっと立派になってますます格好良くなるよう大事に育てていきたいと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。