ノコギリクワガタ標本製作-その2防腐処理
この記事ではノコギリクワガタの標本製作について記述します。
こちらの続きになります。
jbwideandshallow.hatenablog.com
先の記事のとおり、唐突に思い立って始めたノコギリクワガタ♂の標本製作です。
素人が安価な範囲で真面目に標本製作を考えたらどうなるかといったところです。
先輩方にはお見苦しいかと思いますがお許しいただければ幸いです。
標本個体の確保
熱心に標本製作をなさっている方ですと、そもそも標本製作目的で採集を行なっておられることと思います。
私では今季最後まで生存した個体が、小さいものの、いわゆる水牛型の湾曲したアゴと言ってよいレベルだと思いました。
左前脚が符節取れで欠損してしまっていたものの、これも味と考え目を瞑ることにしました(そもそも取れた符節は回収できていませんでした)。
防腐処理
エタノールに漬ける、注射する等様々な方法、見解があろうかと思いますが、結局私としましてはノコギリクワガタ等程度のサイズでしたら、
とにかくちゃんと乾燥させればOK
ということにしました。
おそらく防腐のことを考えたベストは、
生体を酢酸エチルで〆る
↓
速やかに展足する
↓
乾燥させる
ということになると思います。
これに加えてエタノールの使用であったり脂抜きということになってくるかと思うのですが、私は技術も知識も及んでいないということと、道具を準備する手間を考えまして、やはり速やかに展足するという方針としました。
酢酸エチルの使用
本来酢酸エチルは生体を〆る際に使用し、生体に呼吸で吸わせることにより内部への防腐効果もある程度あるようです。
しかし☆になった後であっても、防腐効果は一応あるという記述も目にしました。
今回の私の場合、死後数日作業ができなかった(真夏だと数日でも死活問題だと思います)ことで、効果の程はわからなかったのですがせめてこの処理だけしておこうと思いました。
用意した酢酸エチルですが、100均で用意した酢酸エチルを主成分とした「除光液(ネイルリムーバー)」です。
ダイソーではアセトンを主成分としたものしか扱っておらず、セリアで見つけたのでこれを使用することにしました。
主成分が1番先に記載されています。
酢酸エチルの使用方法
密閉容器を用意する
↓
酢酸エチルをティッシュ等に含ませる
↓
個体とティッシュを容器に入れて密閉する
使用方法としましては上記のような感じになります。
要は酢酸エチルを気化させて個体に当てるようにします。
どれだけの時間密閉しておけば良いのかわかりませんでしたが、私の場合は展足作業をする前日から1日置いておいたという感じです。
この後
この後は「軟化」して「展足」した後、乾燥させることになります。
あと標本箱も少しだけ手を加えたいと思っておりますので、それらについては後日記事にさせていただければと思っております。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。