パプキン♂の羽化について-パプキンを省スペースでブリードしてみる【パプキンブリード2019】
この記事では、我が家のブルー血統パプキンの唯一の♂1頭が羽化したことについて記述させて頂きます。
たまにはこういう明るい話題がないと、いくら高みを目指しているわけでない私でもめげてしまいます。
はじめに
我が家ではごく小規模なクワガタ飼育をしており、様々な事情から、『自分自身でブリードをしている』と呼べるのはパプキンのみとなっていました。
今季は何かと厳しい結果となっていますが、パプキンも産卵してくれなかったりと苦戦しておりまして、そんな中補強した個体からブリードした個体になります。
種親について
先に種親について触れさせて頂きますと、上記過去記事のとおり、いわゆる『ブルー血統』と呼ばれる個体を成虫で1ペア購入したものでした。
すでの双方とも亡くなっておりまして、以前展翅標本にしたことについて記事にさせて頂きました。
私にとっては十分きれいな体色でしたので、是非ブリードで継承して欲しいな〜というところでした。
ここまでの飼育状況概要について
ここまでの過去記事は以下のとおりになります。
こちらでもごく簡単に触れさせて頂きます。
・ 2018.11 産卵セット〜割り出し
・ 2018.12 菌糸ビン(900ml)投入
採卵時15個の卵が幼虫5頭に
多頭飼育開始
・ 2019.3 ♂は菌糸カップ
♀は人工蛹室へ
・ 2019.4上旬 ♀が羽化
・ 2019.5上旬 ♂が蛹化
・ 2019.5下旬♂が羽化 ←New!
パプキン♂の羽化について
こちらのパプキン♂に関しましては前回蛹化したことについて記事にさせて頂きました。
ところで私自身もすっかり忘れていたのですが、今回ブリードした個体は菌床飼育を試みていたのでした。
書籍やネット情報では、やはり「大きくなる」とか「変わらない」「マット飼育よりリスキー」など様々なものがありました。
どんどん落ちて数が減ってきてしまい、もうサイズどころではなくなり菌床飼育であることなどあまり気にしなくなってしまっていました。
個体数が少なくなってしまったことで、菌床飼育によってより大きく生育したのか実感を得ることができなくなってしまったのですが、少なくとも(わずかな数ですが)私がこれまでブリードしてきた中ではぱっと見で明らかに最大個体となりました。
そして、そもそも私が蛹化していることに気付くのが遅かったのか、羽化までも早く感じました。
私の感覚的に『もう1週間位かな…』とか思って様子を見たところ、『すでに羽化して下翅を収めて落ち着いた直後』という感じでした。
嬉しかったですが、羽化を眺めながらヤキモキする必要がなかった一方、ドキドキも味わいたかったですね。
今回は蛹室の小窓から姿も見えており、生きていることも、その場所も把握できていましたので、安心して掘り出ししました。
毎回こうならいいのに…。
今回はパカっと蓋を外すように掘り出すことができました。
ひっくり返っていましたので、まずは裏側から。
裏側はいつも通り、複雑な色合いです。
その体色は
アイキャッチ画像に使ってしまったのでご覧頂いたかと思うのですが、見事な緑です。
モスグリーンとかじゃなく、なんと言いますか、見事に『グリーン』です。
確か過去記事に書いたと思うのですが、やはり数が少なくなり、種親も死んでしまっている以上『親の色』つまり『ブルー』を継承して欲しいというのが本音でした。
しかしながら、この鮮やかな緑も嬉しいです。
いわゆる『ブルー血統』でよく出ます、もっとマットな感じのモスグリーンとは少し違います(写真では伝わりにくいのですが)。
しかしそこはやはり血統で、角度を変えて見ますと『ブルー』の部分が見えたりするので不思議です。
あと蛹の時大きいと感じていまして、実際羽化しましたところ、大したサイズではないですが、我が家の飼育下ではやはり最大かなと思います。
私は大きさを求めておらず、増してパプキンですので尚更といったところなのですが、やはり立派な姿で羽化してくれると嬉しいです。
アゴなんかも、パプキンの小歯って本当に寂しいですからね。
めっちゃ適当な尺ですみません…でも40mmはありそう。
最後に
これで昨年からのパプキンブリードは終わりです。
なんだか厳しい戦いでしたね。
うまく行くシーズンばかりではないのだということを痛感致しました。
なんとか♂1頭でも立派に羽化してくれて嬉しかったですし、ホッとしました。
この個体からブリードしていくというのは諸事情により現状ちょっと厳しいかと思うのですが、まずは大切に飼育していきたいと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。