チプカシ『MQ−24』カスタマイズfor昆虫採集【今年はこの腕時計をして昆虫採集に行こう】
この記事では、チプカシことチープカシオの文字盤を当ブログオリジナルのものにカスタマイズしたことについて記述させて頂きます。
はじめに
以前SNSの方では少しだけ触れさせて頂いたことがあるのですが、私は『チプカシ』が好きでして、ざっと20本近く持っています。
今回ふと思い立ちまして、しょうもないのですが文字盤をオリジナルのものにしてみました。
文字盤の下部に『オオクワガタのシルエット』がワンポイントとして入っておりまして、さり気なく虫屋であることをアピールしつつ、昆虫採集に行く際に着用すればモチベーションを高めてくれるという寸法です。
今回記事はいつにも増して自己満足記事になります。
あと一応お断りさせて頂くのですが、私は時計のことに関して何の知識も技術もございませんのでお見苦しいかと思いますが、ご了承頂ければ幸いです。
まず『チプカシ』とは
チプカシとは先にも触れましたが、『チープカシオ』の略称になりまして、一時期Instagramなどでもちょっとしたブームがありましたので、私がご説明するまでもなくご存知の方も多いことと思います。
私は元々G-SHOCKが好きなcasio党でしたので(但しG-SHOCKはあまり所有していません)、チプカシにも魅了されてしまいました。
チプカシの魅力についてはまたの機会があればご紹介させて頂くこととしまして、当記事では一言で言い表しますと、やはり『安価なのに高性能で様々な機種がある』ということになるかと思います。
本当に1,000円とか2,000円で色々な種類を選ぶことができますし、その機種ごとに性能やデザインの魅力があります。
性能に関しましては、数年前に確かイギリスにおきまして、自宅の庭で紛失したチプカシを20年振りに泥塗れの状態で発見したところ、時計は動いており、かつ7分しかズレていなかったという逸話があります(本当かは知りませんし、違ったらすみません)。
確かに私自身も海に行く時も山に行く時も使っていますが、壊れたことはありません。
その信頼感に加え、むしろ『万が一壊れてしまっても仕方がない、安価だから』という安心感も加わり、そういう意味では最強の時計であると感じています。
ちなみにチプカシを購入する時は雑貨屋さんやサブカルチャーショップのような、チプカシ を定価で販売しているような所で購入してはいけません。
買うならホムセンかネット、あるいは取り扱いがあれば家電量販店です。
『MQ−24』を使うことについて
Instagram等でチプカシ人気に火がついた際、いくつか特に人気があった機種の内1つが、今回使用する『MQ-24』になります。
この機種はシンプルで無駄がなくそれでいて見やすいというハイセンスなデザインが魅力です。
強いて言えばデイト機能があったら便利なのかもしれませんが、それが無いことがむしろ潔いデザインとも言えます(ちなみにデザイン少し変わりますがデイト機能がある類似機種もあります)。
あとはもちろん『実売900円台』の価格も魅力です。
「定価¥2,900+税」等とパッケージに書いてありますが、チプカシの定価はあってないようなものです。
今回さすがに私も文字盤を変えるためだけに分解を思い立ったわけでなく、ちょうど使っていたMQ-24の電池が切れていましたので、電池交換を兼ねて作業しようと思い立ったのでした。
当然うまくいくかわかりませんでしたので、当初は「やっぱりまずは100均の腕時計でやってみようかな…」とも考えました。
しかし今回のコンセプトの1つであります『昆虫採集に行く時につける腕時計』を意識しますと、やはり信頼のチプカシをベースにしたいと思いました。
先述のとおり私自身、チプカシが海でも山でも使えることを実証済みですし、MQ-24の場合でも『日常生活防水』であることも嬉しいところです。
あとは最悪失敗しても損害は1,000円以下ですので、チプカシでやってみることにしました。
なお、おそらく他の機種でも難易度が変わらないものがあるかと思うのですが、やはり昆虫採集(野外活動)ならゴムバンドのモデルが良いかと思いましたし、あとはデイト機能がある機種ですと、(分解したことがないのでわかりませんが)きっとムーブメントが複雑になって、分解して元に戻すことができるか自信がありませんでしたので、この機種を選ぶこととしました。
チプカシ『MQ−24』カスタマイズfor昆虫採集
ということで、私の悪い癖がでまして前置きが長くなってしまいました。
誠に申し訳ございません。
今回作業工程について簡単に写真をアップさせて頂きますが、これらの写真だけでは作業の詳細はわからないと思います。
この記事では何か殊更レクチャーをしようというわけではなく、個人的に楽しんだことを記事にさせて頂いたに過ぎませんので、この程度とさせて頂いております。
いらっしゃらないと思いますが、チプカシ好きな方で「同様のことをしてみたいのでJBに聞きたいことがある」という方が万が一いらっしゃいましたら、当ブログお問い合わせフォームか、SNSのDMでお問い合わせ頂ければということでご了承頂ければ幸いです。
