JB の ワイドアンドシャロー

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植物、クワガタ、マラソン、登山など趣味について綴るブログです。

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センナ・メリディオナリスと僕【挿し木センナよ、これで発根していなかったら嘘だぜ?】

 私は恥ずかしながら、実生も挿し木もなんだか碌にうまくいったことがない気がします。

 そんな気がしてしまう大きな理由の1つが、「センナ・メリディオナリス」の挿木です。

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 「センナ・メリディオナリス」という植物があります。

 非常に人気のある夏型の灌木です。

 日本で鉢植えで育てている限りは、成長しても背は比較的低く、他方幹や枝は太りますので、いわゆるコーデックスに分類されています。

 

 マダガスカル原産で、成長も遅いですので、盆栽的楽しみ方ができます。

 

 マメ科らしいかわいらしい葉、白く上品で、それでいてボコボコと逞しい幹など、非常に魅力的な植物です。

 

 もう1つ、残念とも言うべき特徴があります。

 非常に高価なのです。

 サイズが大きな輸入物の現地球で大きなものなら、数万〜十数万円は覚悟しなければなりません。

 そんな高額な植物、私のように細々とやっている者には購入することなどできません。

挿し木用の枝だと比較的安価か

 センナ・メリディオナリスは非常に人気があることもあり、輸入株が比較的流通しています。

 求めれば、価格面などの条件も合えば、購入すること自体はそう難しくはないでしょう。

 

 一方、主にインターネット上において、実生株や挿し木のものも比較的多く目にします。

 いわゆる現地実生もあるでしょうし、育てていらっしゃる方も多くなってきていますので、剪定などによる挿し木用枝も出回るものと思われます。

 

 実生株などは意外と高価で、「これならもうちょっと奮発して現地球を買った方が良いな」ということもなくはありません。

 その点挿し木用の株ですと、比較的安価だったりします。

 

 わかります。

 私も未だ植物に盲目的にならないよう、自我を保つようにしている自覚がありますので、正直なところ「剪定した植物の枝如きに数千円も数万円も支払うなど馬鹿げている」と思います。

 しかしながら、そういったことを頭で理解していても、手に入れたくなってしまうのが趣味人の辛く悲しいところです。

 

 そんな私が、結局「欲しい」と思える剪定枝に出会うことができてしまったのでした。

 そして、私自身あくまで「おかしい」とは思いながらも、迷うことなく購入していたのです。

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まずはメネデールから

 さて、挿す前にまずはメネデール水溶液に一晩程度浸け置きしておきました。
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 こちらは挿す直前の断面の状態です。

 非常に新鮮であることがわかります。
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 さて、これを挿す用土ですが、お調べしましたところ、とどのつまりはなんでもよさそうなのです。

 そもそもセンナ・メリディオナリス自体、比較的丈夫な植物のようで、挿し木の方の難易度も比較的低いものと認められました。

 この時は、いつも他の植物に使用している、多肉植物用にブレンドされた土を使いました。

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 購入時にまだ葉が落ちていない状態でしたので、鉢に挿しただけでもう発根したかのような雰囲気になってしまいました。

 はっきり申し上げて、この時はまだ油断していました。

1ヶ月後…動きなし

 まず、鉢に挿してから間もなく、次々と葉が落ちていきました。

 これは致し方ないことでしょう。

 しかし、その後全く動きが感じられないのです。
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 発根には1ヶ月どころか、数ヶ月かかる場合もあるわけですし、見た目にすぐ変化があることはないでしょう。

 しかしながら、なんというか、見ていても生気が感じられないのです。

 

 居ても立っても居られず、結局抜いてみることにしました。

 すると、やはり根本の方が傷んでおりました。

 水やりが多かったのか…かと言って発根時に水を切るわけにはいかないと思いますし…あとこれはあくまで私の個人的な思いなのですが、今回密かにルートンを使っておりまして、ルートンを使うとなんだかカビっぽくなってしまうことがあるような気がします(おそらく私の塗り加減が悪いのでしょうか)。

 

 今回はまだ芯の方は大丈夫そうでしたので、腐りかけていた部分をハサミでカットしまして、再度挿してみることにします。
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オキシベロンと芽吹き

 センナ・メリディオナリスの挿し木は簡単なものと思って完全に油断しておりましたので(私が下手なだけで、実際は容易なのかと思いますが)、次は安心と信頼のオキシベロンを使います。

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 一晩程度オキシベロン浸けで挑みます。
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 そして、「もしかして荒療治で、このまま水耕栽培という手もあるのかなー…」などと思い悩んでもう1〜2日水に浸けていましたところ、新芽が芽吹いてきました。

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 1日2日のことですから、なにも水に浸けたから芽吹いたということはないでしょう。

 たまたまのタイミングかと思います。f:id:jbwideandshallow:20211012231141j:image

 しかし、この時は「少なくとも死んでいなかった」と思えただけでも天にも昇る気持ちでした。

 

 一度芽が出ますと、次々と出てきます。f:id:jbwideandshallow:20211012231134j:image

 それから数日もしない内に、動き出してくれたものと信じて再度鉢に挿しました。

 園芸支柱として、竹串4本で固定します。
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挿し木センナよ、これで発根していなかったら嘘だぜ?

 さて、挿しなおしたセンナ・メリディオナリスですが、その後は挿したままです。

 挿しなおしてからも葉は増え、さらに葉は閉じたり開いたりと、ちゃんと就眠運動もしているのです。
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 それでも、まだ全く安心できません。

 またもなんというか、生気が感じられないのです。

 葉は展開したものの、前述のとおり発根前から芽吹いていたのですから、これは元々枝が持っていた体力とプログラムによって展開された葉と思えて仕方がないのです。

 また、よく葉を展開している間は根を出さないということも聞きますが、それも不安心を掻き立てます。

 

 それでもぱっと見には普通に根付いている株のような佇まいです。

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 これで発根してなかったら嘘だぜ?という気持ちです。

 どうやらこのまま冬に突入しそうですので、発根しているものと信用して、一緒に寒い冬を乗り切るしかありません。

 このまま無事発根してくれたなら、姿形はなかなかおもしろい良株だとは思うのですが…健全な生育を祈るばかりです。

 

 

※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。

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