カブトムシ標本製作-付節欠け修復〜完成へ(まさか自分の人生でカブトムシの足をくっるける時が来るとは…)【2018夏採集個体2】
この記事では、昨夏採集したカブトムシの標本を製作したことについて記述させていただきます。
はじめに
私はカブクワの飼育のみならず、採集に関しましても素人なのですが、昨夏、なんとか自宅近くで子どもたちと一緒にカブトムシを採集できないかと考え、一応これには成功したという経緯がございました。
そして、子どもたちの分としてカブトムシ2頭を持ち帰りまして飼育していたのですが、いずれも秋頃に掛けて亡くなってしまいました。
この内1頭について、すでに標本を製作しまして、先日当ブログで記事にさせていただきました。
今回はもう1頭の方の標本製作になります。
付節欠けがひどい
今回のカブトムシは、前回のものよりやや大きめの個体になります。
大した大きさではありませんが、我が家では十分立派でして、国産カブトムシの格好良さを改めて感じることができる個体です。
こちらの個体は、比較的長生きしてくれまして、11月中まで生存してくれていました。
長生きしてくれるのは非常にありがたかったのですが、長生きすればするほど、やはり付節欠けが増えていきました。
そして、マット交換の際には、取れた付節を誤って捨ててしまわないよう、極力回収して保管していました。
ここまでの作業について
当該個体が亡くなりましてから、いつもどおり、
酢酸エチル浸け
↓
お湯浸け
↓
展足
と進めまして、これまで乾燥中でした。
いつも言うのですが、乾燥は別に長くしてもまずいことはなかろうかと思いますので、ついつい放置しがちになってしまいます。
決して忘れていたわけではないのですが、他にやらなければならないことがあると、ついつい標本作業は後回しになってしまいます。
当ブログをお読みくださっている奇特な方々も、さすがに私が付節欠けのカブトムシを乾燥中であることを覚えていらっしゃる方は皆無かと思います。
ということで、ここまで3ヶ月位乾燥させていたかと思います。
付節の修復
今回付節の修復には、よく先輩方が使用されておられる木工用ボンドを使用したいと思います。
木工用ボンドについては、そもそも問題なく接着しますし、あとは乾燥すると透明になり目立たなくなるところが有効かと思います。
もし他にもっといいものがございましたら、是非ご教示頂ければ大変ありがたいです。
今回取れてしまっていましたのは、左中肢、左右下肢になります。
又、左右下肢にあっては付節欠けした上に、付節自体も分離してしまっていました。
なお、この修復作業は、展足と同時進行といいますか、ある程度展足作業に合わせて接着しながらやった方がいいのかもしれません。
今回の私のように乾燥しきってから付節を接着しますと、「いざ接着してみたら、結構ズレてたな〜」なんて思っても後の祭りで、修正するのは困難かと思います。
私の場合、再度軟化からやり直す気力も残っていません。
ですから、今回の作業をもしご覧になってくださった方は、素人がやったこととして参考程度にお考え頂ければ幸いです。
まずは先に、付節そのものを修復します。
私の苦手な細かい作業になり、ピンセット複数本必須です。
付節そのものを修復しましたら、標本個体に接着します。
私は素人ですので、たまにこういう瞬間に我にかえることがあります。
「まさか自分の人生で、カブトムシの足をくっつける時が来るとは…」と。
そのようなことを精神状態になりながらも、なんとかそれぞれの付節を接着しました。
そして完成へ…
今回も標本箱として使用しますのは、100均(ダイソー)で購入の標本箱になります。
先日この標本箱についてもまとめさせていただきました。
土台も前回同様に、白色バックにします。
これは前回同様の理由で、子どもにあげるためのものですので標本らしいバックが良いかなという思いと、片方だけ色を変えたらあっちが良いこっちが良いとケンカになりそうな気がしたことも理由になります。
なお、今回もカブトムシに刺す昆虫針は3号のものを使用しました。
これより細い針は、前回の小さめのカブトムシでも厳しそうだと思いましたが、今回はもっと厳しそうです。
3号では当然問題はありませんでした。
今回この100均標本箱を使うに際してもう1つ問題がありまして、前回よりもやや大型の個体ということで、標本箱に収めるには高さがかなり厳しくなってしまいました。
いつもはよく発泡スチロール板を土台にして背景を貼り付けるなどしているのですが、今回は発泡スチロール板では厚すぎるということになりましたので、段ボールを土台にしました。
それでも標本箱の天井とは1mmも隙間がありません。
今回は背景の下に乾燥剤や防虫剤を隠すのは難しそうです。
もっと頭角を下げてマウントすべきでした。
さあ蓋は閉まるか…
閉まった〜!
なんとか標本箱に収まりましたので(もうほぼほぼ蓋と角が接触していますが…)完成です。
しかしやはり付節を接着してみると展足がズレています。
最後に
案の定いざ付節を接着してから「うわ〜展足ズレてたな〜」と思うことになったのですが、もう今回はこんなところにしておきます。
今後また同様のケースになった場合のための勉強になりました。
今回カブトムシの標本を製作しまして改めて感じたのは、先述させていただきましたが、国産カブトムシの格好良さです。
そして標本としてのレベルや価値は低いですが、昨夏子どもたちと初めてカブトムシ採集に行った証として、私にとっては意味ある標本となりました。
来夏も子どもたちと採集に行く機会が持てて、また立派な個体を採集できたらいいなと、そう思わせてくれる標本です。
でも本当は、それはそれとして、自分単独で家族に気を使うことなくがっつり採集に行きたいかな…。
最後に何枚か撮影した画像を添付させていただきます。
iPhoneでの撮影です。
今度時間があって気が向けば、改めて一眼レフで撮影させていただきたいと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。