苔リウム・プロジェクト(KP)①【2020年正月は、100均ガラスボトルで苔リウムに挑戦する】
この記事では、初めての苔リウムに挑戦してみたことについて記述させて頂きます。
はじめに
改めまして、あけましておめでとうございます。
当ブログをお読みくださる奇特な皆様方におかれましては、素晴らしい年明けとなったことと存じます。
本年も奇特な皆様が御健勝で御多幸でありますよう、心からお祈り申し上げます。
私ことJBにつきましては、今年は巡り合わせが良く大型連休となりました。
かと言って、旅行するわけでもなく、自宅を大掃除するなどして心機一転するわけでなく、いっそ何か散財するわけでなく、到底有意義とは言い難い年末年始となってしまいました。
いつも思うのですが、私のような自堕落な人間はある程度制限された環境でないとなかなか行動を起こせません。
私自身、結婚したり子どもが生まれてから始めた趣味も多く、「何故もっと早く、独身の頃から(あるいは子どもが生まれる前から)この趣味を始めなかったのか」と悔やむことが多々あるのですが、これは結婚したり子どもが生まれたことによって自分の時間が制限されたことでやっと行動を起こしたに過ぎないという気がするのです。
時間がある時は何もせず、時間が制限されて初めて重い腰を上げ、「時間がない、時間がない」と騒ぎ立てるのです。
それならせめてブログの方でも、できることなら“書き溜め”したいくらいだったのですが、年末年始とはなかなかどうしてそうもいかないもので、1つもストックすることができませんでした。
しかしながら、それは私が元々普段から書き溜めストックする手法で当ブログを作成していないので仕方がないのかもしれません。
2020年正月は、100均ガラスボトルで苔リウムに挑戦する
さて、事実上新年1発目の記事ということで、平素記事のストックをしない私でもどのような記事にしようか迷いました。
本来当ブログの主軸である(と考えている)クワガタ・カブトムシに関することが望ましいと思ったのですが、ここは敢えて本年の新たな試みである『苔リウム』についての記事にさせて頂きたく思います。
ご了承頂ければ幸いです。
なお苔リウムに関しましては、「苔テラリウム」や「苔ボトル」等と呼ばれ、正しい名称については勉強不足のため私もわかりかねますので、当ブログでは苔リウムと呼称させて頂きます。
私が苔リウムに興味を持った経緯についてあらかじめ少しだけ触れさせて頂きますと、きっかけは早1年以上前のことで、『クワリウム』製作について色々お調べしている時でした。
クワリウム製作の構想(というほど大層なものではないのですが)を練っている時、フェイクグリーンなどでは自然を表現しきれるとは思えず(私の簡素なクワリウムでは尚更のことです)、苔リウムならそれが可能なのではないかなどと考えていたのです。
結局クワリウムに苔を導入することはありませんでしたが、苔リウムに対する興味だけは残っていたのでした。
苔リウムとは
苔リウムの定義や、その魅力などにつきましては当ブログ如きで語ることではございませんので、簡単に触れさせて頂きます。
まず苔リウムとはということですが、飾ること(観賞すること)を目的として小型容器内で苔を育成することを総称しているかと思います。
よって、観葉植物を飾ることと同様に、自分の目の届くところでグリーンを楽しむことができるところにまず魅力があると思います。
それに加えまして、いささか語弊があるかもしれませんが私個人としましては、まるで森の一部や庭園の一部が手元にあるような、まるでミニチュアのジオラマやプラモデルを作るような楽しみを感じます。
このあたりは、あるいはネイチャーアクアリウムと通ずるところがあると思うのですが、苔リウムは水や生体を用いないという違いがあります。
また、我が家のように環境(光や温度など)が整っていない状況ですとアクアリウム(水草)は色々とハードルがありますが、苔ですとそのハードルはかなり低くなることと思います。
苔リウムのことをお調べする
私は良くも悪くも、何事も形から入ってしまうタイプでして、あらかじめ知識を先行させようとするきらいがあります。
そう申し上げると一見良いことに感じるのですが、結局最終的には見切り発車してしまったり、調べた挙句に手を出さなかったりするので自分自身に辟易しています。
そんな私ですから苔リウムについても色々と事前にお調べしていまして、まずネット上で行き着きましたのは、『苔とメダカ』さんのブログでした。
苔に対する造詣が深く、様々な苔を扱う豊かな苔リウムは、見ているだけで勉強になりますし、自分も挑戦したい気持ちになってしまいます。
あとは書籍を何冊か読みましたが、私が主に参考にさせて頂きましたのは下記3冊です。
まずこちらの『部屋で楽しむ 小さな苔の森』については、本屋さんで「NHK『あさイチ』著者出演で大反響!」という帯がついていたので思わず手に取ってしまったのですが、私的には最もシンプルでわかりやすかったです。
次にこちらの『「苔ボトル」育てる楽しむ癒しのコケ図鑑』ですが、結構この本をお読みになって苔リウムを始められたという方も多いのではないかと思います。
こちらもわかりやすく、色々なパターンのボトルの作り方が掲載されていますので非常に参考になります。
これ1冊あれば初めてから応用まで対応してくれそうです。
