『ビルベルギア・ダースベイダー』と僕と妻
この記事では、『ビルベルギア・ダースベイダー(Billbergia ‘Darth Vader’)』について記述させて頂きます。
- はじめに
- 『ビルベルギア・ダースベイダー』を見た妻が
- 『園芸』が妻と一緒に楽しめる趣味になるきっかけに
- 『ビルベルギア・ダースベイダー』基本情報と育て方
- 用土は悩んだ結果『バークチップ+赤玉土』で
- 『ビルベルギア・ダースベイダー』を植え替え
- 『ビルベルギア・ダースベイダー』の子株の成長
- 妻と趣味を共有することの問題点
はじめに
昨年、地元園芸店様を訪ねた際、お持ち帰りしたくなってしまった植物について記事を上げさせて頂きました。
タイトル等からお察しのことと思いますが、この内、『ビルベルギア・ダースベイダー(Billbergia ‘Darth Vader’)』を購入してしまいました。
私自身、ビルベルギアを買う日が来るとは思っておらず、その流れは自分自身にとっても大変意外なものでした。
『ビルベルギア・ダースベイダー』を見た妻が
我が家ではかねて多肉植物・珍奇植物界隈が私、自宅前の極小花壇スペースを妻が担当していました。
これは別にそう取り決めたわけでなく、あくまでなんとなくそうなっていただけのものであり、これと言って一緒に協力してなにかするという趣味ではありませんでした。
それどころか、私が煩悩の数と同じだけ108つ有する趣味の内、「妻と一緒に楽しむ」という趣味は存在しませんでした。
しかし、『ビルベルギア・ダースベイダー』の魅力でそれが変わりました。
その日、私はその園芸店様に妻と一緒に入店し、「自分はこういった植物に興味を持っている」ということを雑談しながら見回っていました(一見仲睦まじく見えますが、この行動には「今日はあわよくばどれか買うぞ。」「本当はこんなにいっぱい欲しいものがあるけど、あくまで我慢してその中から厳選して買うのだ。」というメッセージが密かに込められています)。
いつもは多肉植物の話をしてもさしてリアクションはないのですが、『ビルベルギア・ダースベイダー』だけは、「…これ、いいね!」となりました。
「…え?」
確かに文句無しに、掛け値なく良い植物です。
購入候補としてご紹介したくらいですので、自分自身言うまでもなく「買いたい」とは思っていたのですが、まさかビルベルギアを買うことになるとは思っていませんでした。
というのは、こういったタンクブロメリア系はどうしても背が高くそれなりのサイズになりますので、こっそり買って「え?最初からあったよ?」と言い張るには無理があります。
「ダイソーで買った」と言うのも無理でしょう。
かと言って、この存在感抜群の植物を事前申請して購入するのもなんとなく憚られて、購入という選択肢が無意識に消されてしまっていたのでした。
『園芸』が妻と一緒に楽しめる趣味になるきっかけに
妻の意外な反応から、思いもよらず購入することになった『ビルベルギア・ダースベイダー』
その魅力はタンクブロメリアとしてのそれはもちろんですが、なんと言ってもこのカラーです。
まず黒い植物自体が多くないと思いますし、それだけで魅力的です。
そしてそれにホワイトストライプが入っている。
一体どういうことなのでしょうか。
この魅力は、特に多肉植物や珍奇植物の類いに熱心でない人でも興味を抱かせる力があるようです。
こうして図らずして購入した『ビルベルギア・ダースベイダー』でしたが、なんだかこれを購入してから、妻の多肉植物・珍奇植物趣味への理解が一気に進んだような気がします。
また、その流れからそれらに限らず、園芸店で何かを一緒に探したり吟味するようになりました。
私の108つある趣味で初めて妻と一緒に楽しみを共有できる趣味になってくれそうです。
『ビルベルギア・ダースベイダー』基本情報と育て方
お調べさせて頂いたことをまとめてみます。
科名……パイナップル科
属名……ツツアナナス属
名称……ビルベルギア・ダースベイダー
日照……半日陰〜直射日光
きれいな葉色のためには十分な日照
あまり強光だと葉焼けのおそれ
水やり…成長期は週1〜2回
筒の中の水を入れ替える感じで
冬季は乾燥気味
あるいは水を抜いておく
耐寒性…あると思われる
