チレコドン・レティキュラータスと僕【万物想発根管理の失敗とリセットと多分成功】
どうも私は実生、発根管理(挿し木含む)での失敗が多い気がします。
こればっかりは経験を重ねてより良い管理方法を模索していくしかないのですが、いつもその代償はあまりに大きく、1人咽び泣いているのです。
- チレコドン・レティキュラータス【万物想】
- 万物想の切り枝を購入
- 万物想の挿し木発根管理【1回目】
- 植え込みから1ヶ月…腐ってる…!【発根管理リセット】
- リセットから発根管理へ【2回目】
- 万物想発根管理の成功(と思われる)
- 発根管理まとめ
チレコドン・レティキュラータス【万物想】
学名:Tylecodon reticulatus
チレコドン・レティキュラータス
和名:万物想
チレコドンの一種で、冬型です。
秋になり涼しくなる頃から春にかけて成長します。
比較的耐寒性があり、安定した場所なら屋外越冬も可能とお聞きしますが、他の冬型チレコドンも含め、それだとさすがに安定して成長してくれない気がします。
これに限らず、私もできる限り屋外に置いておきたいと思っているタイプですが、やはりある程度温度が安定した室内の日当たりが良い場所が無難な気がします。
万物想の切り枝を購入
さて、今回某フリマアプリで万物想の切り枝を購入しました。
万物想を購入するのは今回が初めてです。
購入時の画像では切り口も新しく、「いけそう」でしたので、思い切って購入したのでした。
ご存じのことと思いますが、万物想の輸入株は、それなりのサイズで発根済みであれば数万円は下りません。
今回の株も小さいものですが、もししっかり発根したものであれば、15,000〜25,000円はするだろうと(個人的感覚としては)思います。
植物って高いですね。
なんとかならないものでしょうか。
万物想の挿し木発根管理【1回目】
できるだけ新鮮なうちが良かろうということで、我が家に届いた日の夜には作業を開始しました。
なぜ夜かと申しますと、もちろん仕事から帰宅した後であるということもありますが、家族(妻)から白い目で見られるのを避けるため、夜な夜な1人で作業するのです。
まずは、オキシベロン水溶液に浸け置きします。
濃度としましては、1Lに対して約10ml(1,000倍)というところにしております。
時間としましては、丸一日です。
こちらが取り出した状態です。
この時、というか届いた時から切り口がやや傷んでいることが気になってはいました。
しかし、枝全体の感じなどは、至って新鮮な感じを呈していました。
また、なにより私のように「小さい株をできるだけリーズナブルに購入して大きく育てたい」と考えている人間にとりましては、ほんの少しであろうとも切り詰めることに抵抗があるのです。
よって、そのまま用土に植え込み発根管理することとしました。
鉢は平素から愛用している「プレステラ90」でいきます。
優秀なプラ鉢ですから、もちろん発根管理用として信用できるということもありますし、また、今回の万物想の頭でっかちな形に、コンパクトなプレステラ90がベストマッチングしているように感じたのでした。
なお、我が家の管理場所の環境について一応ごく簡単に触れておきます。
・室内
・暖房の影響で常時20〜22℃程度
・USBファンにより24時間送風
・水やりは概ね2日に1回(腰水はしない)
植え込みから1ヶ月…腐ってる…!【発根管理リセット】
上記のように発根管理に入りましてから1ヶ月間、静かに見守りました。
と言いますか、どうしても毎日気になって眺めておりました。
しかしながら、全く動きがありません。
多かれ少なかれ、皆様同様かと思いますが、これが非常に難しいところです。
本当は思い切って抜いてしまって発根しているか確認したいところですが、それでもし意外と無事に発根していようものなら、後悔すること間違いなしです。
かといって、うまくいっていないのであればすぐに対処すべきです。
目安はやはり1ヶ月なのかなと思います。
そして、今回も1ヶ月間、心を鬼にして静観しておりましたが、もしかして取り返しのつかないことになってもいけないと思い、抜いてみることにしました。
すると、懸念していたことが現実のこととなりました。
く…腐っている…!
こういうのは、何度見ても本当に嫌なものです。
絶望的な気持ちになります。
しかし、こうなってしまってはもうどうしようもありません。
早急に傷んでいないところまで切り詰めていくしかありません。
先述のとおり、ただでさえ小さい株を切り詰めるのは気が引けますが、致し方ありません。
その結果、小さくはなってしまいましたが、致命的とまでは言えない状況に留まりました。
切り詰めはしましたが、決して恥ずかしくはないサイズかと思います。
切り口も問題なさそうな部分に辿り着くことができました。
これです。
万物想の正しい切り口といえば、この肉々しい感じですね。
そして、この時切り詰めた影響で、脇に伸びていた小さな枝も切断することになりました。
これが1本あるかないかで、この株の印象が大きく変わると思いましたが、こちらも致し方ありません。
こちらの方は、幸いダメージはなさそうです。
リセットから発根管理へ【2回目】
仕切り直しです。
上記のとおり発根管理をリセットして切り詰めた株を、再度オキシベロン浸けにします。
濃度も時間も概ね同じです。
そして、プラ鉢も信頼の「プレステラ90」続投です。
小さい枝の方はかなり可愛い感じになってしまいました。
これはこれで良しとするしかありません。
万物想発根管理の成功(と思われる)
リセット→再セットから、1ヶ月が経過しました。
購入して最初にセットしてから2ヶ月です。
さすがに2ヶ月間も、毎日眺めては動きがないことを確認するのも嫌気が差していました。
いや、嫌気が差しながらも毎日眺めていました。
ご覧の通りほとんど変わりがありません。
しかし、よく見ますと…
葉が展開し始めています!
小躍りしたくなる嬉しさです。
というか小躍りして喜びました。
これで一先ずは安心でしょうか。
本当に発根しているかどうかは、あくまで目視しないとわかりませんし、少なくとも枯死しているということはなさそうです。
葉が展開しだしたならすくすくと成長して欲しいものですが、毎日眺めていますと、「成長してる?」という程度のゆっくりペースです。
なお、ミニ万物想の方も無事に葉が出てきました。
しかしながら、挿し木した植物は発根と関係なしに、挿し穂に残された体力で発根せずとも葉が出てくるということを何処かで目にしたことがあります。
また、冒頭にも記述しましたが、どうも私は実生や挿し木がうまくいかないのです。
葉が展開したものの、「これ本当に発根しているのか?」と首を傾げたくなるほど勢いのないセンナ・メリディオナリス(挿し木)や、涼しい季節になり葉が展開しだしたと思ったらそこでぴたりと止まってしまうパキコルムス・ディスカラー(実生)など、私を不安にさせる植物が我が家には大勢いるのです。
もうこればかりは、偏に私の実力不足ですので、適切な環境にする方法を模索していくしかないことは重々承知です。
とにかく今回、この万物想はなんとか無事に発根していて欲しいものです。
いずれ、「あの時の万物想がここまで成長しました!」とご紹介できる日がくることを祈りながら、大切に育てたいと思います。
発根管理まとめ
さて、1度リセットする羽目になっておいてなんですが、最後に一応まとめさせていただきたいと思います。
あくまで、今回の管理を通じて私が個人的に思うところと受け取っていただければ幸いです。
・室内
・加温又は暖かい場所で管理
・USBファンにより24時間送風
・水やりは概ね2日に1回(腰水はしない)(カビたり腐ったりが恐い気がします)
・用土は問わない(いつもの多肉に使っている培養土でよい)
・用土に挿す前に新しい断面が出る箇所まで切る
・1ヶ月を目安に、全く動きが無かったらリセットする
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。