100均標本箱まとめ【寸法あり】
この記事では、クワガタ・カブトムシ標本に使用している100均標本箱について記述させていただきます。
はじめに
私は極めて小規模なクワガタ・カブトムシ飼育をしており、飼育個体が亡くなると極力標本にしています。
飼育もそうですが、標本製作についても素人でして、標本を作る度に練習だと思いながら作っている次第です。
そんなレベルの標本ですし、価格も高いですので、いわゆる『ドイツ箱』を使用したことは未だありません。
すると何に標本を収めるかということですが、おそらく多くの方が使用しておられる100均商品で代用ということになります。
100均標本箱を使用することについて
ドイツ箱と100均商品との違いは数多くあると思います。
値段は言うまでもないですが、あとは、
・ 機密性
・ 堅牢性
・ 見た目
等があるかと思います。
機密性に関しましては、標本が傷んだり虫喰いの被害に遭ったりすることを防ぐことを考えますと、高いに越したことはありません。
又、一般的な飼育者の方が製作する標本は学術標本というわけではありませんので、専ら観賞用ということになるかと思います。
そうなってきますと、見た目の点でも蓋がガラス張りのドイツ箱の方が良いに決まっております。
では100均商品を選択する余地がないのではないかということになるのですが、やはりそうは言っても100円で手に入る点は大きいです。
又、標本箱を自作する手間も省けます(昆虫針をさす土台を用意する必要はありますが)。
それで私自身も下記の100均商品を使用してみています。
今のところ、私が飼育している種のサイズと、私レベルの標本を収めて個人で楽しむ分には問題ないのかなと思っています。
私が使用してみた100均標本箱
100均標本箱は、ラインナップしてくれているだけで非常にありがたいのですが、選ぶ余地は然程なかろうかと思います。
これまで当ブログにおける標本製作に関する記事においてご紹介させていただいてきたものになりますが、まとめさせていただきます。
✳︎追記
続編記事も作成しております。
スライドタイプ標本箱(ダイソー)
蓋をスライドするタイプの商品になります。
下記商品等、いくつか使用しましたが、現在はこの標本箱に落ち着いています。
その大きな理由としましては、なんと言っても『塗装してある』ということです。
他の標本箱は未塗装で桐の色そのままになりますので、見た目を少しでも良くしようと塗装に苦労しました(もちろん桐の色でもいいのですが)。
なおこの箱を使用した標本は以前記事にさせていただいたインターメディアツヤクワガタや、
パプキン家系図などになります。
かぶせ蓋タイプ標本箱(ダイソー)
蓋を被せるタイプの標本箱になります。
同種のものはいくつかあるかと思いますが、こちらはダイソーのものです。
蝶番などはついておらず、蓋は分離します。
蝶番がついている商品もありますが、こちらの方が標本箱っぽい気もしますし、土台を入れたり塗装をしたりと、標本製作という面ではこのタイプの方が使い勝手が良い気がします。
又、下記商品と比較していただければお分かりになられると思いますが、木枠の幅が細めです。
なお、こちらの箱を使用した標本は、以前記事にさせていただいたローゼンベルグオウゴンオニクワガタや、
グラントシロカブトの標本などになります。
かぶせ蓋タイプ標本箱(セリア)
上記標本箱と似たようなタイプになりますが、こちらはセリアのものになります。
同じく蓋は分離し、被せるタイプです。
先述させていただきましたが、こちらの方がダイソーの同種品よりも木枠の幅が太くなっています。
材質等はほとんど同じかと思いますので、ここは見た目の好みになってくるかと思います。
なお、以前こちらを使用した際も塗装しました。
その際は2度塗りしていまして、言うまでもなく丁寧に塗れば塗る程見た目は良くなっていくかと思います。
こちらの標本箱は、以前記事にさせていただいたノコギリクワガタの標本などに使用しました。
各標本箱の寸法について
標本個体のサイズや、土台を作るのに寸法が必要となってきますが、今回の記事を良い機会としまして、寸法をまとめてみました。
私が計測した数字になりますので、誤差があるかと思いますが、ご了承頂ければ幸いです。
又、差し引かないと寸法が算出されない箇所が多々ありますこともご了承ください。
なお、側面図の下部から中途半端な位置まで伸びている矢印は、底からアクリル板までの高さの寸法になります。
つまり、標本自体や昆虫針の高さがこれを超えますと、標本を収めることができません。
スライドタイプ標本箱(ダイソー)
かぶせ蓋タイプ標本箱(ダイソー)
かぶせ蓋タイプ標本箱(セリア)
その他の標本箱になり得る商品
見た目にいかにも標本箱というのは上記商品になるかと思いますが、活用しようと思えば標本箱になり得る商品はほかにもありまして、皆様工夫なさって使用されているかと思います。
その内、私が購入したものについて列挙させていただきます。
コレクションケースの類い
下記画像のようなケースは、様々なサイズの商品が出ています。
私自身も、以前展翅標本を製作した際に、高さがありましたのでコレクションケースを標本箱として使用しました。
高さもそうですし、もっと大型の昆虫になりますと、上に挙げた木製の標本箱では入り切らないので、100均商品ですとこの手の物を使用する必要があるかと思います。
その他のプラスチックケースの類い
その他、様々なプラスチック製のケースがありますので、サイズ等に応じて使用できるかと思います。
下の画像の物は、ムシモンオオクワガタ等小型の個体を入れたらどうかなと思って購入したのですが、まだ使用していません。
その他、全面クリアなケース類も使用できそうですが、まだ使用していません。
私が次に期待しているケース
100均商品ではなくなってしまうのですが、以前『3coins』で見つけた箱を標本箱として使用できるのではないかと思っています。
またパプキン一家を入れるとか、面白くなりそうな可能性は感じています。
しかし、こう見ますとまた塗装したくなってしまいます。
最後に
色々と触れさせていただきましたが、曲がりなりにも標本を趣味としてやるなら、やはり本来はちゃんとした信頼できる標本箱を使用すべきかなとは思います。
しかしながら、所詮は個人的に鑑賞できれば足りるわけですので、とりあえずもっと標本個体が増えてくるまでは、こういった商品も活用していきたいと思っています。
ただし、色々試す余り標本箱に統一感がなくなってしまっているのは問題かなと思いますので、また自分の趣味としての範囲で標本を作りながら、考えていきたいと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。