ヘラヘラ♂が蛹化しているようだ【ヘラクレスオオカブト幼虫飼育2019】
この記事では、我が家で飼育しておりますヘラヘラことヘラクレスオオカブトの幼虫がどうやら蛹化したようであることについて記述させて頂きます。
はじめに
我が家ではごく小規模の飼育スペースにおきまして1ペアだけ、幼虫で購入したヘラクレスオオカブトがおります。
『ヘラクレスオオカブト』は、僕が子どもの頃は図鑑で見るだけ(だったんだと思います)の憧れの種だったわけですが、ご承知のとおり現代におきましては成虫でも幼虫でも購入しようと思えばいつでも、いくつかの方法で購入することができます。
質や値段、信頼度などはそれぞれ別としましても、入手はできる、ということです。
そんな現代におきまして、ヘラクレスオオカブトを私も購入してしまうという、私自身厳に慎むようにしていた増種をしてしまったのでした。
当然ですが成虫で購入するよりも幼虫で購入する方がかなり安価で、ざっくり言うとゼロひとつ違うという価格で購入しました。
幼虫で購入したことによって、『幼虫飼育』という楽しみが生まれた一方、羽化まで漕ぎ着けることができるかすらわからないということになります。
私がヘラクレスオオカブトの幼虫を購入しましたのは、もちろん自分自身の子ども時代の憧れということもありますが、専ら我が子達に見せることが目的になります。
ですから、「幼虫がいることを言っておいて、羽化前に死なせてしまったらどうしよう…」という思いで、子ども達には(というか妻にも)我が家にヘラクレスオオカブト幼虫がいることが未だ言い出せていません。
そんなヘラクレスオオカブト♂ですが、どうやら蛹化したものと見られます。
これまでの飼育状況概要
・ 2018.4孵化
・ 購入後2018.10にマット交換
・ 初回交換時♂76g
・ マットはカブト1番
・ ケースはそれぞれ1200ccのクリアボトル
・ 2019.1交換時デジケース(3.5L)に移行
交換時体重57g
・ 2019.3マット交換
交換時体重57g
・ 2019.5蛹化したものと見られる ← New!
一体どんな小さな成虫になるのか
前述や過去記事のとおり、私の管理力不足から幼虫の体重激減がありまして、到底ヘラクレスオオカブトの幼虫とは思えない程の小ささとなっており、いくらサイズを求めていない私としてもいささか寂しい飼育となってしまいました。
我が家の極小飼育スペース、極小簡易温室でどのように羽化まで持っていこうかと不安に思っていたくらいだったのですが、幸か不幸かこのケースでもなんら問題のないサイズと言えそうです。
原因は、これが世に言う拒食なのか…簡易温室内の温度が均一でなかった(低い箇所があった?)のか、今となってはわかりませんが、勉強が必要です。
とは言え、私は『1に完品、2にサイズ』ですので、『とにかく生育してくれれば』との思いで飼育を続けてきましたところ、最近ふと様子を見てみますと、どうやら蛹化しているようでした。
非常にわかりにくい写真をアイキャッチ画像にしたり集中線をつけたりして申し訳ございません。
これにつきましては、以前♀の蛹化や羽化について記事にさせて頂いた頃に、こちらのデジケースの様子も見ていたのですが、『もしかしたら蛹室かな』と思っていましたので、そろそろ蛹化しているかもしれないという思いも持っておりました。
少し様子を見ておりましてもピクリとも動かないのですが、色合いからするとまだ生存はしているように感じます。
掘ってみたくて仕方がない
私は以前オオクワガタ飼育におきましても、蛹化した個体をわざわざ掘り出し、人工蛹室にて羽化を見届けました。
これははっきり言いましてほぼほぼ好奇心からで、勉強のためであります。
パプキンでも何度も人工蛹室を用いましたが、それで感じましたのは、やはり特に問題がないのであれば、大抵の場合は幼虫が自分で作った蛹室の方が安全なのだろうということです。
しかし、今回のヘラクレスオオカブトにつきましても、かなり掘り出してみたい衝動に駆られています。
羽化を見届けたいという興味本位と、ヘラクレスオオカブトの場合、狭いケースで蛹化しますと『角曲がり』の危険性が認められるからです。
ですが、すでに蛹化してしまっており、角が曲がるのであればすでに曲がってしまっているものと思われますし、そもそもこの小さい(と思われる)サイズでそんなことを気にする必要があるの?ということで自分に言い聞かせまして今回は掘り出しは自重したいと思っています。
今のところは。
日本に流通している個体は、そのすべてが繁殖個体となる
