JB の ワイドアンドシャロー

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植物、クワガタ、マラソン、登山など趣味について綴るブログです。

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プレクトランサス・エルンスティーと僕【アロマティカス的にもコーデックスとしても楽しめる良き植物】

 プレクトランサス属の中でも「エルンスティー」は塊根部分ができ、コーデックスとしても楽しめる珍しい植物です。

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「アロマティカス」って人気があるのですね

 我が家には、特にどうということはないのですが、「アロマティカス」が2株あります。

 葉を触ると、ハーブのように良い香りがすることに惹かれ、何年か前に購入したのでした。

 気に入っているのですが、冬場は自室に取り込むスペースもないので、余程氷点下や積雪の恐れがない限りは屋外で越冬しています。

 やはり少なくともおよそ5度を下回ったら屋外越冬は難しいかなという種ですので、そうすると冬に調子を崩しては、春から盛り返すということを繰り返しており、なかなか美しくは育っていません。

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 逆に言えば、そのようないい加減な管理でも枯れることまではなく、毎年楽しませてくれる強健種であるとも感じます。

 

 こちらの写真は、たまたま立ち寄った園芸店で見かけたアロマティカスですが、大切に育てれば結構大型化するようです。

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 このアロマティカスですが、育てていらっしゃる方も多いのではないかと思います。

 結構人気があるらしく、ホムセンなどでも販売されているだけでなく、今年は私が平素から行っている園芸店では、「お客様からのお問い合わせにより入荷しました」という案内を2店舗で目にしました。

 

 アロマティカスの学名は、「プレクトランサス・アンボイニクス(Plectranthus amboinicus)」です。

 前置きが長くなりましたが、今回の「プレクトランサス・エルンスティー」はアロマティカスの仲間です。

「プレクトランサス・エルンスティー」とは

 「プレクトランサス・エルンスティー」は、南アフリカ原産の、「シソ科プレクトランサス属」の多年草です。

 「プレクトランサス」とは一口に言いましても、約200~350種類あるそうです。

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 夏型の植物で比較的暑さにも寒さにも強いとされており、育てていても実際強いのだろうとは思うのですが、意外と秋になると他の仲間たちそっちのけで真っ先に落葉したりしています。

 やはり余裕があれば最低気温が10度を下回った辺りから室内に取り込むことを検討した方がよさそうにも感じるところです。

 

 葉は柔らかく、やや多肉質な印象です。

 ハーブの仲間であるシソ科であり、先述のとおりアロマティカスなどの仲間ですので、同様に葉に触ると香りがします。

 アロマティカスほどは強く、スッキリとはしていない感じでしょうか。

 

 花は、青紫色の小さな花を咲かせます。

 シソ科らしい花で、小動物の頭を思わせるような形です。

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 そして、この種の最大の特徴としましては、塊根部を形成するコーデックスだということです。

 ハーブらしさとコーデックスの2つの楽しみ方を味わえる、おもしろい植物です。

安くて楽しめるコーデックスを求めて

 私は細々と園芸を楽しんでおり、「パキポディウムグラキリス」などの塊根植物(コーデックス)もごく小規模に嗜んでいます。

 ただし、いずれも小さな株ばかりです。

 なぜなら、ご存じのとおり大きな輸入株は非常に高額なのです。

 また、猫の額に犬小屋を建てたような我が家では充分な置き場所がありませんから、大型の植物を収集するのは適していません。

 

 昨今の植物ブームの陰で、私のような方は多いと思います。

 それはそれで、もちろん良いのです。

 自分が納得できる植物、自分が好きな植物を愛でることができればそれで良いのです。

 

 一方で、やはりより良いコーデックスは育てたい…。

 そうなってきますと、「何か自分でも買えて、楽しめる植物はないかなー」という探求が始まるのです。

 貧乏暇なし、です。

 

 そうして私が行き着いた植物の1つが、「プレクトランサス・エルンスティー」です。

 

アロマティカス的にもコーデックスとしても楽しめる良き植物

 先述のとおり、「プレクトランサス・エルンスティー」は、アロマティカス的に、あるいはハーブ的に楽しめると同時に、塊根部を形成するコーデックスでもあります。 
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 何か安価で楽しめるコーデックスはないものかとインターネット上で調べていましたところ、たまたまこの植物に行き着いたのでした。

 もちろん、この種でも塊根部が大きい、より一層コーデックスらしい株は高額なのかもしれませんが、そういったとんでもない株は目にしたことがありません。

 昨今流行のコーデックスと比較するとという意味では、安価かなと思います。

 数百円〜2,000円台で私が所有しているレベルまでの一般的な株は購入できるものと思います。

 

 一方で、さほど珍しい希少種というわけではないとは思うのですが、いつでもどこでも売っているというわけではありません。

 プレクトランサス属の種類という意味では稀に園芸店で見かけるのですが、プレクトランサス・エルンスティーそのものは、私自身は未だ見かけたことがありません。

 もし購入の意思がおありでしたら、見つけたら即買いということで良さそうです。

 

 購入に際して一応確認の必要がある要素が、「実生」か「挿し木」かということです。

 プレクトランサス・エルンスティーは比較的挿し木で増やすのが容易らしく、ネット上で出回っている株の多くも挿し木によるものと見受けられます(というか実生などほとんど見ないでしょうか)。

 一般的にはコーデックスは実生の方が塊根部が太りやすいとは思いますが、ただ、プレクトランサス・エルンスティーの場合、挿し木でも比較的太りやすい種だということは目にしたことがあります(私自身この種の挿し木をしたことがないので実感はわかりません)。

 

 さて、プレクトランサス・エルンスティーのコーデックスとしての実力ですが、アロマティカスの仲間とは思えないほど、結構太く、思いの外コーデックスらしくなってくれます(我が家にはそういった立派な株がまだありませんので、大変恐縮ですが検索してみてください)。

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 ご覧のとおり、花も葉もいかにもシソ科、いかにもプレクトランサスです。f:id:jbwideandshallow:20211031061545j:image

 花は、よく見ると色合いも良く、なかなかかわいらしい見た目です。
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 コーデックスの花と思えば十分鑑賞価値があります。
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 「趣味の園芸」でも「プレクトランサス」が紹介されていましたが、そういういわゆる「プレクトランサス」よりも花も葉も優しげでハーブらしく、愛着が湧きます。

 

 春から秋に掛けては、このように結構葉が生い茂りますので、本当はもっと剪定した方が一般的に塊根部が太りやすいだろうと思いますし、何より見栄えも良いと思います。

 少なくともアロマティカスよりは積極的に剪定した方が美しいと言えそうです。

 

 花は秋まではしつこく咲いたりしますが、晩秋には花も葉も落ち始めます。

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 葉が落ちると、我が家の株も塊根部が見えるようになりました。

 今シーズン、少しは大きくなったでしょうか。

 持ち主である私の感覚としては、碌に大きくなった気がしません。
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 ハーブよろしく、枝葉は割に旺盛に伸ばすのですが、さすがに肝心の塊根部の成長まで早いということではなさそうです。

 やはり、もっと積極的に剪定すべきかと思います。

 

 それでも、手軽にハーブ的にも、コーデックス的にも楽しめる植物はちょっと他にはありません。

 私のように、お高いコーデックスが買えなくてお困りの皆様、プレクトランサス・エルンスティーはいかがでしょうか。

 

 

※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。

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