【ネタバレなし】TENETを観に行ってきた〜ノーラン監督には次作『007』のメガホンをとって欲しい
この記事では、クリストファー・ノーラン監督作『TENET』を観賞した所感についてネタバレなしで記述させて頂きます。
- はじめに
- 『TENET』の話をする前に…『007/NO TIME TO DIE』公開延期
- 『TENET』はおもしろい、文句なし
- パンフレットなしではキツイ
- 『TENET』への要望を1つだけ
- ノーラン監督には次作『007』のメガホンをとって欲しい
はじめに
私は煩悩の数と同じ108つの広く浅い趣味を有しておりまして、その中でもとりわけ浅い趣味の1つが「映画観賞」になります。
先日、当ブログにおきまして私が死んでも観たかった映画『TENET』について記事にさせて頂きました。
私のノーラン監督への思いはこちらの過去記事に熱く書いてありますので、もしよろしければ詳細はこちらをご覧ください。
そして、この『TENET』を先日観賞することができました。
と申しますか結構前に(最近忙しかったので)なんとか時間を作り、妻に頭を下げ(1人で劇場観賞するのですから私の頭で良ければいくらでも下げます)、その後ブログ記事を書く時間と気合いが足りませんでした。
実はこの記事自体は観賞直後にパーッと8割方作成しました。
しかし、その後完成させる時間と気合いが足りなかったのでした。
話題としての鮮度は完全に落ちてしまいましたが(元々そんなことを気にするブログではないのですが)、未だ『TENET』は公開中でもありますし、一応完成の上アップさせて頂きます。
ご了承頂ければ幸いです。
『TENET』の話をする前に…『007/NO TIME TO DIE』公開延期
『TENET』の話と申しますか、『007』次回作の話をする前に、『007/NO TIME TO DIE』が再度の公開延期になってしまったことについて触れざるを得ません。
4月からの延期に続き2回目、且つ公開時期未定です。
もう“がっかり”なんて言葉では私の気持ちは言い表せないわけですが、コロナ禍におきましては致し方ないことと思う外ありません。
無理にコロナ禍が沈静化する前に公開に踏み切り、その結果興行収入的に超大コケでもしようものなら、次回作製作に影響が出ないとも言い切れません。
本記事では『TENET』について触れさせて頂くわけですが、クリストファー・ノーランほどの男が作った『TENET』ほどの映画でも現時点では100億円とかいう単位で製作費が回収できていないという報道も目にしました。
そんな面もありますので、『007/NO TIME TO DIE』公開延期につきましては、「ダニエル・クレイグ=ボンドの在任期間が延びたのだ」とプラスに考えるしかありません。
しかしながら、なんでも「『Apple TV+』で公開されるのでは」なんて話も出ているようですが、一体どうなるのでしょうか。
『TENET』はおもしろい、文句なし
ということで『TENET』の件について移らせて頂きます。
とは申しましても本記事は【ネタバレなし】ですので内容については触れないこととさせて頂きます。
まず『TENET』そのものについては文句なしです。
“時間が逆行する”設定は複雑です。
その上、丁寧な説明などありません。
始まったかなーと思っていたら、すぐに本題に入っていってしまう感じです。
私としましては『インセプション』の初見の時より理解しきれない部分が多くありました(『インセプション』はそれほど難しくないような気がしますが)。
劇場でもう一度観るかDVD発売後にするかは別にしまして、複数回観る必要があります。
「複雑」ということもあるのですが、どうしても観賞中の意識が「設定を理解しよう」という方に多かれ少なかれ傾いてしまいまして、純粋に作品を楽しんだとは言い切れない気がしないでもありません。
しかしながら、別に『TENET』の全てを隅々まで理解しなければ楽しめないことはもちろんありません。
あまり深く考えず、純粋に新たなノーラン作品を楽しめば良いのです。
パンフレットなしではキツイ
でもやはりノーラン作品は完全に理解した上で楽しみたいものです。
モヤモヤを抱えたままではいられません。
そして理解しきれなかった部分をいくつも抱えた私は、トイレに用を足しに行くのも後回しにしてすぐにパンフレットを買いに行きました。
しかしどうもパンフレットが見当たらないと思いましたら、あろうことか“売り切れ”、“入荷未定”ということでした。
