【訃報】パプキン♀の死去について【標本製作-展足と展翅】
この記事では、現在飼育しているパプキン幼虫の種親である♀が死去したことと、標本とするため展足・展翅を実施したことについて記述させて頂きます。
はじめに
我が家では現在少しだけですがパプキンことパプアキンイロクワガタの幼虫を飼育しております。
先日の記事で触れさせていただいたのですが、この幼虫の種親である♀が亡くなってしまいました。
残念です。
この個体について
我が家では私の管理力不足から昨夏頃から色々と不調が続いておりまして、期待していたパプキンが産卵しないまま☆になってしまうなど、パプキン飼育も思うようにいっていない状況がありました。
そこで、酒に弱い私ですが、酒の勢いがあったのか無かったのか、補強してしまったのが今回の個体でした。
残してくれた子孫
前述や過去記事のとおり、パプキンブリードにも苦しんでいるところだったのですが、この個体は『15個』の卵を産卵してくれた、救世主でした。
この頃は卵の1個もない、何も入っていない産卵セットを、当然産卵してくれているかわからないわけですから慎重に割り出しするのですが、いつも何も入っていない産卵セットを丁寧に掘っていくことに脱力感を感じていた頃でした(現在も割とそうですが)。
ですから、この♀で組んだ産卵セットを割り出しして最初の1個目の卵を見つけた時には嬉しかったのもありますし、「やっと産んでくれた」とホッとしたものでした。
この子孫たちですが、これまた私の管理力不足で15個あったはずの卵でしたが、孵化を確認して幼虫飼育に入れたのは5頭だけでした。
その後は、やはり幼虫が5頭では心許ないと思い、再度産卵セットを組んでこの♀を投入しておりました。
しかしこの時は残念ながら産卵は『0』。
これ以上の産卵を一旦諦めていたのでした。
思えば再度産卵セットを組んだ辺りでは、♀は結構弱っていたのかもしれません。
産卵セットを解体して普通のケースで飼育していたところ、段々弱ってきた様子となり、間もなく死んでしまいました。
なお♂について
なお伴侶の♂については、すでに亡くなってしまっておりまして、かつて記事にさせて頂きました。
初めての展翅標本にした個体です。
Instagramでフォローさせて頂いている「ぽんぐ (@c.sycophanta) • Instagram photos and videos」さんの教えを請いました。
上手な方とは天と地の差がありますが、とりあえず完成させることはできました。
♀も展翅標本に
飼育個体の極めて少ない私も、さすがに飼育個体全てをご紹介させていただいているわけではありませんし、標本にしているわけでもありません。
しかし今回の個体は我が家のパプキンブリードにおけるメサイアでありますし、♂の展翅標本と並べるのも面白いかと思い、こちらの♀も展翅標本にしてみることにしました。
いつも通り、
酢酸エチル浸け
お湯浸け
で展足開始します。
翅を広げつつ展足します。
何とかここまできました。
完成するまでわからない
展翅するとどうしても、私のような素人でも昆虫針の使用本数が多くなってきます。
しかも翅を広げている都合上、針にも角度がついていますので、自分でも展足が上手くいっているのか判断がつき難いです。
しかし、ブログ記事にさせて頂いておいて何ですが、所詮は個人的に楽しむための標本ですので、もうそれなりになっているものと信じて終えることにします。
パプキン♀への謝辞
ということで、このパプキンは乾燥体制に入りました。
パプキンは小型ですので、乾燥にそう時間は掛からないと思うのですが、また作業時間が確保できた時にディスプレイして完成させたいと思います。
上記のとおり、このパプキン♀には、ブリードが不調なところ無事産卵してもらい、本当に感謝しています。
どの程度の仕上がりになるかわかりませんが、完成の暁には伴侶と並べてみようと思います。
又、この子孫たちは、申し訳ないことに私の管理力不足で現在どれだけ生存してくれているのか不安も残るのですが、菌床飼育中のところ、間もなく交換を実施しようと考えています。
こちらも大事に飼育しまして、なんとか繋げていければと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。