JB の ワイドアンドシャロー

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植物、クワガタ、マラソン、登山など趣味について綴るブログです。

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ポインセチアと僕【気の毒なポインセチアとカーネーション】

 クリスマスを過ぎましたところ、妻が職場に飾られていた「ポインセチア」を一鉢譲り受けてきました。

 クリスマスと共に、ポインセチアの季節は終わったかのように思えます。

 でも、本当はそうではないのです。

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クリスマスを過ぎたら妻がポインセチアを貰ってきた

 ポインセチアの見事な赤色と白色は、正にクリスマスカラーで、クリスマスシーズンにぴったりの植物です。

 冬になりますと、クリスマスに向けて道路や商業施設などさまざまな場所にポインセチアが飾られ、あるいは園芸店、ホームセンターまでポインセチアが陳列され販売されます。

 

 妻が譲り受けたものは、私なら「自分ではちょっと自宅用には購入しないな」というくらい立派なサイズのものです。

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 ポインセチアには、斑入りのような複雑な模様のものや、青色のものなど色々な品種がありますが、やはりこのオーソドックスな『赤×緑』がシンプルに一番美しいような気がしないでもありません。

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 これだけ見事なものですが、クリスマスを過ぎますとお役御免となるらしく、クリスマスを過ぎた週明けの出勤日には、妻は譲り受けたのでした。

 確かに、商業施設などに、クリスマスを過ぎてポインセチアが飾られているのを見ますと、「もうクリスマスは過ぎたのになぁ」と感じてしまう気がしないでもありません。

行きつけの園芸店にて「ポインセチアカーネーションは気の毒」

 今年の初冬、いつも行く園芸店にポインセチアがたくさん並んでいました。

 大きいもの、小さいもの、斑入りのもの。

 小さい園芸店ですが、さすが、シーズンらしく結構な数が入っています。

 

 陳列されたポインセチアを見ながら店主と話したところ、「ポインセチアカーネーションは気の毒だ」「不憫だ」という想いを持っているというのです。

 

 と言いますのは、ポインセチアというのは寒さに弱いのだというのです。

 言われてみれば、ポインセチアの育て方など考えたことがありませんでした。

 ポインセチアはなんと言ってもクリスマスのイメージですから、寒さに強いものだと勝手に思い込んでいました。

 

 また、カーネーションはいかにも「母の日」がある5月に販売され、観賞される植物というイメージです。

 しかし、こちらもお調べしますと、開花時期は4〜6月と、それだけでなく、10月〜11月にも再度開花時期があるというのです。

 それなのに、(私自身はカーネーションを春に購入して、秋や、あるいは翌春まで大切に育てようという意識は希薄かもしれません。

 

 前出の園芸店店主も、楽しみに待ち望んでいる客もいるし(もちろん長く育てるのが目的の方もおられるでしょうから)、そういう少しばかり気の毒な想いも持ち合わせながらも仕入れているのだというのです。

 確かに、クリスマスのポインセチア、母の日のカーネーション

 期日を過ぎると飾ることも憚られる、ある意味で非常に刹那的な植物と言えるかもしれません(一方で、このイメージにより商業的成功を納め市民権を得ているとも言えそうです)。

 

ポインセチアはユーフォルビア

 ポインセチアは学名を「Euphorbia pulcherrima」といいまして、ユーフォルビアの仲間であることは皆様ご存じだったでしょうか。

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 なるほど確かに、ユーフォルビアらしく痛んだところから白い液体が出ています。

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 常緑性の低木ですが、寒さに弱く(クリスマスのイメージなのに…!)、通年室内で育てるか、10℃を下回る頃には屋内に取り込む必要があります。

 春から夏にかけてが成育期で、秋から冬にかけては休眠期となり成長が鈍ります(クリスマスのイメージなのに…!

 

 また、クリスマスだけの刹那的な、まるで1年草かのような扱いを受けがちな気もしますが、もちろん大切に育てればずっと育てることができるはずです。

 

 ただし、クリスマスシーズンまでに葉を赤くするためには、2ヶ月間ほど前から「短日処理」をする必要があります。

 ポインセチアは、日が短くなって日光が当たる時間が短くなると、花芽をつけて葉が赤くなるのですが、クリスマスシーズンまでに間に合わせようということになりますと、「短日処理」によりコントロールしてやる必要があるのです。

 例えば12月に赤くしたければ、10月頃から、夕方から明朝まで十数時間程度、布や段ボールを被せるなどして遮光する必要があります。

 つまり、早めに日照時間が短くなったと錯覚させて、赤くするということです。

 

 「短日処理」といえば、「シャコバサボテン」に花をつけさせるために行われるイメージがあります。

 以前、いとうせいこう先生の書籍に、苦労してシャコバサボテンの短日処理をなさっているエッセイが掲載されているのを拝読したことがあります。

 なるほど、来年まで大切に育てたとしても、家庭でやるには色々と手間が掛かってしまいそうです。

 

 ある種、不憫なポインセチア

 大切にしたいとは思っていますが、我が家ではどのような運命を辿るでしょうか。

 

 

※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。

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