10℃下回ると取り込んだ方が無難
ご想像がつくと思いますが、園芸品種として生み出された種です。
名称の由来はもちろん『スターウォーズ』の『ダースベイダー卿』です。
葉色も魅力ですが、私は男として当然スターウォーズファンでもありますので、その名称も魅力です。
用土は悩んだ結果『バークチップ+赤玉土』で
購入したのが晩秋でしたので、時期的によろしくないのは重々承知でしたが、どうしても我慢できず、どうせやるなら早い方が良かろうと思い購入後早々に植え替えを実施しました。
鉢はいつもの『Black pot』です。
そして用土ですが、お調べさせて頂くと
・水苔
・バークチップのみ
・ココチップ(ヤシガラチップ)のみ
・ゴールデン培養土+赤玉土
など色々な情報が出てきました。
ビルベルギアは根で用土に着生しますが、タンクブロメリアですからご案内のとおり筒状の葉に水を貯めておくことができますので、用土はむしろ水はけが良いものが望ましいです。
一方で、ビルベルギアの根を見ますと、ただ着生するだけというよりは、やはり水は吸いそうな気もしますので、あまりにも保水性の無い用土もどうかという気がします。
そしてもう1つの要素が、ビルベルギアは結構背が高いですので、あまり用土が軽いと、簡単に鉢が倒れてしまいそうです。
結局色々な要素の間を取るような話ですが、
・バークチップ+赤玉土(中粒)
にすることにしました。
バークチップで水はけが良く、赤玉土である程度の保水性と重みを確保するということです。
また、今回一鉢だけですので、100均だと少量が手に入るというのも1つの要素でした。
購入しようか悩んだのですが、市販のものでしたら、こういったものが良さそうです。
洋ラン用土ということですが、今回用土選びで悩んだ要素を全部カバーしている気がします。
『ビルベルギア・ダースベイダー』を植え替え
ということで、季節外れは重々承知で恐縮なのですが、ビルベルギアを植え替えます。
結論から申し上げますと、冬季に入ったにもかかわらず植え替え後も旺盛に成長しており、『ビルベルギア・ダースベイダー』はその辺りや寒さにも強い種に思えます。
(※本来暖かくなってから、また、植物が自宅の環境に馴染んでからの方が適期であることは間違いありませんのでご注意ください)
ビルベルギアを鉢から外すと、左右に1つずつ子株が出てきておりました。
ダースベイダーとはいえ最初は白いです。
まるでたけのこです。
そして、「バークチップ+赤玉土(中粒)」の用土に植え込みました。
子株の成長も楽しみです。
『ビルベルギア・ダースベイダー』の子株の成長
植え替えから間もなく冬季に入った『ビルベルギア・ダースベイダー』でしたが、その子株の成長の早さに驚きました。
というか気温が下がればもう少し休眠するものと思っていました。
ちなみに我が家では、最低で10度をやや下回る場所に置いています。
これが植え替え後1ヶ月強経過後(2020年12月)です。
植え替え後約2ヶ月後(2021年1月)です。
大きくなり、ここから模様になっていくのかなというラインも見えてきました。
子株は、少なくとも親株の半分くらいの大きさになってから外した方が良いそうですので、成長を見守りたいと思います。
というか2〜3株程度なら一鉢でも見栄えがするかもしれません。
妻と趣味を共有することの問題点
『ビルベルギア・ダースベイダー』の魅力で、多肉植物は妻と一緒に楽しめる趣味となりそうです。
夫婦として喜ばしい一方、問題点もあります。
ご自分の趣味をお持ちの方はお察し頂けると思うのですが、一例を挙げますと、
・今まで購入していたものに実は高額なものがあることがバレる
・内緒で増やしたらバレるようになってしまう
など問題点は枚挙に暇がありません。
自分の趣味なのに自分でグリップできない部分が生じてきます。
趣味というのは、「家族に見向きもされない」と愚痴っているうちが華なのかもしれません。
いや、でもしかしそれよりも、夫婦円満の要素が増えたことを喜ばねばなりません。
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※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。