【訃報】ムシモンオオクワガタ♀の死去について-標本製作展足まで
この記事では、ムシモンオオクワガタ♀成虫の訃報と、標本製作につき展足まで行ったことについて記述させていただきます。
はじめに
これまで当ブログで記事にさせていただいて参りましたが、我が家ではムシモンオオクワガタ成虫を1ペアだけ飼育しておりました。
先日別の記事で触れさせていただきましたが、この度♀の方が亡くなってしまいました。
我が家のムシモンについて
我が家のムシモンはいずれも成虫で購入したものでして、購入時のデータではH29.8羽化ということでした。
羽化から1年半程というところです。
それほど弱っているという感じもしていなかったのですが、産卵もしてもらっていましたので、仕方がないのかもしれません。
産卵実績
このムシモンは我が家でペアリングしまして、産卵してもらいました。
詳細は過去記事のとおりとなりますので、こちらでは簡単に触れさせていただきますと、ペアリングの後、ダイソーで購入した容量1.7Lの容器に「きのこマット」を固詰めした産卵セットを組みました。
容器自体は片手サイズの小さなものでして、自分としてはコンパクトな産卵セットを組むことができたなという思いだったのですが、実際ムシモン♀を入れてみると、「これオオクワガタ♀に換算したらかなりのサイズだな…」と感じていました。
そして、割り出した結果、幼虫と卵を合わせまして、39個も産卵してくれたのでした。
こんな小さな(そしていい加減な)産卵セットでこんなに産むのかと当時驚きました。
しかし、あろうことかムシモン幼虫については全滅させてしまったのでした。
残念です。
標本製作-展足まで
今回、ムシモン♀が亡くなっていることに気づいてから、すぐに酢酸エチルに浸けました。
私が無精であることと、なかなか作業時間が取れなかったことで2週間くらい浸けっぱなしになってしまったのですが、この程ついに作業ができました。
まずお湯に浸けます。
これはもちろん軟化の意味合いと、私としましては酢酸エチル漬けで臭いも強いので、お湯で余分な酢酸エチルを除去したいという思いもあります。
小型種の展足はパプキンで何度もやっていますが、一向にうまくなりません。
今回も苦労しそうです。
展足状況については私ごときが晒す必要はないと思いますので割愛しますが、
上翅に針を刺す
↓
回転しないように腹部を固定
↓
触覚→上足→下足→中足の順に固定
↓
爪を広げて固定
という順で行いました。
小型種はいつも展足のしにくさに苦労しまして、いつも終わって上から眺めたら左右対象になっていないということになってしまいます。
そういったことが極力ないように、私はまだまだ老眼にはならないと思っているのですが、虫眼鏡と老眼鏡を導入してみました。
そして一応完成しました。
あとはタッパーで密封して乾燥します。
また修正するところがあれば、早めに修正したいと思います。
最後に
幼虫が全滅してしまってから、なんとなく「すぐ再ブリードだ!」という気にもなれず、観賞用としてペアで飼育している状況でした。
ムシモン♀が亡くなってしまったことで、いよいよブリードは断念ということになってしまいました。
そうなってしまうとやはり残念です。
幼虫飼育の失敗は申し訳なかったなと思います。
いつになるかわかりませんが、ムシモンはまた是非飼育してみたいなと思います。
今回の展足についても、次いつ飼育するかわからないと思うとつい慎重になってしまいいつもより時間が掛かってしまいました。
なお、♂は存命ですので、最後まで飼育できればと思います。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。