JB の ワイドアンドシャロー

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植物、クワガタ、マラソン、登山など趣味について綴るブログです。

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ビルベルギア・ハレルヤと僕【妻がスーパーマーケットの安売り品みたいにして買ってきた美麗種】

 ある日、私がいつも通り仕事をしていましたところ、ショッピングモールで買い物中であった妻からLINEメッセージが送られてきたのでした。

 その日は鉢植えが割引きになっているのだというのです。

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ビルベルギアとの出会いは突然に

 以前記事にさせて頂いたのですが、私とビルベルギアとの出会いは唐突でした。

 ビルベルギアという格好良い植物があることは知っていましたが、私が購入するとは思ってもいませんでした。

 と言いますのは、ビルベルギアという植物はご存知のとおり高さのある、鉢植えのブロメリアとしては比較的大きな植物でして、「草隠し」が通用しません。

 

※草隠しとは、妻に内緒で植物を購入して密かに自宅内に持ち込み、万一後刻気付かれたとしても「え?以前からあったよ?」と押し通す行為をそう呼称しています。

 

 「ダイソーで買った。100円だった。」と言うにもかなり無理があります。

 

 しかし、「ビルベルギア・ダースベイダー」に関しましては、妻と2人で園芸店に行った際に、妻も気に入ってくれたことで、大手を振って購入できたのでした。

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ビルベルギア・ハレルヤとの出会いも突然に

 その後、今回触れさせていただく「ビルベルギア・ハレルヤ」との出会いも、あくまでも唐突にやってきました。

 いや、購入したのは唐突でしたが、とあるショッピングモールに入った花屋さんに置かれていること自体にはかねてから気付いていました。

 失礼な言い方になってしまっては恐縮なのですが、よくテナントで入っている、小さな、なんの変哲もないお花屋さんです。

 そこに、他のラインナップとは異質な雰囲気で、その「ビルベルギア・ハレルヤ」は置かれていたのでした。

 

 ある日、私がいつも通り仕事をしていましたところ、例のショッピングモールで買い物中であった妻からLINEメッセージが送られてきました。

 「鉢植えが割引きになっているから、ビルベルギアを購入したらどうか」というのです。

 私は、たとえ割引が無かろうとも魅力は感じていましたが、一方で正直なところ、ショッピングモール内に長く置かれていたであろうそのビルベルギアは、若干徒長気味で決して良好な状態とは思えず、購入に消極的な気持ちも持ち合わせていました。

 

 しかし、妻がそうして私の趣味である植物の購入に、多かれ少なかれ前向きなことを言ってくれるのが嬉しく思えましたし、何より私のように家族の目を気にしながら趣味を勤しんでいる身としましては、こういった千載一遇のチャンスを逃す手はありませんでした。

 結局妻には購入を依頼し、そのビルベルギアは僅か1,000円程度で手にすることができたのでした。

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ビルベルギア・ハレルヤとは

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 私如きがご説明するまでもございませんが、一応触れさせて頂きます。

 ご了承頂ければと思います。

 

科名……パイナップル科

属名……ツツアナナス属

日照……半日陰〜直射日光

    きれいな葉色のためには十分な日照

    あまり強光だと葉焼けのおそれ

水やり…成長期は週1〜2回

    筒の中の水を入れ替える感じで

    冬季は乾燥気味

    あるいは水を抜いておく

耐寒性…あると思われる

    10℃下回ると取り込んだ方が無難

 

 ビルベルギアは、ブラジルを中心に熱帯アメリカに自生するタンクブロメリアの一種です。

 ロゼットを形成し筒状となった葉の中に、タンクのように水を貯めることができます。

 葉は意外()と硬く、トゲがあります。

 

 芸術品のような美しい交配種が数多く輩出されており、思わず色々と集めたくなってしまう、私のような極小スペースで細々と育てている者にとっては、油断大敵な超美麗グループです。

 

 基本的に丈夫な植物で、非常に育てやすいと思います。

 水やりについても、タンクに水を貯めておくことができることもあり、あまり神経質になる必要はなく、むしろ様子を見ながら水をあげ過ぎないように、成長期でも1週間に1回もあげればたくさんなのかなと思います。

 

 耐寒性については、基本的には低いものとされています。

 しかしながら、育てていますとビルベルギアは比較的寒さに強いものと感じます。

 我が家の場合、降雪があったり、最低気温が氷点下に下がる日以外は屋外に出していましたが、それで冬は乗り切ってくれています。

 寒さに「強い」「弱い」の基準をどこに見るかという問題もあるような気がしますが、一般的な観葉植物としては、耐寒性が高いとは言えず、我々が喜んで育てている多肉植物、珍奇植物の類いという目で見ますと、寒さにも強い方だとは感じます。

 「一瞬たりとも寒さに当てたくない」という種も多く抱えていらっしゃる方もおられると思いますが、少なくともそのような種ではなさそうです。

 