人気の映画では時にあることですが、今回ばかりはキツイ。
何せパンフレットがないと映画の理解が補完できないのです。
結局私の生活圏内にある映画館を順に当たりまして、3つ目で在庫を確認できましたのですぐに買いに走ったのでした。
パンフレットを読むと結構補完できました。
あとはDVDを待つしかありません。
『TENET』への要望を1つだけ
もう公開されている超大作に対して私如きが要望するも何もないのですが、1点だけ。
それは、せっかく上映時間の長い映画ですので、主人公の設定をほんの少しだけでいいので描いて欲しかったと思います。
主人公は命懸けで戦い抜くわけですが、主人公に何故そこまでの使命感があるのか、描写が足りずに感情移入しきれない気がしました。
今回の主人公は「名もなき男」ですので、あえてその辺りは淡白になさったのかもしれません。
しかし『インセプション』でレオナルド・ディカプリオ演じるコブには本当に感情移入することができました。
主人公のことがちゃんと描かれている脚本と、彼の演技力が凄すぎて、まるで本当にそういうことを生業としている人がいるのではないかと錯覚してしまうほどでした。
そして主人公が命懸けで仕事を遂行する理由が明白でした。
『TENET』における『時間』の設定が複雑であることなど、観客が一度観ただけで100%理解できるように製作されていないことは構いません。
ノーラン作品の場合そういったことを自分自身で考えるのも楽しみの1つですので。
ですが、今程申し上げたようなことは少しは描写してもらわないと感情移入にも支障が生ずるところかなと思います。
私如きが申し上げることではありませんが。
ノーラン監督には次作『007』のメガホンをとって欲しい
私は『TENET』を観始めまして、割に序盤で確信したことがありました。
それは、「やはりノーラン監督はスパイ映画を撮りたかったのだ」と。
そして、「やはりノーラン監督は本当に007を撮りたいと思ってくれているのだ」ということです。
私は楽しみな映画ほど、極力前情報を入れずに観賞することにしているのですが(トレイラーは死ぬほど観ますが)、『TENET』を観始めまして、この映画のジャンルがいわゆる“スパイ映画”なのだと思いました(パンフレット内でもノーラン監督自身「インセプションは『強盗映画』、TENETは『スパイ映画』との言及がありました)。
ノーラン監督は「007を撮りたい」という意向を公言してくれています。
ノーラン監督は2月18日(現地時間)、英BBC Radio4のラジオ番組「Desert Island Discs」で、「私はその人物ではない。断固としてない。スタジオが新しい監督を雇おうとするたび、私がやると噂されている気がするね」と監督説を一蹴。「でも、いつかはボンド映画をつくってみたい。製作陣は私を特別に必要としているわけではないが、私はずっとボンド映画からインスパイアを受けているからね」と意欲を明かした。
以前から同シリーズのファンであると公言してきたノーラン監督は昨年7月、「プロデューサーのバーバラ・ブロッコリとマイケル・G・ウィルソンとはかれこれ何年も話している」、自分がメガホンをとるなら「新たな解釈かつ自分らしい作品である必要がある」と発言していた。
(引用元)
映画.com
2018年2月20日
クリストファー・ノーラン版「007」実現ならず 本人が「ボンド25」監督説を否定
https://www.google.com/amp/s/eiga.com/amp/news/20180220/14/
文中に出てきます『ボンド25』とは、正に『007/NO TIME TO DIE』を意味します。
「プロデューサーと話している」とまで言っているわけですから、あながちただの噂話というわけではありません。
ノーベル賞の時期が近づく度に村上春樹の名前が出るのとは訳が違います(注:私は村上主義者なので受賞を望んでいます)。
ノーラン監督は、これまたパンフレットにも出てくるのですが、子どもの頃に観賞した『007/私を愛したスパイ』からインスパイアを受けた旨も公言されています。
ご案内のとおり、『クレイグ=ボンド』は泣いても笑っても今作が最後です。
『007/カジノロワイヤル』でダニエル・クレイグが起用された際は、ジェームズ・ボンドを“REBORN”する形とし、これは成功でした。
次回作では新生ボンドと共に、是非クリストファー・ノーラン監督に“REBORN”してもらいたいものです。
※内容はあくまでJBの主観になりますのでご了承いただければ幸いです。