JB の ワイドアンドシャロー

JB の ワイドアンドシャロー

植物、クワガタ、マラソン、登山など趣味について綴るブログです。

MENU

フィカス・ペティオラリスと僕【これも強剪定してみるとどうなる?】

 大体、多肉植物の類いは成長が遅いですので、それが返って、毎日大して変わりもないのに「どこか成長しているのではないか」と舐めるように眺めたり、何かと手をかけたくなってしまいます。

 その最たるものが、あるいは「強剪定」なのかもしれません。

f:id:jbwideandshallow:20210715221145p:image

 

フィカス・ペティオラリスとは

 ご存知のとおり「フィカス」とは800種以上もあるというイチジク属の巨大グループです。

 「ゴムの木」と呼ばれるようなTHEフィカスもあれば、例えば「ガジュマル」のような「これもフィカスなのか」というものまで様々です。

 

 この「フィカス・ペティオラリス」も、一般的にはどちらかというと「これもフィカスなのか」の類いなのではないでしょうか。

f:id:jbwideandshallow:20210610165327j:image

 「フィカス・ペティオラリス」は、メキシコ西部の乾燥地域の岩場などに自生しているそうです。

 特徴は大きく膨らむ塊根部、ハート型の大きな葉、そして、やはり「赤い葉脈」ではないでしょうか。
f:id:jbwideandshallow:20210610165340j:image
f:id:jbwideandshallow:20210715221601j:image

 他の普及種であるフィカスと比較しますと、販売されているのを見る機会はかなり少ないように思いますが、一方で、突如としてホームセンターなどでも販売されていることがあります。

 かくいう私の株も、とあるホームセンターで購入したものです。

 

 その他にも、普通のいわゆるショッピングセンターの1階によく入っているような花屋さんでも見かけたことがあります。

 

 ただし、我々がコーデックスとして「フィカス・ペティオラリス」に望むような大きく膨らんだ塊根は、(他の多くの塊根植物と同様に)実生苗でないと形成せず、挿し木では太くなりにくいようです。

 しかも、よく販売されているフィカス・ペティオラリスは「挿し木」によるものだと聞きます。

 そういえば先述のショッピングセンターのものは、塊根部がまったく膨らんでおらず、いかにも「挿し木らしいヒョロっとした感じ」でした。

 やはり太いフィカス・ペティオラリスがお望みであれば、購入時に根本をよくチェックするか、あるいは店員さんに確認しなければなりません。

 

強剪定してみる

 「フィカス・ペティオラリス」は、やはりフィカスでして、「フィカス・ウンベラータ」等を思わせるような、(塊根部のサイズの割には)結構大きめの葉を展開します。

 

 また、これは環境によりけりかとは思いますが、昨年の冬は室内管理していたところ、結局落葉しませんでした。

 

 つまり、何がどうしたのかと申しますと、たかだか3号プラ鉢に収まっているだけのくせに、葉が一丁前に大きいこの「フィカス・ペティオラリス」を置く場所がなくなってしまったのでした。

 

 まあ、強剪定自体は、一般論としまして塊根部を太くするために有効であると思われますので、あながち悪いこととは思えません。

 よって、思い立ったらすぐに実行してしまいました。

 あの大きな葉をつけていた状態から、小さく控えめな多肉植物になってしまいました。
f:id:jbwideandshallow:20210610165323j:image

 強剪定をすること自体は、我が家でも「アデニア・グラウカ」の前例があるので、私自身割りに前向きでした。

 一方で、私が少々調べたくらいでは「フィカス・ペティオラリス」の強剪定について言及している記事や書籍を目にすることがあまりできず、不安も感じながらの剪定となりました。

 なお、実施したのは、成長期に入ったであろう春先のことでした。

 

 しかしその心配は杞憂に終わり、剪定後2週間も待たずして新芽が次々と出てきました。
f:id:jbwideandshallow:20210610165320j:image

 塊根部にもいくらか新芽が出てきたのですが、それでは思ったような形にならなそうでしたので、それらは摘んでしまいました。

 上に伸びている芽だけ残します。

 

 新芽を確認してからさらに2週間程度でこういった感じです。
f:id:jbwideandshallow:20210610165344j:image

 いくつか小さな葉が展開され、「フィカス・ペティオラリス」らしい赤い葉脈が確認できるようになりました。

f:id:jbwideandshallow:20210610165331j:image

 「こんな小さい時から赤いのか!」と感動を覚えました。
f:id:jbwideandshallow:20210610165334j:image

 あとは、これからフォルムがどうなっていくのか、「本人のみぞ知る」ところです。

フィカス・ペティオラリスの育て方と水枯れ

 ところで、成長期におきまして水やりのタイミングが適切でないと、いわゆる「水枯れ」のおそれがあると、どこかで目にしました。

 特にそういった傾向があるのかどうか、私如きにはわかりかねるのですが、実際、我が家の「フィカス・ペティオラリス」は今季一時調子を崩しました。

 

 水やりの頻度としましては、私の場合、1週間に1回の灌水を目安として判断しています。

 水やりは天候によっても左右されますし、また私の場合公私のスケジュールにもかなり影響を受けます。

 つまり、「水をやろうか迷うところだけど、今日やらないともう水をやる暇がないし…」みたいなことも往々にしてあり、植物の適切な管理というよりは、むしろこちら側の都合であることもあるのです。

 

 話は逸れましたが、本当に水枯れが原因かどうかは判然としないものの、我が家の「フィカス・ペティオラリス」は事実として調子を崩しました。

 そこで、「1週間に2回を目安」の水やりに変更しましたところ、息を吹き返し、むしろ調子を上げてきているように見えます。

 水枯れしてしまったかなと思いましてから、2週間程度でここまで復活しました。

f:id:jbwideandshallow:20210715222345j:image

 ただし、枯れてしまった葉は復活するわけではありません。

 また、なんと言っても根腐れが恐いですので、水やり回数はまた減らしていくつもりでいます。

 

 もう調子を崩すことのないよう、しっかりと様子を見ていこうと思います。

 

 

※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。

フォローする