オペルクリカリア・パキプス(根挿し)と僕【誤って取れてしまったパワータンクで根挿しチャレンジ】
皆の憧れ、多肉植物の王様「オペルクリカリア・パキプス」は根挿しという方法で増やすことができ、これはこれで「ミニ・パキプス」を育てているような楽しみがあります。
- 「オペルクリカリア・パキプス」への憧れ
- オペルクリカリア・パキプスの根挿しについて
- 誤って取れてしまったパワータンク
- パワータンクの植え付け
- 根挿しパキプスは発芽までどのくらいかかるか
- 根挿しパキプスの成長速度はどんな感じか
「オペルクリカリア・パキプス」への憧れ
学名…Operculicarya pachypus
言わずと知れた、昨今の「多肉植物の王様」です。
私如きが申し上げるまでもなく魅力は多々ありますが、鉢植えできるサイズでありながら、まるで巨木のような雰囲気を醸し出しているところが非常に魅力的です。
でも自生地であるマダガスカルから輸入された「現地球」を発根させたものですと、非常に高価です。
サイズなどの条件により価格は変わりますが、ざっくり20万円前後覚悟しなければならないところです。
それでも、私のような細々と植物をやっている者でも「いつかは…」と憧れを抱く植物なのです。
オペルクリカリア・パキプスの根挿しについて
そんなオペルクリカリア・パキプスですが、若く小さな苗を購入して成長を楽しもうということになりますと、大別して、
・実生
・挿し木
とあります。
さらにもう1つ、オペルクリカリア・パキプスの場合、芋状になった根、いわゆる「パワータンク」を土に挿して発芽させて増やす、
・根挿し
ということができるのです。
ネット上では求めれば根挿しで発芽させたものや、パワータンク自体を販売しているものを購入することができます。
今回はこの根挿しのことについて触れさせて頂きます。
誤って取れてしまったパワータンク
我が家には実生のパキプスがありまして、今年の初夏に植え替えを実施しました。
スリット鉢から、いわゆるプラ洋ラン鉢に植え替えたのですが、植え替え作業を始めてから、根が全て鉢に収まるかどうか絶妙のサイズであることが判明しました。
明らかに収まらないなら、当然もっと大きい鉢を改めて用意するわけですが、絶妙のサイズであったことから、
「ええい、ままよ!」
と(心の中で)言いながら押し通したところ、誤ってポキっと1つ取れてしまったのでした。
「パワータンク」と呼称するのもおこがましいような小さなサイズですが。
私如き、実験したこともないのでわかりませんが、パワータンクが減ると、やはりその株の成長に悪影響があるような気がしていたことから、今回の植え替えでもパワータンクを外そうなどとは夢にも思っていませんでした。
でも外れてしまったのですから仕方がありません。
「根挿し」にチャレンジするより仕方がありません。
パワータンクの植え付け
パワータンクは外れたばかりですので非常に瑞々しいです。
水分が溢れんばかりです。
パワータンクは小さいものの形が長細いですので、鉢は「プレステラ90深鉢」を使用します。
これは普通の「プレステラ90」が縦に伸びた形をしたプラ鉢です。
プレステラ90のサイズでは心許ない時、非常に重宝します。
そして何より僕はプレステラ深鉢がデザイン的にも好きなのです。
プレステラに、普通にいつも使っている多肉植物用の土で植え付けて、即終了です。
根挿しパキプスは発芽までどのくらいかかるか
植え付けたパワータンクには、時期や天候にもよりますが、概ね2日に1回程度水やりをしました。
数回に一度は、気休め程度に、メネデール水溶液を与えます。
あとは神頼みです。
我が家の守り神「鉢植えを持ったET」に託します。
すると、ET神の思し召しか、発芽を確認することができました。
結局ほぼ1ヶ月かかりました。
意外に長くかかったような気がします。
根挿しパキプスの成長速度はどんな感じか
さて、発芽を確認しましてからは、2週間程度でこんな感じです。
ここからさらに1ヶ月でこのくらいです。
発芽までが長く感じましたので、枝が伸びていってくれるのは結構楽しめます。
但し、これが巨木になるのは一体いつのことになるのかと思います。
そういえばネット上でも、実生でそれなりの年月育てているのは時に目にしますが、根挿しパキプスを長年育てているというのは余り目にしない気がします。
いずれにしましても、これは現地球のような巨木を目指す目的と言うよりは、こういうミニマムサイズのパキプスを育てているという、別の楽しみ方となりそうです。
そういう意味では、今後非常に楽しみです。
そもそも、元々育てている実生パキプスから増えたものですので、「二度おいしい」的な、なんだか得した感もあるのです。
そして私のように細々と植物をやっている者にとっても、少なからず「パキプスを育てている」という慰めの気持ちを与えてくれるのです。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。