国産オオクワガタ1ペアのペアリングについて【オオクワガタブリード2020】
この記事では、我が家の国産オオクワガタをペアリングしたことについて記述させて頂きます。
- はじめに
- それでもブリードするということ
- 今更ながらのオオクワガタブリード計画
- 産卵方法について-菌糸ビンに♀を投入し菌床産卵させてみる
- 期待の1ペアについて
- ペアリング①【目視下でのペアリング】
- ペアリング②【同居】
- 最後に
はじめに
私は家庭の事情から昆虫飼育終活中の身ですが、わずかながらクワガタ飼育をしています。
一応終焉に向かう終活であり、いたずらにブリードを拡大することができないのです。
そんな中、どれくらいのテンションでやるのか、どれだけ産卵させるのかということは一旦置いておきまして、とりあえずペアリングは実施しました。
取るに足らない記事ですが、ご了承頂ければ幸いです。
それでもブリードするということ
終活中の身でありながら、現在我が家ではほんの少しだけムシモンオオクワガタをブリードしています。
これは特に家族(というか専ら妻)の理解度が急激に深まったとか、そういうことではありません。
あるいは一見大袈裟な項目になりましたが、つまるところは「最近は特にクワガタ飼育に何か言われることが無いので、家族にご迷惑をお掛けしない程度にはブリードしよう」ということです。
仰りたいことはわかります、「そんなにやりにくいなら無理にオオクワガタをブリードしなければいいんじゃね?」ということです。
しかしながら、以前にも当ブログで触れさせて頂いた気がするのですが、なんとなく「クワガタ飼育している以上は何と言っても国産オオクワガタをブリードしていないと」という気がしないでもないのです。
ブリードに手を出して無事産卵してくれた暁には愛着と責任を持って最後まで育てなければならないのは言うまでもありません。
正直なところオオクワガタをブリードするかということはかなり迷い、迷った挙句スケジュール的には遅れてしまったのですが、やはりオオクワガタをブリードする喜びを味わいたいですし、一方でそもそも生き物相手ですので産卵が成功するかどうかわかりません。
しかし悩んだ結果「成功したらしたで(こっそりと)がんばるしかない!」という気持ちになれましたので、今回ペアリング実施に至ったのです。
ただし、1ペアだけの実施ですが、それでも私にとっては大きな一歩です。
今更ながらのオオクワガタブリード計画
私のオオクワガタブリードにおけるスケジュールについては、以前計画(妄想)させて頂きました。
すでに遅れが生じていますが、私個人で楽しむものですから致し方ありません。
おそらく大型作出のために熱心にブリードされておられる皆様からすれば数週間から1ヶ月遅れているものと思いますが、ことブリードそのものにつきましては特に問題は無いはずです。
生き物相手で、しかも1ペアだけですので不確定要素ばかりですが、「6月中に産卵が確認できれば御の字」という心算でいきたいと思います。
産卵方法について-菌糸ビンに♀を投入し菌床産卵させてみる
以前から当ブログをお読みくださっている奇特な読者の方で、その中でも特に奇特なお方はもしかしたらご記憶がおありかもしれませんが、私はかつて産卵数をセーブする目的で「菌糸ビンに直接♀を投入し菌床産卵させる」という方法を思い立ち、実施したことがあります。
この時の産卵数は5個程度となり、一定の効果が得られました。
厳密に管理するという意味合いでは良くない要素も多いのかもしれませんが、私個人とすればそこにニーズはありませんし、産卵木を使用した産卵セットを組まなくて良いことや、初令の幼虫を掘り出して菌糸に投入しなくても良いということで、作業が大幅に簡素化されるというメリットもあります。
今回もできることならこの手法を試してみたいと思っています。
期待の1ペアについて
さて、肝心の親ですが、こちらのペアになります。
♂…85mm
♀…55mm
こちらは私が日頃ブログやSNSを拝見させて頂いているひろパパさんに、失礼を承知でご無理を言ってお譲り頂いた個体です。
本来本気で爆産を目指して産卵セットを組まないのがもったいないほどの個体です。
なおこのペアには特に冬眠用のセットは組まずに、飼育部屋の常温下で越冬してもらいましたが双方元気そうです。
ペアリング①【目視下でのペアリング】
私はペアリングを目視下で行うのが好きです。
もちろんペアリングが成功していることを目視で確認したいという意味合いもありますが、日頃飼育している個体の普段見られない姿を見るのが結構楽しいのです。
そういったこともあり、これまで何度も目視下でのペアリングを実施してきました。
一昨年はオオクワガタでも成功しています。
今回もまずはこの「超簡易ペアリングセット」から実施してみます。
一応、室内をあちらこちらに移動されても困りますのでケースだけ被せます。
ペアを投入しますと、間もなく♂の動きが機敏になり、交尾が試みられました。
♂は“モード”に入ると触覚や口ヒゲを素早くピクピク動かし始めますのですぐにわかります。
今回、♂は積極的ですし、♀も腹部を上げて受け入れているように見えます。
しかし、この体制になっても数十秒で終わってしまい、いかにも交尾に成功していない様子です。
そこでゼリーを投入しまして、♀がゼリー上で停止している間に交尾してもらうことにしましたが…
「お前がゼリー食べてどないすんねん!」
と、思わずツッコむことになってしまいました。
ですが、間もなく狙い通りの体制になってくれました。
しかしこれでもやはり数十秒程度で離れてしまいました。
どうも芳しくありません。
ペアリング②【同居】
目視下でのペアリングはどうも不調に終わりました。
従いまして、短期間ですが同居してもらうことにします。
実は私自身、オオクワガタのペアを同居させるのは初めてでして、アゴ縛りなどもしていませんので事故が発生するおそれもあります。
ですので、シェルターも置きまして、いざとなったら逃げ込めるようにしておきます。
しかし♀は投入後直ちにシェルターに入ってしまいました。
このまま二度と出てこないのではないかと不安です。
最後に
ということで、私の密かなオオクワガタブリードが曲がりなりにもスタートしました。
目視下で成功しなかったためペアリングがうまくいくか不透明ですが、それでもやはり、極めて小規模とはいえブリードのことを考えるのは楽しいです。
しかし今回ブリードに成功しようがしまいが、このオオクワガタは大切な個体ですので、安全第一で実施したいと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。