※ 念のため申し上げておくのですが、今回の作業は専門性はありませんので、私のように時計の知識や技術が全くない者を含め誰でもできる程度のものです。
しかし一方で必ずしも「簡単」というわけでなく、精密ドライバーとピンセットによるそれなりの慎重な作業を要するものでして、いらっしゃらないと思いますが万が一同様の作業をなさるという方がいらっしゃいましたら自己責任でお願い致します。
文字盤の作成
そもそも今回使用する文字盤ですが、使えそうな素材画像を用意しまして、今回も当ブログのロゴ等を作成する際に使用した『Canva』を使用しました。
文字盤デザインは人それぞれの好みということになりますので、制作過程に関しては割愛させて頂きます。
ちなみに今回の私自身のコンセプトについてだけ触れさせて頂きますと、先述のとおりさり気なくクワガタ好きであることを主張するデザインです。
又、読みにくいですがブログ名なども入れています。
実は今回採用しなかった別の案では、もっとオオクワガタのシルエットを極端に大きくしたものもあるのですが、今回はまずこの程度に主張にしてみようと思います。
今回の文字盤は、しょうもなくて申し訳ないのですが、PDF化してセブンイレブンのネットプリントでプリントアウトした紙製ものになります。
紙製ですのでよく見るとショボいのですが、一方で厚みのあるものですと最後に裏蓋が閉まらなくなってしまうと思います。
なお、少なくとも『MQ-24』ではということになりますが、文字盤のサイズは『28mm程度』でしたので、それに合わせてカットしています。
裏蓋取り外し〜竜頭取り外し
「生活防水」でありながら、裏蓋はビス留めなどはありません。
隙間にマイナスドライバーを差し込めば容易に外すことができます。
ムーブメントが見えました。
プラスチックの枠も、上に引っ張るだけで外せます。
ちなみに電池交換も同様の手順でできます。
電池交換でしたらここで電池を交換して作業終了です。
なお電池は『SR626』です。
そして3ヶ所ビスを外します。
これが小さくて、精密ドライバーで回した後にピンセットで摘まないとどこかに飛んで行ってしまいます。
さらに部品を外します。
これらはビス留めされていません。
ここまでくれば、竜頭を引き抜くことができます。
竜頭が刺さっている先の部品がこれまた小さくて、ビス同様紛失のおそれがあります。
それにしても、文字通り素人目に見ましても、チプカシのムーブメントは安価な時計とは思えないレベルです。
「さすがだな」となぜか嬉しくなります。
文字盤取り外し〜針取り外し
竜頭を引き抜きますと、文字盤を(ムーブメントごと)外すことができます。
そして針を外すのですが、ここがちょっと簡単にいかず手こずってしまいました。
結論から申しますと、ピンセットでくいくいと引っ張って外しました。
上から「秒針→長針→短針」の順に重なっていまして、外してみるとわかるのですが、秒針の結合部分に突起がありまして、秒針で蓋をしている感じです。
針を外しましたら、いよいよ文字盤設置です。
しょうもないことに、元の文字盤に直接糊付けです。
竜頭を刺す関係で、文字盤の角度は調整できませんので、貼り付ける段階で極力真っ直ぐ貼らなければなりません。
復元する
バラバラになった部品を見ますと、「これ元に戻せるのか…?」と不安になります。
作業工程は画像やムービーで収めておくのが無難と考えます。
又、この程度の作業なら時間も短いですし、記憶にある間にサッサと復元してしまった方が良さそうです。
ということで、ほぼ分解した時の逆の手順で復元します。
ここまできまして、電池をはめますと、ちゃんと針が動いているか確認できることとなります。
針が動いていましてホッとしました。
あとは裏蓋をはめて作業終了です。
そして完成へ
文字盤には紙1枚貼っただけですので、さほど厚みは増しておらず、裏蓋は無事締まりました。
裏蓋をはめて完成品を見てみます。
よく見ますと文字盤の印刷物感が半端ないです。
又、アルファベットで入れたブログ名なども潰れてしまっています。
この辺りは、本来何度もプリントアウトして調整すべきところですが、セブンイレブンのネットプリントで1枚60円もしましたので、ケチって試作することができませんでした。
しかし収めて風防越しに見ますと、ぱっと見はそう悪くありません。
購入時の箱に収めてみます。
もうギャグですね。
最後に
今回も長々と書いてしまい申し訳ございませんでした。
以前名刺を作った時や、言ってしまえばクワリウムを作っている時なんかもそうですが、せっせと作業している最中にふと「一体何を作っているんだろう…?」と我に帰ることもあります。
しかしながら、総じて今回も個人的に楽しむことができました。
もし気が向いたら違う機種や違うデザインでまた作ってみたいです。
少なくともデジタルのモデルを1つ作りたいとは思います。
気が向いたら。
昆虫が好きなことをさり気なく主張するこの腕時計をして、昆虫採集に行ける時を楽しみにしています。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。