 あと、購入してから極めて単純なことに気付きました。

 いや、購入前から気付いていたつもりでしたが、その認識を超えるものでした。

 店舗で見た大きさの印象が、自宅に持ち込んだ時のそれとかけ離れていました。

 要は、一種のあるあるかもしれませんが、自宅内に置いてみると思った以上に大きいのです。

 私のように狭い家で植物の置き場所に苦心している方はある種の注意が必要かと思います。

 また、耐寒性の話に若干戻りますが、置き場所さえあれば、やはり最低気温が10℃を下回る辺りから室内の明るい場所に取り込んだ方が安全に思います。

ビルベルギアの用土

 用土については、上記「ビルベルギア・ダースベイダー」の記事でも書かせていただきましたが、お調べさせて頂くと

水苔

・バークチップのみ

・ココチップ(ヤシガラチップ)のみ

赤玉土軽石

・ゴールデン培養土+赤玉土

など色々な情報が出てきました。

 ビルベルギアは根で用土に着生しますが、タンクブロメリアですからご案内のとおり筒状の葉に水を貯めておくことができますので、用土はむしろ水はけが良いものが望ましいです。

 一方で、ビルベルギアの根を見ますと、ただ着生するだけというよりは、やはり水は吸いそうな気もしますので、あまりにも保水性の無い用土もどうかという気がします。

 そしてもう1つの要素が、ビルベルギアは結構背が高いですので、あまり用土が軽いと、簡単に鉢が倒れてしまいそうです。

 

 結局私の場合は、ハスクチップ(ベラボン、ヤシガラチップ)に赤玉土(中粒)を概ね1:1で混ぜて使用しております。

 今のところビルベルギア・ハレルヤの他、ホヘンベルギアなどのブロメリアはこれで問題なく生育してくれています。

緑色から赤色への変化

 さて、私が購入したビルベルギア・ハレルヤは、長くショッピングモール内に置かれていたこともあってか、ほぼ全体が緑色の状態でした。

 最早こういう種類かと思える程でした。

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 春先からは、完全屋外管理に移行しました。

 日中は日が当たる場所です。

 

 すると、わずか2ヶ月程度で全体が真っ赤に染まりました。

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 やはりこれが本来の姿なのでしょう。

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 ただ、世に出回るビルベルギアや、先輩方が育てていらっしゃる株の美しさと言ったらこんなものではありません。

 やはりこれはそもそもの血統と、小苗の頃から正しく育てた結果なのかと思います。

 しかしながら、もちろん我が家で育てている分にはこれで十分です。

 

 なお、ビルベルギアに限ったことではありませんが、室内管理からいきなり長時間強い日差しに当てますと、たとえ1日でも「葉焼け」してしまうおそれがあります。

 本当は置き場所を変えたり屋内に取り込んだりコントロールしながら、日々日照時間を少しずつ伸ばしてゆくべきかと思います。

 また、様子を見ながら、半日陰からであったり、短い時間から慣らしていくべきかと存じます。

ビルベルギア・ハレルヤの開花

 先日、ビルベルギア・ハレルヤが開花しました。

 ブロメリアらしい花です。

    ぱっと見は謎の生物の触角でも伸びてきたかのような様相ですが、よく見ますと可憐な紫の花弁が開いています。

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 開花している時間は非常に短いようで、きれいな状態で写真を撮影しようとモタモタしている間に萎んでしまいました。

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 ビルベルギアは開花すると、子株を出し、やがて親株は枯れてしまうと言います。

 ビルベルギアにとって開花は、生涯の集大成であり、我々にとっては別れの合図なのです。

ビルベルギア・ハレルヤの子株の成長

 開花した株の、お隣の株ですが、子株が同時に2つ出てきました。

    ビルベルギア・ダースベイダーもそうですが、ビルベルギアはこのように左右に2つというケースが多いのかもしれません。

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 この状態から2ヶ月程度で、ここまで成長します。

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 意外と早く感じます。

 これならうまくすれば株分けで増やしていけそうですが、そうなるとますます置き場所の問題が私を苦しめることになるでしょう。

前も書いたけど…ビルベルギアはもっと中心に来ても良いような…

 以前の記事でも書かせて頂いたかと思うのですが、私如き素人が育てているくらいですから近年の植物ブームでビルベルギアも十分市民権を得ていると思います。

 しかし、アガベ、パキポディウムなどブームの震源地にいるような種とは水を開けられている気がしないでもありません。

 葉は硬く、ロゼット状で、トゲもあるのですが…交配で作出された美麗種が多く、いささか華やかに過ぎるのかもしれません。

    近年求められている「カッコいい植物」とは、あるいは少々隔たりがあるのかもしれません。

 

 我が家のビルベルギア・ハレルヤは若干ボサボサになってしまっているのでアレですが、これからはもっと締まった、美しく格好良い株を育てていければと思います。

 

※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。

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