なかなか蛹化しないパプキン幼虫を人工蛹室へ【パプキンブリード】
この記事では、我が家でブリードしておりましたパプキン幼虫のうち、蛹化しない個体を人工蛹室に移したことについて記事にさせていただきます。
はじめに
我が家では小規模ですがパプキンことパプアキンイロクワガタのブリードをしておりまして、都度記事化した上、先日まとめ記事も作成させていただいておりました。
jbwideandshallow.hatenablog.com
それらの記事でも触れさせていただきましたが、早い個体では6月、それから8月にかけて順次羽化を迎えていたのですが、蛹化すらしない個体が複数おりました。
今回これらの個体を人工蛹室に移すことにしました。
人工蛹室に移す理由
過去記事でもご紹介させていただいていたのですが、今季は基本的に170mlのケース1本での1本返しの方針としておりまして、羽化不全個体も含めますがほとんどすでに1本で羽化を迎えておりました。
しかし、一部の個体が現在まで蛹化せず、残念ながら☆になってしまった個体もおりました。
蛹化しないものは、気温や個体差など色々な要因があったかと思うのですが、「マットの状態が悪い」ということも一因かと前々から考えておりました。
ではなぜさっさとマット交換してあげないのかという話なのですが、これらの個体は一応蛹室らしきものを形成していたことで、交換できずにいたのです。
蛹室なら蛹化するのかなと様子を見ていても結局蛹化することはなく、1ヶ月以上、長い個体だといつ頃蛹室らしきものを作ったか思い出せないくらい時間が経過しておりました。
蛹室(らしきもの)を壊すことに二の足を踏んでいたのですが、マットも劣化しているかと思いますので、これは前蛹なのだということにしまして、いっそ人工蛹室に移すことにしました。
いつもの人工蛹室作成
パプキンの人工蛹室製作については以前も記事にさせていただきました。
jbwideandshallow.hatenablog.com
素人の人工蛹室ですが、使用した個体は無事羽化まで行ってくれておりました(一部不全もいましたが…)。
皆様使用しておられる、園芸用オアシスを使用したものです。
これを幼虫飼育に使用していた170mlのケースで管理します。
初めて作る簡易的人工蛹室
上記人工蛹室は、オアシスを切断した物をパプキンの体長とケース幅に合わせてさらに4等分して作っているのですが、今回あと1頭分が必要になりました。
1頭のために4個分切り出すのが面倒で、今回初めてティッシュを使っての人工蛹室にチャレンジしてみようと思ったのですが、ふと部屋にあるものに目が止まりました。
Scott (スコット) のSHOPTOWELS(ショップタオル)です。
ホムセンでも売っていますし、コストコだと10ロール位セットになっている紙製のタオルでして、吸水性も非常に良いです。
丈夫なキッチンペーパーのような物で使用してらっしゃる方もおられるかと思います。
私も部屋でも使いますし、自転車の洗車に使用したりと、これがないと何かと捗らず困ってしまう代物です。
こちらを、今回は1枚を半分の大きさに切りまして、折り畳んで蛹室っぽい形にしました。
ケースにピッタリくるように折ったので、自然と固定されました。
ぱっと見はそれらしい出来栄えでして、もし今回うまくいけばパプキンの人工蛹室は毎回これでもいいなと思うほどです。
(とはいえ強度や形成の自由度等々からオアシスの方がやはり優秀かと思います)
早くも蛹化
製作しました人工蛹室に幼虫を移しました。
作業はいつもの如く深夜、自宅内が静まり返った頃に行ったのですが、早い個体は翌朝に蛹化していました。
「どれだけ待っても蛹化しなかったのに…」と思いましたが、このタイミングだったことは全くの偶然で、別に人工蛹室に移さなくてもこの日蛹化していたのだろうとは思います。
ですが、劣悪なマットで蛹化するよりは良かったのかなと思っています。
今回の措置が正しかったのか、結果を見ないとわかりませんが、今回人工蛹室に移した幼虫たちが当シーズン最後です。
無事羽化を迎えて締め括って欲しいです。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。