マルチパネルヒーターを使用した簡易温室について
この記事では、マルチパネルヒーター(14W)について記述させていただきます。
はじめに
クワガタを始めとする多くの昆虫飼育に際して温室は必要性が高いかと思いますが、私もごく小規模な簡易温室を有しています。
私の場合、現在のところ発泡スチロール箱1箱の簡易温室ですので、熱源はマルチパネルヒーター1つとなっています。
多くの飼育者の皆様には取るに足らない記事ですし、且つ季節外れですが、ご了承いただければ幸いです。
※追記
現在使用しているマルチパネルヒーターについて
現在使用しておりますのは、ビバリア「マルチパネルヒーター」の「14W」のモデルになります。
私が購入した時点で3,000円弱だったかと思います。
ダイヤルで温度調整ができまして、25〜45℃の範囲で設定可能ということになっています。
この14Wのマルチパネルヒーターでもまだまだ行けそうですが、もっと温室が大きい場合はやはりヒーターを大きくした方が、やはり加温できる面積も広がりますし安心かもしれません。
現在の簡易温室
オオクワガタの幼虫飼育を始めた当初は菌糸ビンが2本だけで、自宅片隅の極小飼育スペースである関係から必要最低限のサイズの温室を用意してきていましたので、小規模ならではの変遷を重ねてまいりました。
つまり発泡スチロール箱のサイズアップということになります。
現在は、
・ 容量30リットル
・ 外寸465×340×270mm
・ 内寸420×290×210mm
というサイズを使用しています。
本日時点では、オオクワガタ幼虫の菌糸ビン4本と、パプキン幼虫飼育用ケース(170ml)20数個が収まっております。
この記事では、「とりあえずこのサイズまでは大丈夫な話なんだな」ということでご了承いただければ幸いです。
マルチパネルヒーター(14W)を使用してみて
安全性は高い
言うまでもないのですが、火を使うわけでなく、燃料がいるわけでもありませんので、熱源として発火の恐れ等について心配な面はあまりないかと思います。
別途温度計が必要
25〜45℃の範囲で設定できるということですが、あくまでマルチパネルヒーター自体の表面温度ということになります。
又、ダイヤルにメモリが打たれているわけではないので、温室内が設定したい温度になる位置までダイヤルを回しておくということになります。
そして、マルチパネルヒーター自体に温度計表示がなされるわけではありませんので、別途温度計を用意して温室内の温度を計測した上で、ダイヤルの位置を決めるという作業が必要になります。
ちなみに私はダイソーで400円で販売している調理用の温度計を使用しています。
温度調整機能は意外に正確
マルチパネルヒーターに温度表示はないのですが、簡易的なサーモスタットというか、設定したダイヤルの位置の温度になると自動的に加温が止まり、下がるとまた加温するという機能が備わっています。
私が前述の温度計で計測している限りでは、温度はいつも概ね一定で、この程度の規模ではサーモスタットは必要ないのではと感じます。
というか発泡スチロールの意外な気密性を褒めなければならないのかもしれません。
火力は意外とある
現在前述の30Lの発泡スチロール温室で、温室内が23℃程度になるよう使用しているのですが、マルチパネルヒーターのダイヤルで言うと下限から3分の1くらいの位置になります。
これでほとんど一定を保てていますので、発泡スチロール箱であればまだサイズアップしても大丈夫そうです。
✳︎追記
我が家の飼育場所は別の場所の暖房の余熱で真冬でも15℃程度あります。
過酷な条件下のことではございませんのでご了承ください。
嵩張らない
マルチパネルヒーターは平たいので、熱源部分は全く嵩張らず、私のような極小温室は大変助かります。
ただし、温室内がいっぱいになってくると、やはりダイヤル部分の出っ張りが邪魔になってしまいます。
電源ON/OFFスイッチはない
マルチパネルヒーターに電源スイッチはありませんので、コンセントを差し込むとすなわち電源ONです。
冬場の電源入れっぱなしの時期であれば特に問題ないかと思いますが、晩春、初秋などの時期に気温を見てON/OFFを切り替えるということであればスイッチ付きコンセントをかました方が楽かもしれません。
現在の私の飼育状況からすると、急激に飼育数が増えるということもないと思いますので、多少温室をサイズアップしても、まだこちらのマルチパネルヒーターでいけると思います。
ただし、おそらく発泡スチロール箱で密閉されているから成り立っている話で、外気の温度変化の影響を受けやすい温室であれば、やはり火力不足になるのではないかと思います。
私自身も、来たるシーズンではオオクワガタのブリードにもできれば挑戦してみたいという思いはありますし、パプキンのブリードも継続できればと考えているので、そうなれば簡易温室の増築を迫られることになります。
その際には、また熱源を考えることになろうかと思います。
※追記