ところで、最早我々にとって身近とも言える昆虫となったヘラクレスオオカブトですが、カブクワ飼育をするまで知らなかったと申しますか、そもそも深く考えたことがなかった事実がありまして、それが 『日本に流通している個体は、そのすべてが繁殖個体となる』ということです。
なおこちらでは、私自身知識もなく勉強不足でありますので、原名亜種ヘラクレス・ヘラクレス(ヘラクレス D. h. hercules (Linnaeus, 1758))のことについてのみ、少しだけ触れさせていただきます。もし誤りなどがございましたらご指摘頂ければ幸いです。直ちに訂正させて頂きます。
カブクワ飼育をするまでワイルドだとかブリード品だとか、輸入が解禁になっているとか国から持ち出し禁止になっているとか、恥ずかしながら深く考えたことがありませんでした。
又、そもそもこのような世界最強の昆虫が普通に生息している環境ってどんななの、とふと考えてしまいます。
ヘラヘラの生態等につきまして、図鑑ですとかBE-KUWAなども拝読しましたが、ここではWikipediaから一部引用させて頂きます。
カリブ海に浮かぶ小アンティル諸島のうち、グアドループ諸島西部のバス・テール島、ドミニカ島に生息する。(中略)バス・テール島中部のVernouというデータの標本個体を多く見かけるが、島内の広範囲に生息しているものとみられる。(中略)現地を調査した、山内英二によれば、いずれの産地でも1年中にわたって観察できるが、7月から9月頃に発生のピークを迎えるという。(中略)2000年初頭、奈良県内の昆虫販売業者により、多数の生体が輸入されたが、入荷当初は「カリブ産」として流通しており、グアドループ産か、ドミニカ島産かは分けられていなかった。その後、産地が区分された上で販売されるようになったが、2017年現在流通している個体は、グアドループ産が主流で、ドミニカ島産は少なくなってきている。(中略)グアドループ島(バス・テール島)のVernouでは普通種ではあるが、2016年現在、この島のものは保護生物に指定され、採集及び島外への持ち出しが禁止されている。そのため、日本に流通している個体は、そのすべてが繁殖個体となる。
(引用元:Wikipedia)
ということです。
日本国内だけでもこれだけ飼育、ブリードされていて、飼育下も含めた絶滅というのはほとんど考えられない状況かと思いますが、やはり現地では『種の保全』という意味合いで必要性があるということかと思われます。
それにしましても我々の身近な森のようなところにヘラクレスオオカブトがいる状況ってどんななのでしょうか。
憧れるような環境ではありますが、一方で私のような素人からするとあれほど巨大なカブトムシが飛び回っていたらビビってしまう気もします。
ラコステの絶滅危惧種ポロシャツが欲しかった
『種の保全』で思い出したことがあります。
最近ラコステの物で欲しいポロシャツがあったのですが、購入できませんでした。
ラコステの通常ラインではなくて、『Lacoste-save-our-species』ということで、10種類の絶滅危惧種をかたどったワッペンが付けられたものです。
つまり胸のワニが別の動物になっているんですね。
オンラインのものは販売開始からあっという間に売り切れていましたし、店頭の物は現実的に購入しに行くことができないので、諦めることにします(というか通常のものよりかなり高く2万円以上していましたので予算的にも困難を極めました)。
それにしましても、『絶滅危惧種』とか『種の保全』とか、恥ずかしながらカブクワ飼育を始めるまでは真剣に考えたことがありませんでした。
そういうフレーズがあり、世界のどこかにはそういった事実があるということとしか自分の中には存在していませんでした。
今、自分が何かできるようになったかというとそういうわけではないのですが、カブクワ飼育をするようになって生き物の生態やそういった側面にも気が向くようになり、自然のことも少しは考えるようになりました。
すぐには何かできなくても、そういった考えを持つこと、意識を向けるようになることも無意味ではないと思いますし、子ども達には何事にも全体を捉えた正しい認識というものを持って欲しいです。
ということで、また夜な夜な書いていましたらやはり最後はよくわからないことに話が及んでしまいました。
本当に申し訳ございませんでした。
ヘラクレスオオカブト飼育につきましては、焦らず、安全第一で進めていきたいと思っています。
もし今後ブログで触れることがありませんでしたら、『良くない結果になりショックを受けて触れるのを控えているのだ』とお察し頂ければ幸いです。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。