何故だかわからないけどグリーンパプキンを標本にしたらブルーパプキンになった【こんなものですか?】
この記事では、グリーンのパプキンを標本にしたら何故かブルーのパプキンになったことについて記述させて頂きます。
はじめに
我が家では極めて小規模なクワガタのブリードをしておりまして、2年間ほどいくらかパプキンことパプアキンイロクワガタをブリードしていました。
その関係上、素人ながらにパプキンの標本につきましてはこれまでちょこちょこと製作して参りました。
そんな中、我が家にいた明らかにグリーンのパプキンが亡くなり、標本にしたのですが、乾燥させたところどこからどう見てもブルーのパプキンになってしまいました。
もしかしたら熱心にパプキンの標本を製作されていらっしゃる方からすれば、「そんなこと普通にあるけど、今更何なの?」と思われるのかもしれませんしわかりませんが、こんなこともあるものだということでご了承頂ければ幸いです。
今回の個体
以前当ブログにおきまして小規模クワリウムを製作したことについて記事にさせて頂きました。
この時当該クワリウムに入っていたのが今回の個体でして、実はすでに(我が家の貴重な生体であったにもかかわらず)亡くなってしまい、きれいなグリーンだったこともあり標本にすることとしました。
標本製作方法
標本製作につきましてはいつも通りでして、
・ 酢酸エチル(100均除光液)浸け
↓
・ お湯で軟化
↓
・ 展足
↓
・ 乾燥
となります。
何故だかわからないけどグリーンがブルーになった
私は全然大した数の標本も製作していないにもかかわらず、展足して乾燥体制に入りますとついつい放置しがちです。
それで、もうすっかり乾燥した状態のところ様子を見ましたところ、グリーンであったはずのパプキンが、ブルーになっていたのです。
正直なところ自分自身でもわからなくなってしまい、「あれ?こんな個体いたっけ?」となってしまいました。
写真ではわかりにくいですが、むしろ鮮やかなグリーンだった個体が、生前これだけのブルーであったなら胸を張って「うちのパプキンはブルーだ」と張り切ってブリードしていたであろうというような体色になっていました。
私もパプキンを飼育していた者の端くれとして、ブルー個体に憧れを持ち、「ブルー血統」などと呼ばれる個体もブリードしていました。
しかしあのグリーンはそれはそれで標本として残したいという思いも持っていましたので、複雑です。
確かにグリーンパプキンとブルーパプキンは近縁
確かにグリーンパプキンとブルーパプキンは近縁でして、ブルー個体をブリードで作出するためには、種親♂としてブルー、又はモスグリーンの個体が必要と言われています。
又、ブルー系統の体色が固定化されますと、生まれてくる♂はブルーかモスグリーンが多くなるようです。
パプキンをはじめ構造色は複雑に構成されていますので、私のような素人には詳しいことはわかりかねるのですが、ブルー系統の体色には両方の色の要素が絡み合っているものと思われます。
ネットでは、グリーンのパプキンに水を掛けたり油分を塗るとブルーに見える旨の情報も目にしたことがあり、某オークション等で実物を見ずに購入するに際しての注意喚起がなされるなどしています。
最後に
今回、標本にするとこんなに変わることがあるのだなと思って記事にさせて頂きました。
しかしながら体色のことよりも、大した数もいないのにこの状態で放置されていることが問題です。
やっと酷暑が終わりつつありますので(恥ずかしながら私の飼育部屋にはエアコンがない)、近々中に作業時間を確保して、他の標本も含めまして完成させたいと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。