パプキンの羽化ずれと羽化不全と死亡について【パプアキンイロクワガタブリード】
この記事では、我が家でブリードしているパプキンの羽化不全等の問題について記述させていただきます。
はじめに
以前から記事にさせていただいてきておりますが、我が家ではパプキンことパプアキンイロクワガタを飼育しておりまして、少数ですがブリードをしております。
jbwideandshallow.hatenablog.com
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私のような素人が飼育しておりますこと、又、常温管理であるなど環境が整っていない中でのブリードになりますので、無事すでに羽化してくれている個体もいれば、いろいろと発生している問題もあります。
ここまでの飼育状況概要
詳細は過去記事のとおりとなりますが、ここでも簡単に触れさせていただきます。
・ 1月ペアリングセット製作、約5日間同居
・ 2月産卵セット製作、♀のみ投入
・ 産卵セット投入から3週間弱経過後、採卵
・ 採卵後、卵は産卵セットのマットで管理
・ 採卵から3週間弱(産卵セット投入から6週間弱)経過で割り出し、3月個別飼育へ
・ 個別飼育は170ccケース使用
・ 割り出しまではいずれも21〜23℃程度で管理
・ 個別飼育開始後は25℃程度で管理
・ 産卵セット、幼虫飼育とも月夜野きのこ園様のきのこマット
・冬季はマルチパネルヒーターで加温
気温が上がってきてからは常温管理
今回設定していた方針
方針と言いますと聞こえがいいのですが、前述のとおり我が家は環境も整っておらず、私も素人になりますので、パプキンブリードは私にとって無理のない範囲でやろうと思っておりました。
いろいろと誤った考え方があろうかと思いますのでまたご教示いただければ幸いです(これまでもいろいろと教えていただきありがとうございます)。
170cc1本返し
1つ大きな方針はこれだったかと思います。
我が家では飼育スペースが狭く限られた空間でブリードしております関係上、1頭1頭にスペースを割くのは厳しい事情がございました。
いろいろと勉強させていただきまして、「120ccプリンカップ1本返しもいける」とか、「500cc程度(以上)の菌糸ビンに投入すべき」とか、「マット交換1回でいける」など様々な飼育方法を目にしたのですが、「もし170cc1本返しでうまく行けば、我が家でもこれから継続的にブリードを楽しんで行くことができるな」と思い、試験的な意味合いも含めまして、この方針とすることにさせていただきました。
加温→常温管理
我が家の飼育スペースは狭く、簡易温室とは言っても発泡スチロール箱1箱ですので、正直加温するのはさしたる問題でなく、マルチパネルヒーター1枚で思った温度にできていました。
逆に冷やすことはできませんので、保冷剤などで対応するしかありませんでした。
というか当初は室内なら危険なレベルまでは温度が上がらないのではないかと思っていたのですが、災害レベルと言われる今夏の暑さは想定外でした。
♀から羽化が始まる
いずれも本年2月孵化の個体になりますが、我が家の場合は早い個体で6月から羽化が始まりました。
当然♀が早く、当初は♀しかいませんでした。
ちなみに1本返しの関係もありまして雌雄判別はしませんでしたし、幼虫の見た目サイズもまばらでしたので、蛹化するまでどちらかわかりませんでした。
♂は早い個体で1ヶ月遅れ
♂は早い個体で7月中旬頃羽化しました。
羽化ずれは雌雄判別をして管理温度をずらす等してある程度対処することができるかと思うのですが、我が家ではそのような環境を用意することが難しいかと思っています。
ちなみにこちらの個体は完品羽化してくれて、サイズもそこそこあり、カラーもとてもきれいだったのですが、残念ながら羽化からまもなく☆になってしまいました。
死亡が相次ぐ
前述の♂も亡くなってしまったのですが、♀も死亡個体が相次いでいます。
完品羽化してくれて、羽化からしばらくして活動を開始したかと思ったら亡くなってしまったりしまして非常に残念です。
又、幼虫段階で亡くなってしまったものも複数おります。
羽化不全が相次ぐ
羽化不全も相次いでおりまして、うまく蛹室を作ってくれたっぽかったもの、マット上で羽化したもの、人工蛹室に移したもの、いずれも発生しました。
不全の後、☆になってしまった個体もすでに複数おります。
原因について
ここまで記述させていただきましたとおりいくつもの問題が発生しています。
原因は一重に私の管理力不足ですが、最も大きな要因は「温度管理」だろうと思っています。
平たく言えば、今年の夏は暑過ぎるのでもっと気合いを入れて冷やすべきでした。
保冷剤は朝入れたら1日入れっ放しで、何時間保ってくれているのかわかりません。
又、仕事や私用等の関係で保冷剤を入れることができない日も度々ありました。
クワガタ達のために極力なんとか環境を整えてあげるのが飼育者の務めかと思うのですが、一方で、限られたスペースで常温飼育を強いられる者の厳しい面も感じています。
かと思えば同じ環境にいる、羽化から9ヶ月が経過する親パプキン♀は未だに元気にしておりまして、他の種も亡くなったものは特におりません。
やはり羽化前後は不安定でデリケートなのでしょうか。
やはり素人ながらに、不全や死亡が続くと気落ちするものです。
モチベーションが下がります。
しかしながら、無事羽化してくれている個体や、羽化を目指している他の個体のためにも、手を抜くわけにはいけません。
パプキンに関しましては、未だに幼虫の個体も複数おります。
できるだけ無事羽化してくれるよう、できることをやっていこうと思います。
又、この血統のブリードを継続できるのか、継続すべきなのか、また検討したいと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。