斑入りナツメグゼラニウムと僕【いつかペラルゴニウム・ミラビレみたいに…】
珍奇植物を愛する者誰しもが憧れる冬型植物「ペラルゴニウム・ミラビレ」。
私ももちろん憧れるのですが、一方で、ざっとその100分の1の価格で購入した「斑入りナツメグゼラニウム」と呼ばれるペラルゴニウムを、私は結構気に入っているのです。
ペラルゴニウム・フレグランス・バリエガータ
学名:Pelargonium'Fragrans Variegatum'
耐暑性:あり
耐寒性:あり
開花期:春〜晩秋
これは5月頃の写真でして、手前味噌になりますが実に美しい姿です。
ナツメグゼラニウムは、正直に申し上げまして私も詳しいことまではわからないのですが、「マーブルレモン」と呼ばれる品種などとも同じか、あるいは極めて近い種かと思います。
ペラルゴニウム(ゼラニウム)は種類が余りに多過ぎて私如き素人にはさっぱりわかりません。
姿形はペラルゴニウムらしいですが、葉も花も小降りで、あくまで控えめです。
また、「アロマティカス」ほど強烈ではないかと思いますが、葉を触りますと良い香りがします。
その名に”ナツメグ”とつくくらいですから、ナツメグに似た香りということですが、私は「ナツメグ」の匂いもどんなだったか思い出せないので、なんとも申し上げることができません。
そして、この種の最も大きな特徴の1つかと思いますが、どういうわけか葉が緑色のものと斑入りのものが丁度良い塩梅で混在しているのです。
非常に安価の割に、実に観賞価値が高いものと感じます。
花を終えますと、葉もやや傷んできますので、少し剪定といいますか、葉を間引いてやりました。
それでもこれはこれで美しさを感じます。
雪に埋もれてもそう簡単には死なない強健種
さて、私としましてはもう1つ、この種の大きな魅力があります。
それは「強健である」ということです。
私は、真冬にはしっかり雪が降る地方在住でして、冬場の植物の管理については非常に苦心しているところです。
そんな中、「斑入りナツメグゼラニウム」の管理は非常に楽で助かっています。
※なお、斑入りナツメグゼラニウムに関してお調べしますと、色々出てくるかと思いますので、以下はたまたま私が所有している株がそうだということで参考程度にお聞きいただければと思います。
まず、私が居住する地域ですが、1月前後の平均気温が概ね「最高7℃」「最低0℃」というところです。
10cm〜20cmというまとまった積雪が、シーズンに数回は見込まれます。
今年もすでに2〜3回はその程度の積雪があり、除雪に追われました。
若かりし頃、ウィンタースポーツをやっていた頃は、雪が降れば「やっとスキー場に行けるなー」などと喜んでいましたが、近年はめっきりご無沙汰ですので、生活圏内に雪が積もったところで雪害としか感じられません。
そんな地域で育てる「斑入りナツメグゼラニウム」、お調べしますと「半耐寒性」と記載されており、過度の信用は禁物ですが、基本的に屋外越冬は可能です。
この画像で、すでに何度か雪を被った後です。
さすがに心配になり、現在は軒下に置いていますが、屋外管理であることに変わりありません。
軒下に置いたことで直接雪を被ることは少なくなりましたが、最低気温は度々0度を下回っています。
こちらが近影ですが、特に問題ありません。
むしろ落葉とかしないんですね。
いつかミラビレみたいに…
最後に、これは戯言と思っていただきたいのですが、いつかは「ペラルゴニウム・ミラビレ」のように…とまでは言いませんが、ちょっとした低木的佇まいに育ってくれないものかと期待しているのです。
ここまでお読みくださった奇特なお方は、前出の画像でお気付きになられたかもしれませんが、この「斑入りナツメグゼラニウム」の幹も黒いのです。
まるでミラビレのように(は言い過ぎですね)。
別に、まさかミラビレにようになってくれるとは思っていませんが、なんだか成長してもっと魅力的になってくれるポテンシャルがあるように感じてしまうのです。
この度、ネットでもちょっと探してみたのですが、この種を長く育てたという記述が見当たりませんでした。
ずっと大切に育てると、いくらか立派になってくれるでしょうか。
そうでなくても、前述のように、葉も花も美しく、良い香りがし、冬場も安心の本種、ミラビレの100分の1の価格で購入できますので、おすすめです。
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