ダンゴムシを苔リウム風のケースで飼育してみる【Stayhome-Enjoyhome】
この記事では、自宅前のガーデニングスペースで採集したダンゴムシを苔リウム風のケースで飼育してみることについて記述させて頂きます。
ダンゴムシを自宅前から持ってくるだけの話で恐縮なのですが、下記の理由から夏休みの宿題の自由研究なんかで観察しても面白いのかなとは思いますし、今回はゴールデンウィーク限定企画だったとでも思って大目に見て頂ければ幸いです。
はじめに
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言につき、私も多くの日本国民と同様、外出自粛を遂行しているところです(令和2年5月現在)。
また、例年の休めたり休めなかったりするゴールデンウィークと違い、今年は長期休暇となっています。
我々大人は緊急事態宣言が出ていようがいまいが、テレワークやリモートワークをしていようが職場に出勤していようが、正しい情報に応じた正しい行動をとり、社会的責任を果たして感染拡大を防止するだけです。
しかし子ども達は気の毒です。
学校はずっと休業で、勉強と言えば自学自習だけです。
まだまだ幼い子ども達には酷な話です。
私自身も子どもと一緒に調べものをしたり、勉強を見てあげたりするのですが、子どもがわからないところがあったり集中していないとついついイライラしてしまう自分に本当に心底辟易しているところです。
そんな子どもの宿題の内、理科の宿題に「もし外に出ることがあったら春の植物や生き物を観察してみよう」的なものがあります。
外出自粛要請の域を出ない程度の散歩や運動時のことを想定しているのだと解釈していますが、この宿題でおあつらえ向きだったのが「我が家の自宅敷地内に生息するダンゴムシ」でした。
いつもの如く前置きが酷く長くなってしまったのですが、外出自粛と子どもの宿題をきっかけに私自身も「ダンゴムシでも飼ってみたらおもしろいかなと思った」というのが、今回の記事の趣旨です。
ご了承頂ければ幸いです。
ダンゴムシ(オカダンゴムシ)について
ダンゴムシの存在は、私自身知っていました。
言うまでもなく。
当ブログをお読みくださる奇特な皆様方もダンゴムシのことはご存知かと思います。
しかしながら、今回子どもの宿題を兼ね、恥ずかしながら初めてダンゴムシのことを図鑑で調べました。
まず一般的に我々が「ダンゴムシ」と呼んでいるのは、「オカダンゴムシ」という種類のようです。
せっかくの機会ですので、我が家にいくつかある昆虫図鑑などからお調べしたことについて触れさせて頂きます。
お詳しい方にすれば取るに足らないことですが、ご了承頂ければ幸いです。
まず、今し方『昆虫図鑑』と申し上げましたが、「ダンゴムシが昆虫ではない」ということは皆様ご承知のことと思います。
めっちゃ足ありますからね。
なお足の数については『7対(14本)』あります。
ただし、節足動物の仲間ということで、よく昆虫図鑑では昆虫とともに、クモやムカデ、ヤスデなどと一緒に掲載されています。
その他、ダンゴムシについての記載を簡記しますと、
・甲殻綱ワラジムシ目オカダンゴムシ科
・体長10〜14mm
・生息地:日本全土
・危険が迫ると丸くなる
ということです。
また、日本のダンゴムシの他、「ゼブラダンゴムシ」「モンテネグロダンゴムシ」などの海外のダンゴムシがペットショップで販売されており、飼育されている方もいらっしゃいます。
あとは、同じオカダンゴムシでもいわゆる「アルビノ」の個体も広く出回っています。
ダンゴムシは「益虫」か「害虫」か
ダンゴムシは雑食性で「土壌動物」の一種だそうで、落ち葉などを食べて分解し、土に還してくれる働きをする生き物です。
土壌動物(どじょうどうぶつ)
土壌動物とは土壌中に生活する動物の総称。土壌に依存して生活している。
大きいものではモグラやミミズ等が穴を掘って生活しており、中型のものには落ち葉や土の間に生活する昆虫やダニなど、小さなものでは落ち葉表面の水に生活する原生動物などが含まれる。
地上の生態系では、植物の生産物は、生きているうちに消費されるものが必ずしも多くなく、植物遺体の形で堆積してゆくものがかなりの量に達する。従って、生きている植物を食べる草食動物から続く食物連鎖ではなく、植物遺体を消費する生物から始まる、腐生食物連鎖の比重が大きい。従って、落ち葉を分解する働きをしている土壌動物の占める役割は大きなものである。地上の大型動物や鳥であっても、土壌動物を餌として利用するものが少なくない。