最後に『ときめくコケ図鑑』ですが、私は情報量は別としまして、この『ときめく〜』シリーズは結構好きでして、そのジャンルの楽しさみたいなものがざっと掴める感じがします。
こちらの書籍はあくまで苔の種類とその特徴や魅力が書かれているもので、苔リウムのことは触れられていません。
しかし、苔の魅力には最も触れられるような気がします。
100均ガラスボトルで苔リウムに挑戦する
2020年1発目の記事も前置きが長く、「今年もJBは相変わらずだな」と辟易されたことと思います。
大変申し訳ございません。
それでは、初めての苔リウムですので、まずは簡単なものを気負わず製作してみたいと思います。
容器について
タイトルにも触れさせて頂きましたが、容器は100均のものを用います。
今回はダイソーで購入のこちらです。
木製でゴムパッキンのついた蓋がある、ガラス製のキャニスターです。
ダイソーでは高級な200円商品ですが、その分ガラスが薄く見栄えが良いです。
容量は330mlとなっています。
なおパッキンつきの蓋についてですが、お調べした限りですと、あるいは密閉性があり過ぎるようです。
確かにこれだと空気が入れ替わることはなさそうです。
この辺りはまた様子を見たいと思います。
用土について
本来ここは考え所で、苔を育成なさっている方それぞれに拘りがあるところかと思います。
目にしたところでは、
など良さそうだなと思っていたのですが、前記の『「苔ボトル」育てる楽しむ癒しのコケ図鑑』なんかでは樹皮培養土1本でいっていますし、私もまずはソイル 1本でいってみようかと思います。
そして今回使用しますのは、アクアリウム 用のソイル …と言うと聞こえが良いのですが、つまり我が家のメダカ飼育で使用しているソイル を流用することとします。
苔について
肝心の、今回使用する苔ですが、いずれも山手にある公園の道端や、その奥地にあるちょっとした林道のような所の片隅から採取してきたものになります。
私如き素人では同定が正確ではないのですが、今回使用しますのは、
・ホソバオキナゴケ
・シノブゴケ
・スナゴケ
と思われます。
いずれの苔も、私の初めての苔リウムに使用する程度ですので、現地の片隅から必要最低限だけ失敬して参りました。
トリミングと水洗い
栽培されたものではありませんので、当然土やその他のものが付着しているものと思われますので、古い仮根はトリミングした上、水洗いします。
トリミングしてみると、思った以上にボトルに入れられる量は少なくなった気がします(もちろん今回は十分ですが)。
ちなみに上の画像の最上段の苔は書籍を見ても同定できませんでした。
ボトルに投入
今回は3個のボトルを投入します。
・石とホソバオキナゴケとシノブゴケの寄せ植え
・ホソバオキナゴケのみ
・スナゴケのみ
となります。
まずソイル 投入です。
苔を植えられて、水分さえキープできれば然程量は必要無いものと思います。
ソイル に注水します。
水差し等があると便利かと思います。
苔はピンセットで植えます。
トリミング、洗浄した苔をピンセットで摘める程度の束にしまして、繰り返し植えていきます。
あと私は個人的にボトルアクアリウムを作る際にも使っているのですが、木製の菜箸も使用します。
菜箸ですと高さのある容器でも入りますし、ソイル から引き抜く際に「先に1本抜いて、もう1本で苔(水草)が抜けないように押さえる」ということができるので便利な気がするのです。
こうして少しずつ植えていきます。
そして完成へ…
石+ホソバオキナゴケ+シノブゴケ
まず1つ目が完成です。
石がこれまた自宅前で拾ったものになります。
正真正銘初めて作った苔リウムとなりましたが、石のお陰で苔を植える面積が少ないので、あっという間に完成しました。
石を用いた苔リウムのデザインは、正直勉強不足のためまだよくわかりませんので、今後学んでいきたいと思います。
ホソバオキナゴケ
むしろこちらがイメージ通りになりませんでした。
私のイメージではもっとこんもりした感じになる予定だったのですが、なかなかどうして、こんなものです。
しかしながら、何も考えずに一種だけ植えた割には全然気に入っています。
スナゴケ
こちらも並べただけですので、とりあえずこんなものかなと思いますが、十分見応えがあります。
なお、スナゴケの方がホソバオキナゴケなどよりも乾燥気味を好むようでしたので、その辺りも様子を見たいと思います。
最後に
今回初めての苔リウム製作でしたが、思った以上に満足しています。
それは今回の出来栄えそのものと言うよりは、今後も楽しむことのできそうな趣味だという可能性に対するところが大きいです。
実際この苔リウムを製作する前後からというもの、外出をした際も道端を見る目が全く変わってしまいました。
新たな苔との出会いを求めているのです。
これが夏場になったら、外を出歩くだけで昆虫を探し、苔に目が行き、どうなってしまうのかわかりませんが、これまでと見える景色が変わったと言っても過言ではございません。
ちなみに石を投入した苔リウムにつきましては、私の実家に居住する祖母にプレゼントしたところ大変喜ばれました。
これからも私の108つの趣味の1つとして楽しんでいけたらと思います。
ただし、祖母は喜んでくれましたが、私の部屋に置かれた苔を見て妻はさぞ訝しんでいるものと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。