JB の ワイドアンドシャロー

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植物、クワガタ、マラソン、登山など趣味について綴るブログです。

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アデニア・グラウカと僕【失敗を乗り越え…強剪定する楽しみ】

 私は、「アデニア・グラウカ」というコーデックス(塊根植物)が好きです。

 見た目も好きなんですが、私にとってアデニア・グラウカの楽しさは「強剪定」にあります。

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 アデニア・グラウカとは

 アデニア・グラウカは、南アフリカ原産のトケイソウ科の塊根植物です。

 和名を「幻蝶かずら」といいます。

 つるがよく伸びる植物で、葉の形が蝶のように見えなくもありませんので、その辺りからこの美しい和名が命名されているのかもしれません。

 そして、ルックスにおける最大の特徴は、塊根部がグリーンとホワイトのツートーンカラーになっていることかと思います。

 

 そんなアデニア・グラウカですが、なかなかどうして植物として安価とは言えませんが、魅力的なコーデックスの1つとして、決して不当に高価というわけではありません。

 3,000〜4,000円も出せば結構立派な株が買えたりして、この辺りはパキポディウムグラキリスなどよりはやや優しいと言えます。

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 もちろん、私もこうしたある程度立派なアデニア・グラウカを育てたいという思いを持ち合わせています。

 しかし、この植物ではもっと挑戦してみたいことがあるのです。

「強剪定」で立派に育てたい

 アデニア・グラウカは「強剪定」に適していることが知られています。

 

 「剪定」とは、普通は余分な枝葉を切り落として、本体の成長を助長する作業のことを言いますが、「強剪定」とは、もっと強く、太い枝や、あるいは茎そのものを剪定することを言います。

 アデニア・グラウカは強剪定に耐え、新たに芽を出す強さがあることで、強剪定により株を大きく育てたり、自分の好きな樹形を追い求めたりすることができるのです。

最初の失敗で心が折れる

 私はアデニア・グラウカの生育に一度失敗しております。

 と言っても、おそらく強剪定そのものの失敗でなく、水やりの失敗かと思うのですが、大変恐縮ですが一応触れておきます。

 

 初めて購入したグラウカです。

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 強剪定に憧れていた私にとってお誂え向きな株が園芸店に売られており、即購入しました。

 

 塊根は小さく、コーデックスとしては未熟ですが、育て甲斐がありそうです。
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 植え替えからしばらく様子を見た後、憧れの強剪定を実施しました。

 将来コーデックスらしい樹形になって欲しかったこともあり、結構根元まで攻めます。
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 本来、強剪定だからといって必ずしもここまで攻めなければならないわけではないかと思います。

 

 この時はまだ暖かい時期でしたので、剪定から2週間程度で新芽が出てきました。
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 しかも4つ出てきています。
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 四方から出てきたのは計算外でしたが、私は勢いのある生育に嬉々としていました。

 

 しかし、ある日あろうことか塊根部が白くなっていることに気付きました。
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 「これはまさか根腐れしているのか!?」と背筋に冷たいものを感じましたが、かと言って直ちに掘り返すのも躊躇われ、その日は植え替えを見送りました。

 しかしすでに手遅れだったらしく、間もなく手で触っても柔らかくなり、間もなく枯れてしまいました。

 一目見て枯れているとわかる状態です。

 申し訳ないことをしてしまい、心が痛みます。
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 若干話が逸れますが、大切に育てている植物を突如として失うとしたら、やはりこのパターンです。

 この時は、たまたま水やりをした日の後、雨天が続き、雨が当たる場所に置いてあったことで水分過多になったことが原因と思われます。

 偏に私の管理不足で、天候を見て適切な場所に移すべきでした。

 

 しかしここでだけ、本音を言わせていただきますと少々水が多かったくらいで枯れちゃうって酷くないですか?

強剪定にリベンジ

 楽しみにしていたアデニア・グラウカが枯れてしまい、私の心は深く傷つきました。

 しばらくは買い直すこともできずにいました。

 

 それでも、次に園芸店で売っているのを見かけた時、やはり再度アデニア・グラウカで強剪定に挑戦したい自分がいました。

 正直なところ、その間にも、冒頭に画像を載せた株など、立派な株が売っているところには何度か出くわしていましたが、強剪定したさに購入せずにいたのでした。

 

 気付いた時には、自宅の置き場所が無いことや妻からの批判も忘れ、購入してしまっていました。
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 冬になりますと、落葉しました。

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 塊根部は小さいですが、前回同様、剪定のし甲斐があるというものです。

 

アデニア・グラウカの強剪定の時期と芽吹きまで

 アデニア・グラウカの強剪定の時期についてですが、ネット等で先輩方の教えを拝見しますと、2〜3月、休眠から動き出す前が適しているということです。

 一方、こういう気候によりけりな部分は、地域によって誤差がありますので難しいところです。

 私では、早めに剪定してしまい、春の芽吹きに備えたいという思いから、結局2月下旬に決行しました。

 

 今回も根元まで攻めます。
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 そこからというもの、待てど暮らせど新芽は出ませんでした。

 まあ真冬に剪定しているので当然ですが、動き出すまでは、「攻め過ぎたことで、もしかして枯れてしまうのでは…」という不安に駆られました。

 

 そして、強剪定から2ヶ月近く経った4月中旬、遂に動き出したのを確認することができました。

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 大変安堵しました。

 動き出してしまえば、新芽自体の成長は割に早く感じます。

 概ね2週間でこの程度です。

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 葉も可愛い形状をしています。
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 今回は4つとはいきませんが、2つの芽吹きがありました。
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 メインとサブという感じで、2つとも良い位置から出てくれた気がします。

 

 また、肝心の塊根部もほんの少しだけ、ほんの気持ちだけ太くなった気がしないでもありません。

 

 一度は敗北を味わったアデニア・グラウカの強剪定ですが、ここまでは無事成長してくれています。

 このまま長い付き合いになってくれることを祈っています。

 

※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。

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