(引用:Wikipedia)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E5%A3%8C%E5%8B%95%E7%89%A9
こういった生物が生物の営みには必要不可欠であることは言うまでもありません。
ではスケールを地球規模からかなり小さくして我が家のガーデニングスペースに落としますが、こちらも同様のメリットがあるはずです。
しかし、ダンゴムシが益虫かというと必ずしもそうではありません。
ダンゴムシは雑食なので、ガーデニングという側面から見ますと、せっかく植えた花の根なども食い荒らしてしまう恐れなどもあり、「害虫」と見なしている方も少なくないようです。
【ダンゴムシ飼育用】苔リウム風ケースについて
いつもよりさらに前置きが長くなってしまい申し訳ございませんでした。
仰々しく項目にさせて頂きましたが、
100均のケースに
↓
腐葉土を入れて
↓
苔と落ち葉をセッティングして
↓
ダンゴムシを投入する
というだけのことになります。
当ブログにおきまして記事にさせて頂いたことがあるのですが、私は煩悩の数と同じだけ108つの広く浅い趣味を有しておりまして、その中でもとりわけ浅い趣味の1つに「苔リウム」があります。
それで苔が手元に少しだけありましたので、ダンゴムシ飼育に使ってみれば見た目にも面白いのではないかと思いついたのでした。
しかし私如き素人が思いつくことは当然先人達がすでに実施されているものです。
ググればダンゴムシの飼育に関する情報や、苔を使用されているものまで出てきますので、ご覧頂ければと思います。
それでは、まずマットですが、ヘラクレスオオカブトの幼虫飼育に際して余った「カブト1番」を使います。
いささか贅沢ですが、ほんの少量ですので。
苔は以前採集してケースに入れてあったものを使います。
「スナゴケ」の一種かと思います。
ケースは100均(セリア)で購入した「プッシュポット」という商品を仕様します。
どんなサイズのどんなケースでも良いかと思いますが、蓋も透明の方が観察しやすいかなと思ったためです。
なお、ダンゴムシはつるつるした壁を登ることができないので、極端な話蓋は不要です。
こちらのケースにマットを投入します。
さらに落ち葉を投入します。
ダンゴムシは湿った環境を好みますので、霧吹きでマットと落ち葉を湿らせておきます。
さらに苔を設置しまして、完成です。
長い前置きが信じられないほど、一瞬で完成しました。
苔リウム風と言えば苔リウム風にはなった気がします。
ただし、先述させて頂きましたとおりダンゴムシは雑食性になりますので、今回セッティングした落ち葉だけでなく、マットや苔も食べてしまいレイアウトが破壊されてしまうおそれがあります。
しかし今回のものはそんな気負って作った飼育セットでもありませんし、それならそうでダンゴムシの好きにしてもらえばと思っています。
そしてダンゴムシ投入へ…
それでは、自宅敷地内のダンゴムシを苔リウム風ケースに投入したいと思います。
ガーデニングスペースの草木をちょっとめくれば大量に出てきます(改めて見ると幾分多すぎる気は少なからずします)。
一目でダンゴムシ一家を発見しましたので、今回はこの一家にご協力頂きます。
今回はケースが小さいですし、なんだか容易に繁殖しそうな気がするので、あまり多すぎない程度にしておきます。
それでは投入してみます。
すぐに全部の個体がマットや苔の下に潜ってしまい見えなくなるのではないかということを危惧していたのですが、意外とウロウロしてくれています。
眺めていると意外と楽しいです。
また、メンテナンスフリーとまでは言いませんが、この環境なら湿度を保てば特に交換やメンテナンスをすることはないのではないかと思っています。
夏休みの宿題の自由研究などで、「ダンゴムシが落ち葉を食べて、土に分解する様を観察する」ということであれば、シャレーのような視認性の良いものに落ち葉だけを入れて観察すべきです。
私の持っている図鑑の1つには「シャレーに18匹のダンゴムシと落ち葉4枚を入れたところ1週間で分解した」様子が掲載されていましたので、比較的容易に観察できるものと思います。
でも室内で眺める分には、今回のような苔リウム風ケースもありかなと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。